*模擬天守*
近世の城跡(の本物の石垣の上)に建っている模擬天守。
富山城天守(富山県富山市) | 昭和29年(1954) |
戦後最初に建築された模擬天守であり、犬山城似の模擬天守の第1号でもあります。 建築から約50年が経過し、2003年現在、補修工事中です。 なお、富山城には元々天守は無く、この石垣も天守台では無く多聞櫓の台です。 |
洲本城天守(兵庫県洲本市) | 昭和三年(1928) |
洲本城の模擬天守は大阪城の天守に先だって鉄筋コンクリートで建設された最初の天守です。 本物の天守台の上に建っているのですが、その規模は本格的な建築物からは程遠いもので、展望台に毛が生えたようなものなので、模擬天守としておきます。 |
郡上八幡の町を見下ろす郡上八幡城には天守は築かれませんでした。 昭和八年(1933)に大垣城(その当時はまだ存在していた)を参考に木造で建設されました。 |
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岐阜県郡上八幡城 |
今治城の天守は存在したのか、しなかったのか。 発掘調査では存在しなかった説が有力ですが(最近はそうでもないのか)、伝承では今治城の天守は亀岡城に移築されたとも言われています。 この辺の事情は書くのが面倒なので、検索してみて下さい。 現在見られる天守は、亀岡城天守を模して(破風を大胆に追加してますが)昭和55年に建設されたものです。 |
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愛媛県今治城 |
中津城には天守は築かれませんでした。 現在天守が建っているのは、本丸南東隅櫓が有った場所です。 この天守は萩城の天守を模して昭和39年に建設されたとの事です。 下見板張りになっているのでイメージが沸きませんが。 |
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大分県中津城 |
唐津城は天守台は築かれましたが、その上に天守が建てられる事は有りませんでした。 その天守台の上に名護屋城の天守を移築する予定だったのでは、という想定のもと?に昭和41年に模擬天守が建設されました。 |
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佐賀県唐津城 |
平戸城の模擬天守は本丸二重櫓跡に建っています。 元が二重櫓の台なので、ちょっと狭そうな感じです。 平戸城の天守に相当する三重櫓は二の丸に有りましたが、現在そこにも三層の櫓が再建されています。 |
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長崎県平戸城 |