ヤス版バイク特殊工学講座
項目 |
説明 | 更新日付 |
プラグ |
プラグを使用したセコセコ改造テク | 4/17 |
溶接 |
ア−ク溶接の説明とちょいテク | 4/20 |
ねじ回し |
ねじの締め方もどき方とちょいテク | 4/21 |
?バイク |
町で見かけた変なバイクの説明 | 5/21 |
無線 |
PHSを使ったお手軽無線 | 6/5 |
プラグ
このプラグと言うもの、大していじれんのではと皆様お思いかと思われますが、
ところがどっこいこのプラグひとつで、エンジンの性格ががらりと変わります。
「なんだ、VXプラグやスピリットファイヤ−に交換するだけか」
そんな声が聞こえてきそうではありますが、違います。
そんな金のかかる事なんぞいたしません。
金額¥0 作業時間数秒(セッティング変更で時間はかかります)
の優れもの。
それでは実際にやり方を見て行ってみましょう。
まず普通のプラグ
上の図のようになっていると思います。
このプラグの隙間を
のように数値にして1〜2mm縮めます。
これにより低回転域でのトルク向上、加速力の増大をもたらします。
SUZUKI GAGで試したところ、はっきり体感できるほどの変化がありました。
ただし、高回転域での伸びがこれまたはっきり体感できるほど落ち込みます。
次に
のようにするとどうなるでしょう?
頭の良い少年少女達はもう解りましたね。
そう、さっきと逆で加速力が落ち込んで、高回転が気持ちよく回ります。
以上今回の改造の総評といたしましては、
「加速だ−!!高回転の伸びなんかいらね−!!!低速が弱いんだよ−!!俺のバイクは−!!!!」
な方は前者を
「バカヤロ−!!!バイクは最高速だ!スピ−ドさえでりゃ良いんだ!
ゥAもう低速トルクなんかありすぎていらね−んだよ!!!!(涙)」
と言う方は後者をお選びください。
ちなみにおいらのGAGちゃんは、もろ後者でした。
さあみなさん、れっつとらい!
*やりすぎは意味がありません。せいぜい1,2ミリ、限界でも4ミリ位にしておいたほうが無難です。
溶接
溶接。ちょっと前までお家で溶接なんて考えられなかった。
溶接というと、その辺の町工場でへんこつなおっさんがバチバチやってるようなイメ−ジだった。
しかし、今では普通のホ−ムセンタ−で普通に1〜2万位で売っている。
なんともよい時代になったもんだ。
という訳で溶接講座スタ−ト!
まず基本的なア−ク溶接に必要な物を説明します。
1,ア−ク溶接機
その辺のホ−ムセンタ−をよく探せば売ってます。
2,溶接棒
ポッキ−みたいなやつです。
表面はざらついてます。中の鉄の棒を溶かして溶接します。ざらざらは酸化防止のための物です。
3,防護面
あの怪しい面です。これで日食の時太陽を見るとコロナが見えます。
4,燃えない服(皮の前掛けなど)
燃える服だと引火して燃えちゃいます(爆)。
ついでに軍手2枚履きか皮手袋も必要。
5,とんかち(金槌)
酸化防止剤の作る皮膜を叩き割ります。
6,いらない鉄片
後で説明します。
それでは溶接の仕方を教えます。
まずア−ク溶接機を電源につないでスイッチを入れます。これ以降素手で作業はやらないでください。
またア−スと溶接棒を直接つなげたりしないように。
ア−スを溶接をする対象物につなげます。
溶接機に付いているクリップみたいなので、溶接棒を挟みます。
この時溶接棒の一端に酸化防止剤の付いていない部分があるのでそっちを挟みます。
対象物に対して60度位の角度で近づきます。
そして先端がくっつくかくっつかないかの所で面を付けます。間違っても溶接をはじめてから面を付けないように、目がやられます。
(この時溶接開始点の上空1センチ位に溶接棒の先を持って来ておく)
そして少しずつ近づけて、ばちっときたらそのままの角度で手を下に押さえつけるように溶接していきます。
溶接の長さと溶接棒の長さは1:1を目標にしましょう。
溶接が終わったら、溶接部を覆うように酸化防止剤の皮膜ができています。
これをとんかちでガンガンしばいて取り除いてください。
ある程度冷えてからやらないと、皮膜が飛び散って火傷します。
もし対象物に溶接棒がくっついた場合はすぐに溶接棒を挟んでいるクリップを広げてのけてください。
発熱して非常に危険です(ショ−トしてる状態ですな)。
さて、溶接中の注意ですが、溶接が始まったらある程度、溶接棒を離してもぐっと押し込んでもそのまま溶接できます。
しかし離しすぎると、ばちばちの力で溶けた鉄が飛び散って危険だし強度も弱くなります。
逆に押し込みすぎると、しっかり溶解して結構な強度になりますが、なんかべとっとしてカッコ悪く、ついでに下手したら対象物が変形してしまいます。
何事もやりすぎはよくないです。
それではこれから裏テクを紹介します。
たまたま上のイメ−ジ図のように溶接部が対象物の端っこからだったら。
上から近づけずに横からやってみましょう!
