*熱海城訪問記(後編)*

2001.9.24


*熱海城も廃ですか?*

 駐車場から入り口への階段には敢えて直行せず、南側の空き地?に行って写真を撮ります。熱海城の地下?の入り口(脇の方にラジウム温泉なる文字が読める)が有るのですが、現在閉鎖されているようです。
 さらに兵馬庸みたいな像が放置されており好い雰囲気を醸し出しています。


<熱海城地下?入り口跡>

 正面に廻ろうと階段を登る途中にレストランの団体入り口なる物が有りましたが、どう見ても10年以上開いた形跡が有りません。正面に回って写真を撮りさらに通過して西側から写真を撮ったのですが、そこに有る建物も廃な状態になっています。
 熱海城は天守のみ残して落城寸前なのでしょうか?


<西側からの熱海城>

 色々なアングルから写真を撮り、気が済んだので漸く熱海城に入城です。

 はあ、疲れた。と、一階の休憩所で一休み。コーヒーを飲みつつパンフを眺めます。とりあえず展望台まで登って、下りながら見物する事に決定しました。

 エレベータを使って一気に6階展望台まで登ります。天気は相変わらず快晴で眺望はなかなかのものでした。熱海の街を見下ろす事が出来るので夜景も綺麗なのではないでしょうか(チケットを良く見たら営業時間が17:00まででした、夜景はちょっと無理ですね)。


<熱海城展望台から熱海の街を望む>

 5階は狭いフロアですが日本画が展示して有ります。絵を見る趣味は無いので良く判りませんでしたが。
 4階はエレベータではスキップされますが、階段で行けます。NHK大河ドラマのパネルが置いてあるのですが、妙に古いのばかりです(おんな太閤記とか花の乱とか)。はて?と考えたのですが、昔展示していたパネルを仕舞ってある倉庫だったようです(エレベータも止まりませんし)。


<古い大河ドラマのパネル>

 3階はエレベータは止まらず階段からもシャッターが降りていて入れない謎の空間です。

 2階は城郭関係の展示で、城郭の歴史のパネルと城郭の模型と萩原一青の城郭画の原画?が展示されていました。
 城郭の歴史はありがちな物ですが、西○谷先生の監修だそうです。
 模型は名前を控えてくるのを忘れたのですが、どっかで見たことが有るお城関係では結構有名な模型作家の作品でした(確か紙だけで造ってあるとかそういう類の・・・)。写実的というよりデフォルメが効いていて工芸品って感じです。かなり大きいので迫力が有ります。


<安土城の模型(ガラスに自分が写り込んでます)>

 因みに萩原一青の複製原画集はすごく欲しかったのですが、当時高校生の自分にはとても手が出ない物でした。しかし今思えば親に借金してでも買っておけば良かった・・・


<萩原一青の原画(本物でしょうか?)>

 一階はみやげ物コーナーと鎧兜等が展示して有ります。あと、謎の鉄道模型?とか書とかも有ったかな?
 で、問題の地下一階ですが、「フェイクの世界」とか言うので期待していたら只の洋画の複製画でした。が、順路に沿って歩くと「古代ローマの遺跡」というコーナーに・・・


<古代ローマの遺跡(だからなに?)>

 ・・・意味不明・・・何故こんな展示がこんな所に?高校の文化祭の展示じゃ無いんだから。

 しかし、全体的には思っていたよりまともな城内の展示でした、もっと怪しい物を期待させるような風評だったのですが(隣に有る秘宝館と混同してるのかな、因みにそっちには行ってません)。


<下の方の窓ガラスの割れ具合がなんとも・・・>

 戻りは来た道を下って熱海市街へ、もうお昼をかなり過ぎて腹が空いたので、ラーメン屋でも無いかな、と辺りを探しながら歩きます。
 しかし、何故探すと見つからないのでしょうか?ラーメン屋って。結局駅の近くのアーケードまで行ってしまいました。その外れでラーメン屋をやっと発見、昼飯と相成りました。
 因みに味はそこそこでした、次に行った時にはもう一度入ると思うけど他人に宣伝する程では無いと言うことで。

 結局熱海で5時間近く彷徨っていた事になります。東海道線に乗って小田原方面に戻りましたが、時間が予定を大幅に過ぎているので、真鶴には寄らず例の物件は写真だけ撮って来ました。

 この後、小田原で「外郎屋」の様子を見てきました(もちろん小田原城にも行きましたが)。

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