大阪青山歴史文学博物館
2002.11
梅田から阪急宝塚線に乗り川西能勢口で能勢電鉄に乗り換え一の鳥居駅を降りると、進行方向右側の丘の上に立派な天守が聳えて居ます。
それが、大阪青山歴史文学博物館です。駅を降りて道を渡ると直ぐに敷地内への入り口が有り、道なりに登っていくと・・・
かなり本格的な高石垣の上にちょっと角張った感じですが立派な天守が乗っています。天守が建っているのは段丘の縁ですが、なかなか効果的な縄張りとなっているようです。
<石垣はかなり本格的です、一番下に有るのは一枚岩の巨石です(多分)>
天守の北側はグラウンドになっていて、なんか小洒落たスポーツの部活をやっていたようです。
暫く周りから天守の写真を撮り、枡形を通って天守に入ってみました。
受け付けのおねえさんは、こちらを見るなりやんわりと、
「いらっしゃいませ・・すみませんが、内部は撮影禁止ですので、カメラを預からせて頂きます」
と言います。確かに今まで撮影していてカメラを首から下げた状態で、どこから見ても撮る気まんまんだとは思いますが、
「え、撮影禁止なら撮りませんよ」
なんか、カメラを取り上げられると悪いことしてたみたいでイヤだったんですが、頑としてダメなようなので、仕方なくお預けする事に。
収蔵品はともかく、展望台からの眺めくらい撮らせてくれても・・・等と思いつつエレベータで四階へ。
−以下、写真は有りません−
なお、この建物は六階建てで、入り口は二階に当たります。一階と地階は石垣の内部になっています。
四階から六階まで階段で上がります、展望台からの眺めはそこそこ良いと思いますが、転落防止用のネットが全面にあってあまり写真を撮ろうという気にはならなかったかも知れません。
五階は階段だけなので、四階まで降りてみると、ここは「特別展示室」となっていて城主の間を意識した物だそうですが、桃山建築を再現してます。ガラスで仕切られ中には入れないのですが、大広間・対面の間が有り手前には杉戸に絵が描かれています。詳しくは判りませんが美術的にはかなり本格的な物のような気がします。
三階には第二展示室と図書閲覧室があって、展示室では「利家とまつ」関係の展示がされてました。
掛け軸・蒔絵・硯箱・能衣装などが有り、やはり詳しくは判りませんがかなり貴重な物が有ったような気がします。
二階には第一展示室が有り、屏風・信長記・書状などが有り・・・
おぉ!こ、これはぁ!まつの直筆サインがぁ!
失礼、興奮してしまいました。この書状等には「まつ」や「直江兼次」や「明智光秀」といった自分でも名前くらいは知ってるような歴史上の人物の物が並び、読めないまでも、(へー、まつってこんな字を書いたんだ)と感心する事しきりでした。
なるほど、これなら撮影禁止も仕方ないですね。
#因みに、上記の「利家とまつ」の展示はもう終わってます、レポートを書くのが遅くて済みません。
写真が撮れないので、メモを取りつつ受け付けに戻ると、先程のおねえさんがカメラを返しつつ、
「お仕事でいらしたんですか?」
「いや、趣味ですよ」
「でも、メモとか取ってられましたけど」
「ははは・・・(笑って誤魔化す)」
どうも、何かの取材だと思われていたような気がします。
まあ、確かに取材と言えば取材なんですが・・・
−情報提供:inoinoさん−