CARL F. BUCHERER (カール F. ブヘラ)確たる「原点」は「変化」を「進化の深化」へと昇華させる!
2017年のバーゼルワールドは、様々な「変化」が見受けられたブランドが非常に多かった、という印象が強い。新素材、新機構、新コレクション等々、マテリアルや戦略面での変化もさることながら、「雰囲気」の変化が最も際立っていたのが、カール F. ブヘラかもしれない。元をたどると、カール F. ブヘラはスイスの高級時計店「ブヘラ」を母体としており、1888年、カール・フリードリッヒ・ブヘラがスイス、ルツェルンに時計と宝飾品の店を開店したところまで遡る。原点が小売店ということもあり、その妥協を許さない製品へのこだわりと、過剰な装飾よりもミニマルなデザインをその商品に込めてコレクションを発表してきたが、換言すれば、「シンプルなるが故の自己主張の薄さ」とも言えてしまうところもあったのではないだろうか。
だが、今年発表された新作は、従来のミニマルさを踏襲しつつも、「豊満な艶っぽさ」を醸し出しているモデルがずらっと登場してきたのだ。主力コレクションの「マネロ」から登場した「マネロ パワーリザーブ」は文字盤とベルトにそれぞれ、ミッドナイトブルーとパイングリーンでまとめ上げ、上品に色気を漂わせながら、11時位置の日付表示と9時位置の曜日表示の視認性もしっかりと確保している。
VS工場のV3品 】パネライコピー n級 ルミノール 1950 3デイズ GMT オートマチック セラミカ(PAM01441)VS P9001ムーブメントを搭載!
魅惑のブラックセラミカ!!
パネライ ルミノール 1950 3デイズ GMT オートマチック セラミカ(PAM01441)
ケース : 44mm セラミック
バンド : チタン製ピンバックル付きレザーストラップ + ラバーストラップ1本。
文字盤 : 黒文字盤に蛍光色のアラビア数字。 スモールセコンド、日付表示、第2タイムゾーン、反射防止サファイアクリスタル製風防、ブラック加工のリューズガードブリッジ、コランダムサファイアクリスタル。
ムーブメント : 自動巻きムーブメント。 パネライ キャリバー P.9001。
アップグレード版のムーブメントは薄く、厚みはオリジナルと同じです。
パワーリザーブ:72時間
「マネロ フライバック」はブルーグレーの文字盤にグレーのアリゲーターストラップを配し、奥ゆかしさと自己主張という呉越同舟の雰囲気を見事に均衡させた仕上がりを見せたかと思えば、シャンパンゴールドの文字盤をインダイヤルのケースとインナーベゼル部分に凹凸を付けていやらしくない艶っぽさを演出することに成功している。また、これらがあるからこそ、これまでのデザイン的なコードを踏襲した黒文字盤に18Kローズゴールドのケースを用いたモデルも、シックな魅力をより際立たせることに繋がっているのだろう。
冒頭でも紹介した通り、創業地のルツェルンに並々ならぬ敬意と愛着を持っているブヘラは、新しい「雰囲気」を生み出すために選んだ色が青と緑だった。青はルツェルンの州の「州旗」の色の中の1色であり、緑は、同地の特徴として世界的にも有名な色鮮やかな森へのオマージュなのである。豊かな自然の恵みが、特に何をするわけでもなく存在感を放つように、カール F.ブヘラが選んだ「変化」の軸足を、「自分たちの原点」に立ち戻る、という「シンプルさ」に置くことで、「自然の恵みのような自己主張」を得ることに繋がったのではないだろうか。この転換点を機に、今後どのようなモデルが発表されてくるのか、非常に楽しみなブランドである。
- 作品名
- CARL F. BUCHERER (カール F. ブヘラ)確たる「原点」は「変化」を「進化の深化」へと昇華させる!
- 登録日時
- 2023/02/06 (月) 17:24
- 分類
- 未分類