*久万高原・星天城訪問記*

2005.5


 愛媛県の内陸に位置する久万高原町の”久万高原ふるさと旅行村”は古民家や山村資料館などがあったりキャンプ場やハイキングコースがあったりする広大な施設ですが、その一角にある”久万高原天体観測館”はその名の通りの天体観測・体験施設で、発見した小惑星に”仮面ライダー”とか”カンチ””リカ”とか(久万町で東京ラブストーリーのロケが行われた関係と思われます)”玉春日”とか・・・

 ユニークな命名をしたりして、なかなか活発な活動をしているようです。

 しかし、その観測館の外観のインパクトには更にびっくりします。
 いや、この建物の正体を知らずに写真だけ見ると、何処のお城?と思われるだけだと思いますが、これが天文関係の施設だとはとても思えません。

 これが、ふるさと旅行村といっても殆ど山の中の小高い峰に聳える様子は、どう見ても立派なお城です。

 ここまで違和感なく”お城”している城風の施設も滅多にないというかなんというか・・・

 三層天守の形状は、窓がやや実用に振られているのと、車寄せが長いのがやや目に付くものの、かなり本格的な造形になっています。
 さらに、この天守は木造建築になっています。三階まで吹き抜けになっている構造は城郭建築という感じでは無いですが。
 余談ですが、城風で木造だと吹き抜け構造が多いのは何か理由が有るのでしょうか?

 なお、館員の方に「何故、天守にしたんですか?」と質問したんですが、明確なお返事を頂けませんでした。多分、星の事を質問すれば丁寧に答えて頂けたんだと思いますが。

 しかし、一体誰の趣味?でこんな建物になったのでしょうか・・・

 小天守にあたる建物はプラネタリウムになっています。上映時間までまだかなりあったので見ては来ませんでした。
 その向こうに見えるドームが反射望遠鏡を備える天文台です。

 こちらは、さすがに城風にななっていませんでした。

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