下田城訪問記
2002.5
もしもあやしい城に、トンデモなさで番付をつけるなら、西の横綱が佐和山遊園で東の横綱が下田城です。というわけで、池袋から約3時間、スーパービュー踊り子号に乗って下田まで来ました。
スーパービュー踊り子号にはビューレディーなるモギリのおねーちゃんが二両に一人程乗っていて、スチュワーデス(最近はキャビンアテンダントか・・・)風のコスチュームなので、そういうのが好みの方にもお勧め・・・
もとい、天井まで回りこんだ窓により眺めは最高です、この日は雨でしたが。なお、細かい話ですが、窓枠と座席がシンクロしてないので、列によって眺望に差が有ります、自分の座った5列目は進行方向に窓枠が有って眺めが若干阻害されてました。
<下田駅に到着したスーパービュー踊り子号>
しかし、いくら土曜日とはいえこんなに天気が悪いにの結構乗客が多いな、と思いつつ下田駅を出ようとすると改札にちょんまげ姿の駅員が・・・
間違えて、日光江戸村に来てしまったか?
・・・丁度この週末は「黒船祭り」を開催していて(本当に知らなかった←事前の調査不足)街のあちこちに幕末風の仮装をしたみなさんが歩いてたり、店番してたり、なんか楽しげな雰囲気です。
お祭りは後で見物する事にして、まず下田城に向かいます。
<停まっている車は下田城の車の模様>
<・・・>
坂道を登ること約10分、下田城の駐車場に到着・・・お客さんの車はゼロ。「隕石」だの「パワー」だのあやしい宣伝文句の看板やいかがわしい城門を眺めて、
「本当にここに入るのか、自分?」
結構勇気が要ります。
門を行きすぎて、とりあえず塀の外から天守の写真を撮ります。
このアングルは、下田城の写真の代表的なもので、下田城に入る勇気が無かったか、あるいは980円払うのがバカらしかった(大半がこっちと思われます)人はここから写真を撮る模様です。
さて、意を決して城門をくぐり、チケットを買おうとすると、おばちゃん完全に油断してます、ボーっとして暫くこちらに気がつきません。まあ、普通の客は道を登って来るので、フェイントをかけて一旦行きすぎてから入ってきた自分には気がつかなくても仕方ないかもしれません。
ようやく気づき、あわてて小窓の内鍵を開けて、
「お一人ですか?980円です」
・・・高いなぁ、と思いつつ1000円払っておつりと半券を受け取り城内へ。
<この瓶の中にお金が入るとご利益が・・・?>
まずは左手の下田城小劇場?なる看板の下へ、そこの通路は池の中の道になっていて、池の中には観音様など仏像が立っています、この施設の意図は池の中に小銭を投げる、というもののようですが・・・3秒で引き返して、半ば途方に暮れつつ天守を眺めているとおばちゃんがスイッチを入れたのでしょう、あやしい歌が流れてきました。
♪〜唐人お吉〜♪*CD好評発売中とのこと
その歌に誘われるように階段を登って中庭に、そこには「隕石パワー」やら能書きがかかれたピラミッド状の物体が、その中心にはどうやら隕石が・・・
いや、溶岩に金色の塗料を塗っただけの物ですね、多分大事な隕石を雨ざらしには出来ないのでしょう(好意的な解釈)。
<なんか、このケース?は頻繁にモデルチェンジしている模様>
中庭から天守の写真を撮り、天守の中に入ります。内部は撮影禁止なので、写真は有りません。ていうかあんまり思い出したくないんですが、例の歌がエンドレスで流れる中、唐人お吉の生涯を描いたからくり人形やら、陶器やら鎧兜やらいろいろです(かなり投げやり)。主なツッコミどころとしては、妙に色っぽいアンダーヘア付きのお吉の入浴シーンでしょうか、城主の許可を得て写真を撮った勇者がいる模様なので、Googleで検索して探してみて下さい。
<五階展望台から見下ろす下田城本丸?と下田市街>
そんなわけで、下田城見物は終了し、黒船祭りを見物しに下田市街に戻りました。
<下田城再び>
2002.6
もはや二度と下田の地を訪れる事も有るまい(大げさな)と思っていたのですが、ひょんなことから1ヶ月後に再び下田を訪れる事になりました。
しかし、下田城にもう一度行く気にはとてもならなかったので、今度は丁度あじさい祭期間中の本物?の下田城の方に行ってみました。
あじさいの見頃はほんの少し過ぎてましたが、梅雨の晴れ間で日差しを受け、とても綺麗でした。
でも、やっぱり物足りないので、前回一つだけ遣り残していた事を実行する為に、寝姿山のロープウェイに乗りました。
前回、下田城の展望台からロープウェイが上り下りするのを見ていて、ふと、
(あっちから下田城を見たらどんな感じかな・・・)
と思ったのです。
そして、往復料金1000円を払ってロープウェイに乗りました。
・・・こんな感じでした。
いや、写真だと普通に見えますが、実際ロープウェイから見下ろすといい感じだったんですけどね。