安土城(伊勢安土桃山文化村)
2002年3月
仕事現場に行くのに伊勢市から鳥羽市方面に国道42号を走っていたら、右手前方の丘の上にかなり目立つ天守が見えてきました。
なんだろ?と地図で場所を確認したら、
「伊勢戦国時代村」*施設の名称が変わりました→伊勢安土桃山文化村
とでかでかと書いてあります。
そういえば、何処かのページで安土城を再現しているというのを見た記憶が有りました。
今日の仕事は楽勝の予定だから、早めに終わらせて見物に行くか、とか考えていたら。罰が当たったのか、思いのほか仕事に手間取り、すっかり日も暮れてしまいました。
とりあえず下調べに近くまで行って夜景を撮って見ました。
翌日、会社に戻るのを遅らせて、朝から行って見ました。
9時過ぎに駐車場に入り料金を確認します。
・・・村内に入るだけで2800円?安土城に入るのに1200円?
・・・合計で4000円ですか・・・ネタの為にそこまでするか?自分。
*「伊勢安土桃山文化村」の名誉?の為に書いておきますが、村内には「にゃんマゲ劇場」や「忍者屋敷」などのアトラクションがあり、安土城のみを見に来る客は普通は居ません。
開門は9時半(冬季のみ、通常記は9時)ですが、平日の朝のため、客は極小(3~4人)です。
今日中に会社に戻る必要が有るのでのんびりしてられません、開門と同時に、村内に入ろうと・・・
・・・門の内側でスタッフが待ち構えてます、姿勢を正して挨拶をするつもりのようです、
一番乗りしたくない・・・誰か先に入ってくれ。
<開門直後、中で待ち構えてます>
熟年夫婦がちんたら入っていくのを見送ってから漸く入りました。しかし、歩く速度が全く違います、直ぐに先頭に立ってしまいました。
「おはよーございまするー」
もう、覚悟を決めてにこやかに愛想を振りながら通過して行きます。目指すは安土城のみです。
エスカレータを登り、にゃんマゲ劇場の前を通過すると、
「まもなく、にゃんマゲ劇場が始まりますー」
と呼び込みをしてます、しかし、自分が先頭で、後続ははるか後方です。後10分はここまで来そうも無いんですが。観客が誰も居なくても始めるんですかねぇ?空しいだろうなあ。
<にゃんマゲ劇場>
この辺りからバスが出ていて安土城まで乗って行けるのですが、城にはやはり自力で登らないと、と忍者屋敷の脇の登城口から登ります。
階段をしばらく登ると、バス道路脇の歩道に出ます。そこを歩いていくのですが、尾根づたいの緩やかな登りで、見晴らしが良いです。
天気はここ数日ずっと良くて、歩いていると汗ばんで来ました。約10分歩くと、安土城の大櫓門に到着です。
門を入り、写真を撮っていると、係員がやってきて、
「お城をバックに写真をお撮りしましょうか?」
「いえいえ、結構です〜」
頼むからほっといて下さい。
白亜に輝く安土城天守は近くで見るとさらに壮大です、しかし、自分のイメージ的には安土城の天守は板張りなんですけどね。
天気は本当に最高だったんですが、正面からだと逆光になってしまうので、光線的には昼過ぎの方が写真映りが良いでしょう。ただし、あまり遅いと入れなくなってしまう(冬季は3時半までしか入場できません)ので注意が必要です(つまり昨日、仕事の後で来なくて正解だったということです)
安土城の内部は一階から四階まではムービーを使った信長の戦いの紹介です。一階はまず桶狭間の・・・
・・・暗いんですけど。足元が見えなくて怖いんですけど。ムービーは始まってるんですが・・・
まだ、お客さんは来てないと思って油断していた模様です。照明が一部点いていませんでした。
暗い中に武者姿の人形とか並んでてマジで怖かったんですが・・・
一階から順番に10分づつムービーを流すようですが、それに全部付き合うと40分も掛かってしまいます。急いでいるのでパスしました。
二階稲葉山城、三階小谷城、四階本能寺、とセットだけ見て登ります。五階は信長とバテレンたちの会見の様子のジオラマでした。
<四階、本能寺> <五階、信長とバテレン>
六階は展望台になっていて、四方が見渡せます。伊勢湾の眺めはなかなかのものでした。
下を見ると後続の人が漸く門までたどり着いたようでした。
七階には靴を脱いで狭い階段を登っていきます。そこは金箔の間になっていて、金ぴかです(当たり前ですが)。
<展望台から伊勢湾を望む> <鯱と青い瓦>
<金ぴかの七階>
時間が無いのでそのまま急いで引き上げて、結局「安土桃山文化村」には1時間程度しか居ませんでしたが、のんびり見れば半日は十分掛かりそうです(だからあまり遅い時間には行かない方が良いでしょう)。入場料を払う分、村内の食事もそんなに割高な感じでは無いですし。
安土城だけを見るなら、えらい割高でしたが・・・
それから、毎度の事ですが、独りで来ているお客さんは他には居ませんでしたね。自分は気楽な一人旅が好きなんですが、こういう状況では少々寂しいですねぇ。