都城歴史資料館見学記

2004.8


 都城歴史資料館は、都之城の城跡である城山公園に建っている城郭風の建築物です。
 ネット上では、あまり大きな画像で見た事が無いので、なんとなく変な形の建物だなと思っていたのですが、現物はとてもカッコイイものでした。


<城山公園大手門>

 城山公園の入り口は城門が再現されています。
 この城山大手門は復元という趣旨のモノでは有りませんが、木造で昔ながらに再建したもののようです。
 この大手門を抜けて、主郭部(本丸)と西城の間の堀跡から登って行くと、歴史資料館の建物が見えて来ます。


<軒の連なりが面白い形状>

 この建物の構造は、四辺とも殆ど同じシンメトリカルなもので、正面玄関を除けばどちらから見ても同じように見えます。
 そして、天守的な建物と違い、高く聳えるという形状では無くて、なだらかに裾野を引く形状です。


<建物は玄関以外は四辺とも同じ構成になっている>

 中に入ってみると、巨大な吹き抜け、というよりドームの内壁にフロアがくっついているような構造で、太い木材でゴツゴツと形成された空間にしばし呆然と佇んでしまいました。

 内部の様子を撮影しようと注意書きを見ると、「館内撮影禁止」となっていたので、受付の方に、
「すみません、収蔵品ではなくて建物の写真が撮りたいんですが・・・」
 とお願いすると、奥に引っ込んで相談した後で、許可してもらいました。

 暫く撮影していると、先ほど相談された方だと思いますが、学芸員さんと思われる方が出てきて、いろいろと説明して下さいました。
「この建物は林野庁の事業の一環として建設されたものです」
「あの辺の太い木材が樹齢100年以上なんですよ」
 などなど、ついでなのでホームページに画像を掲載する許可も頂きました。
一階のフロアから吹き抜け方向を見た図 一階のフロアから天井を見上げた図
二階のフロアから吹き抜けを見た図 三階から天井を見上げた図

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