*熱海城訪問記(前編)*

2001.9.24


*熱海の街は廃な街です*

 熱海城には前々から一度は行きたい、と思っていたのですが三連休の最終日に暇になったので天気も良いし出かけて見ました。
 本当に非常に良い天気で9月の末なのに日差しは夏のようでした。カメラを持ってちょっと歩くと汗ばむ程でした。
 厚木から小田急に乗り下り小田原方面へ、小田原駅で小田急からJRに乗り換え東海道線を下っていきます。
 途中の真鶴駅付近で謎の物件(真鶴城?の項を参照ください)をチェックしました。駅からは割と近そうです、帰りに余裕が有ったら寄る事にしました。

 熱海駅を出るといかにも観光地といった風情です。海側に向かってアーケードを抜けて適当に歩いていくと崖の上の開けた場所に出ました、そこから南側の岬の上に建つ熱海城が見えます。


<逆光の熱海城遠望>

 熱海城は駅からは熱海の街の反対側になるので歩くには結構な距離になのですがタクシーを使うのも味気ないので、取り合えず砂浜方面に下りて行こうと路地に入って適当に歩いてみました。
 熱海の街は階段や車が通れない細い道が入り組んでいて迷路のようです、天気が良いのに薄暗い所も多く有ります。そんな道を歩いていくとなにやら怪しい雰囲気になってきました。
 絡まる草、割れたガラス、中には埃を被った温泉の施設でしょうか、シャワー室などと書かれた扉が見えます。


<昼なお暗い廃ホテル裏>

 廃虚と化したホテルの裏手に出たようです、熱海の華やかなイメージからはかけ離れた風景ですが、その後もかなりの数の営業してないホテル等が見られました。
 不景気の影響が色濃いのでしょうか、とはいえ温泉地というのは何処も多少なりとも怪しい雰囲気ではあります。

 廃墟ホテルの横を抜けるといきなり陽光降り注ぐ国道です。思わず後ろを振り返ってあまりのギャップにびっくりしたりします。
 海岸沿いの遊歩道では何かのイベントが行われていて大なべに行列が出来ています。家族連れの観光客の間を歩いていると何時もの癖で場違いな気分になってきますが、今日は自分も観光ですので、堂々と?歩きます。

 遊歩道も終わり、岬の根元まで来ました。海岸沿いに岬の先に向かうと秘宝館(なんて魅力的な響き)のロープウェイが有って、熱海城の近くまで登れるようですが、せっかくなので全部歩いてみようと、国道に沿って峠を登って行きました。
 こんな所を歩く人は少ないのでしょう、歩道は狭く自動車に十分注意する必要が有ります。熱海城→普通車はこちら、の標識に従って旧道を歩いていくと岬の突端に車のすれ違いが不可能な岩盤剥き出しのトンネルがあり、そこを抜けると岬の南側に出ました。

 いい感じのホテルが並んでいます。断崖絶壁の下に露天風呂らしき物が見えますが完全に波に洗われています。潮の関係かも知れませんが、多分今は使われていないのでしょう、あれに入浴したら遭難しそうです。

拡大→
  <断崖の下を良く見ると>      <明らかに人の手が入ってます>

 ホテルの横から車道としては結構きつい登りになります。こんな所を歩いて登るヤツは居ないだろう、と思っていたら上から老夫婦が降りてきました。息を切らしながらさらに登ると熱海城の駐車場入り口です。熱海駅から1時間以上掛かりました。


<駐車場から見上げる熱海城>

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