*朝日山森林公園訪問記*
2005.5
朝日山森林公園は香川県高瀬町の麻地区に有ります。麻地区は盆地状でそのほぼ中心に聳える山が朝日山で、朝日山森林公園はその山頂部に広がっています。
持って行った地図だと、登り口が山の北側になっていたので、道を探した上、結構細く急な道を上っていったのですが、途中で広い道に突き当たり山頂まで続いてました。実際には山の南側から上るのが正解だったようです。
山頂部は西側のピークとやや低い東側のピークからなっていますが、その東側のピークを巻くように駐車場になっているので、そこに車を停めて歩き出しました
駐車場に面して「動物天国・小鳥の森」と書いてあるゲートが見えます。ドラム缶製でかなり錆びてしまって居ます。一見してかなり古い時代のモノに見えます、後ろのフェンスも結構年季が入ってそうに見えます。
かなり歴史の有る施設なのかな?と思いつつ歩いていくと謎のオブジェが見えてきました。
「開運昇龍」と書いてあり、確かに龍のようなモノが天に向かって昇りつつありますが、各部の造作が鉄工所っぽいというかなんというか・・・
かなり不思議な雰囲気がさらに深まります。
そして、朝日山森林公園の妙に立派なゲートがお迎えです。
これを見て、ここは以前は有料の施設だったのでは?という気もしてきました。
ゲートを入って直ぐ左脇には、円形のボート池と遊具のある小型の遊園地があって、そういう雰囲気をさらに漂わせています。
なお、この池の有るあたりが、二つのピークの中間の窪地になっています。
西側のピークには森の中の道を登っていくのですが、その途中には長い滑り台が有りました。
その辺の様子は別ページをご覧下さい。
暫く登っていくと神社のようなモノがあり、その先に水車池のようなモノがあり・・・
うーん、てんでんバラバラな世界です。この施設は一体なんの主張が有るのか・・・
混乱しつつ一番高い所に到着すると、そこにはかなり高い石造の五重塔が聳えています。
そこからさらに山頂部の南の端に行くと、今回の目的だった天守風の展望台・資料館が有りました。
この朝日山には、麻口城が有ったと伝えられていて、資料館建設の事前に発掘調査を行ったとの事ですが”学術的に明確化できなかった”という説明が書かれていて、はっきりとした遺構が見つからなかったようです。
とはいえ、盆地を見渡す独立峰で、山頂部は平坦と立地的に恵まれているので城が有った可能性は高いような気がします。
そして、展望台からの眺めはなかなか素晴らしいものです。
そこから下っていくと、さっきの神社の裏辺りに六角形のお堂が有り、これには「天夢殿」という額が掛かっています。
お堂の下には大きな丸い岩が設置されています。
さて、一通り見終わって、この施設は一体何なのだろう?という疑問が頭の中を飛び回ります。
珍スポット的でもあり、一貫した主張も感じられず、古いモノも新しいモノも混在する不思議な場所でした。
高瀬町の朝日山森林公園のページによると、” 町の人々の労働奉仕と民活導入から成る異色の「手づくり公園」として昭和62年6月工事着手、昭和63年5月14日に開園しました。 ”となっていて、全体的な纏まりの無さは説明が付きそうなのですが、なんとなく公園整備以前にベースになる施設が有ったのでは、という気がしてます。根拠は特に無いですが。