*神城文化の森訪問記*

2004年8月


 人吉から球磨川沿いに人吉盆地の奥に上る国道219号を進み、錦町に入ると直ぐに、えびの方面に下る国道221号の分岐がありますが、そのT字状(立体交差になっているので)の両側には、人吉クラフトパークと神城文化の森という大型の施設が有ります。
 どちらも、なんとなくどんな人をターゲットにした施設なのか謎っぽい感じなのですが、特に、というか圧倒的に神城文化の森の方の意図がわかりません。 
 神城文化の森には、上記の分岐からやや東に進むと登り口があり、しばらくだらだらと坂道を登ると広い駐車スペースに入ります。
 その道ばたには、これでもかという感じで幟が並んでいます。そんな歓迎を受けつつ駐車場にはほとんど車は無く、多分自分以外の客は居そうに無い雰囲気です。
 まあ、快晴のお盆休み中とはいえ、午前10時前だったのでまだ誰も来ていなくても不思議では有りませんが。

 駐車場から歩いていくと、手前側の建物の壁に、全体の案内図が貼ってありました。


<案内図>

 順路まで書いてある親切な案内板です。そこからさらに進むと売店の横にチケット売り場が有ったので、そこで売店の中に居たおばさんを呼んで、チケットを買いました。
 すると、そのおばさんが先に立って、鍵を開け・電気を付けに行きました。やっぱり本日最初の客だったようです。

 控え目な門を潜って敷地内に入ると、正面に天守が見えます。
 この天守は、オリジナルものとしては、過度の装飾に走る事もなく、どっかの天守に似ているという事も無く、なかなかバランスの良い上品な外観の建物です。
 でも、高覧は赤くない方が良かったかも知れません。


<結構上品な天守>

 その天守の横には、由来など書いた案内板が立っていて、↓がその内容なのですが。
 大天守を本丸・小天守を二の丸と呼ぶのは、松島城と似たような方式ですが、歴史的にはそういう呼び方をしていた例は有るのでしょうか?
 しかし、なんとなく全体的に良く判らない説明のような、気がします。なんというか狐につままれたっぽいというかなんというか。

 因みに、近くにサンロードシティという大型ショッピングセンサーが有ったらしいので、サンロード鰍ニいうのはその関連なのでしょう。


<なんとなく、良く判らない説明>

 天守内部は一見して木造風の造りですが、大天守の方は鉄筋コンクリートの表面(内装)を木造風にしているだけだと思われます。小天守の方はもしかすると木造建築かも知れません。
 が、所狭しとカラフルな人形や着物などが展示されていて、その価値は自分には全然わからないのですが、なかなか楽しそうな空間です。


<内部はこんな感じ>

 天守の周囲には、上記の博物館群といっても一つ一つはそれほど大きな建物では無いのですが、が有って、のんびり散策するのも良さそうだったのですが、それほど時間が無かったので入り口から覗く程度で一周しました。

 それにしても、最初に書きましたがこの施設の目的というか意図が判りません。
 それほど、売り物の展示品が有りそうな感じもしませんし、お客さんで一杯になる事など有るのでしょうかね・・・雰囲気的に商売気の無さが公共施設っぽいのですが、民間のもののようですし・・・


<小天守に相当する二の丸>

 敷地を出て売店にてお土産を物色したのですが、ピンと来るものが見つからなかった(まだ先の行程が長いので、食べ物系は最後に買おうと思ってましたし)ので、売り子さんに会釈をして出て行こうとすると、
「神社が有りますので、見ていって下さいな」
 とのことなので、行ってみました。


<神城神社>


あやしい城に戻る