ほら!めちゃ楽でしょ。
次にどうしても溶接棒がくっついちまってどうにもならんという方。
こういう時はあのいらない鉄片が役に立ちます。
ア−スをこの鉄片に通して溶接棒を適当にこの鉄片に押し付けてすばやく引っかくようにします。
(ばちばちっとね)
すると溶接棒の先が赤くなります(これをア−クを安定させるという)。
ここまできたら溶接棒の先が冷えない間に通常の手段で溶接します。
ほらほら、やりやすいでしょ?
ねじ回し
大体右ねじが多い。右に回すと締り、左に回すと緩む。これが右ねじだ。
一部の特殊な部分に左ねじも使われている。
有名なところでYAMAHA系のミラ−やミッションのリンクロッドの片方などである。
それでは実際にねじ回しのテクについて見ていこう。
基本はメガネレンチと精度のしっかりしたドライバ−である。
メガネレンチは多少精度が落ちてもいいと思う。
ついでに余りにも硬−いねじは、ショックドライバ−という物でやるといい。
詳しくは図を見たらわかると思う。
こいつを使えば、外れないねじはない!!(と思う)
とりあえずある程度の道具は必要だ。
メガネレンチは押し付け気味に使い、ドライバ−も同様である。
というより、ぐっと押し付けて使うようにするべきである。
まわす力よりも押し付ける力を強くするべし。
今回は早速ちょいテクに入る。
カムギアなんかのねじをはずす時、くるくる回ってうまく外れない。
こういう時は普通専用工具の出番となるのだが、ここで次の図を見てもらいたい。
図のようにする事によって専用工具などを使う必要はまったくない。
締める時も同様である。
ただし失敗するとなめるのでくれぐれも注意するように。
奥までしっかりレンチを食い込ませるべし。
次は結構一般的なテクなのだが、六角レンチでヘキサゴンタイプのねじをはずす時。
結構固いし特に六角レンチが小さい時ははずしにくい。
こういう時はメガネレンチと併用するとてこの原理で楽に外れる。
?バイク
近頃、何でそのような改造をしているのか解らないバイクが増えている。
というより、性能を落とす改造が多い。
ただ性能を落とすだけならまだしも、大幅にバランスを崩している。
改造、チュ−ニングの基本はいかにバランスを取るかである。
まず自分のやりたいチュ−ニングの方向を決めてバランスを崩さずに少しずつそのレベルを上げるのである。
そうする事こそがチュ−ニングである。
それでは、今週の町で見かけた変なバイクの説明である。
>アップハンにバックステップのSR!!
>何がしたいんだ?
まずアップハンとはアップハンドルの略で、ネイキッドや、アメリカンなどによく付いています。
いわゆる普通のハンドルです。
バックステップとは、足を置く場所をステップといい、そのステップを通常より後退させているものを言います。
バックステップは元々、レーサーや、走り屋さんなどがよく付けていました。
さて、それではなぜバックステップとアップハンがだめなのか説明していきます。
レーサータイプのポジション
通常のバイクのポジション
バックステップ&アップハン
上の図を見れば解ると思うが、レーサータイプ、通常のバイク、などは体の倒しぐあいや腕の位置などのバランスが取れているが
バックステップ&アップハンでは完全に崩れている。
このバランスを取るためにはバックステップにはセパレートタイプなどの低いハンドルを合わせる。
アップハンドルにはお尻より少し前ぐらいの位置にステップを持ってくるのがグッドである。
>フロントフェンダ−レスのTW!!
