日本全国あやしい城巡り
*くちなし城*
国道246号線の秦野と伊勢原の境に有るトンネルは、南側に旧道の細いトンネルが有り、その伊勢原側には何故かあやしい宿泊施設の群落が有ります。
その建物群の中で一際目を引くのが「くちなし城」です。
2003年6月撮影
城郭風というにはちょっと・・・な意匠も多く見られますが、そういう所も含めてあやしい城の王道を行く建物です。
当然ながら内部がどうなっているのかは一切不明です。
−情報提供:へりおすさん−
*外郎*
小田原城の二の丸から国道1号線に出てみると立派な天守が有ります。なんとなく縦に潰れたような感じですが・・・
正体は外郎(ういろう)という薬屋さんないしお菓子屋さんです。
「ういろう」といえば名古屋名物として有名なので、なんで小田原に?と思ったらこちらが本家のようです。なんでも600年前から有るということなので室町時代からですね、その頃からずっと小田原にあるのでしょうか。
ういろう自体はもともと中国から薬として伝わってきたものです。このお店で売っているのはその薬であるういろうなのですが、お菓子のういろうも売っているそうです。(2002.3.14掲示板の書き込みを元に修正しました)
因みに、読売新聞2001.10.26の記事で、
「外郎屋が名古屋の某ういろう店の商標を認めないと起こした訴えが退けられた。」
などというのが有りました。
このニュース意外と反響が大きくて、あちこちで取り上げられていたのですが、要するに「ういろう」が一般名詞かどうかが争点だったのですが、外郎屋の主張が退けられたという事で一般名詞と認められたという流れのようです。
まあ、いくら元祖でも600年の時の流れには勝てなかったという事ですかね。
その外観は彦根城を模したとの観測もありますが、小田原城を派手にしたら彦根城に似てしまったのではないでしょうか。
因みに最近気がついたのですが、二層目にある千鳥破風と唐破風の複合形は明石城坤(ひつじさる)櫓と同じですね。
2001年9月撮影