>雨の日どうやってるんだろう?
これはもう説明するまでもない。
フロントフェンダ−レス=フロントの泥よけなし、では雨の日などにタイヤによって跳ね上がった水が運転者や、エンジン、電装系にかかってしまう。
特にタイヤの回転によって水が下から上にかかる。バイクは下からの水には弱い。洗車のときも気を付けないといけないぐらいだ。
はっきり言って100害あって1利無しである。私見を言うとかっこいいとも思えない。
とにかく、周りも迷惑なのでこういう改造をしている人は、すぐに止めてほしい。
無線
タンデム走行や、ロングツーリングなどでバイクに乗りながらおしゃべりしたくありませんか?
市販の無線やタンデム用トランシーバーなどがありますが高い!!1万〜3万円くらいします。誰が買うんだ?
そこでセコ技ですがPHSを使いましょう。あんなんぶちぶち切れて使いもんにならんやん、と思うでしょうけど違います。
PHSにはトランシーバーというれっきとした機能が付いています。普通は使えませんがホームステーションに登録する事により、トランシーバーに出来るようになります。
また後述しますがもちろん裏技で使えるようにも出来ます。
そこで一つ確認してもらいたいのがイヤホン端子です。近頃はこれの無いのが結構あります。これが無いとさすがに使えません。
ここまで来たらあほでも解るでしょう。イヤホンマイクをつけてフルフェイスを被り、トランシーバーにして走行開始です。
80km/h位から爆音で聞こえなくなりますが、切れません。俺の実験では300m位まで余裕で届きます。
また200km/hでも切れませんでした。電波系の教科書を見ると解りますが、発信源と着信源の距離さえ一定ならスピードは関係ないようです。
残念ながら連続通話時間はPHSの宿命か5、6時間です。それでもライトツーリングぐらいなら何とかいけます。省電力機能がある機種はonにしておくとよいでしょう。
それと電波系の法律の関係で、3分に一度3秒ほど途切れますが気にしないでください。
さてそれでは裏技です。解約、契約中に関わり無くNTTパーソナルかアステルのPHSが必要です。
出来る確立はNTTパーソナルのほうが高いです。それとシャープ製の機種が絶対に一つ要ります(出来るだけ312s以降が望ましい)。
それでは説明します。
まずシャープ製の端末の電源を切って電池をとります。そして電池を再度入れるのですが、この時*と0を押しながら入れてください。
こうするとディスプレイが点滅する怪しいモードに入ります。この時に0と1を押してください。そうすると裏ホームステーションモードというこの上なく怪しいモードになります。
簡単に言えば存在しないバーチャルホームステーションに登録された事になるのです。ここまで来たら更にシャープ製端末の怪しさ爆発。なぜか機能のトランシーバーの欄に送信があります(他機種には無い)。
その送信を選んで適当なほかのPHSにホームステーション登録情報を送ります(無論その他のPHSはトランシーバー情報受信にしておく)。これでめでたくトランシーバーになりました。
それでは注意を述べます。
裏ホームステーションモードはシャープ製端末しかできません。また電池を抜くとキャンセルされます。
裏ホームステーションモードになるとなぜか電話帳にアクセスできません。回避するには2つのシャープ製端末を用意してお互いにトランシーバー登録情報を送りあいます。
トランシーバー登録情報は電池を抜いても消えません。
トランシーバー番号を書きかえるにはトランシーバー登録情報受信を選び書き換えてください。シャープ製端末の場合単独で送信により変更できます。
シャープ製端末も203sより古いものは近頃のPHSにはトランシーバー登録情報を送信できません(同時代のものへなら当然送れます)。
312s以降ならたいがいのPHSにトランシーバー登録情報を送信出来ます。
ご意見・質問・おまえ全然効果無いぞコラ!は下のアドレスへ
yasurk@mcn.ne.jp
TOP