あんだ~ば~EX ~8回目~
>No.14099のLegend Master10「贈る言葉(後編)」
>より、
>>「誓うよ。
>> 他の誰でもない、リナ=インバース、おまえに。
>> ずっと一緒にいよう。
>> オレの居るところは、リナの傍だ」
>>
>> …そんな。
>> そんな意味を持ってたなんて、知らなかった。
>> この指輪をくれたあのときから、あたしの答えを待っていてくれたの?
>> あのときから、あたしと…?
>>
>>「リナ?」
>>
>> あたしは指を辿らせて銀の鎖を引き出す。
>> 銀鎖で緋色の石が踊る。最高の意味を秘めた文様が煌く。
>> 手袋を外し、左の薬指に嵌めて光に透かした。
>> ―――その先には、ガウリイ。
>>
>>「誓うわ。
>> 神でもあたし自身にでもない、ガウリイ=ガブリエフ。あんたに。
>> これからも共にいるわ。
>> あたしの隣に立てるのは、ガウリイだけよ」
>>
>> 言葉は、自然と出た。
>> 風が凪ぐ。
>> ガウリイは少し目を見開いて、それからすっごく優しい笑顔を浮かべて。
>> すっと金の鎖を掻き寄せ、あたしが贈った指輪を手に納める。
>> 空色の石が、その手の上を転がる。
>> 指輪が、嵌められる。
>> 左手に。
>>
>> 近付く。
>>
>> 手が差し出される。
>>
>> 触れ、繋がる。
>>
>> 互いの指輪がかち合い、小さな音をたてる。
>>
>>「ひゃっ?」
>>
>> ガウリイが腕を返す。
>> あたしは動きにつられ、くるっと一回転してその広い胸とぶつかる。
>>
>> 見上げる。
>>
>> 影が落ちる。
>>
>> ―――初めてしたときみたいに熱くて、どきどきした。
>
>と、まあここですね。この話じたい大好きなんですが。
>このあとでばがめ組みが出てくるんですがね。
♥舞 |
「はうぅぅ~…いい……素敵だわあ…」
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♠達也 |
「…おい…」
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♥舞 |
「なに?たっくん?」
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♠達也 |
「…あ~…そのだな…別に素敵なことに陶酔しようが、溺死しようが、トーテムポー
ル立てかけて阿波踊りしようが…それらは個人によることで他人にはどーでもいい
ことなんだが…」
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♥舞 |
「ねぇ…たっくん…ここ、ここ…ここなんて素敵でしょ♥」
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♠達也 |
「…番組始まってるんですけど…」
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♥舞 |
「……………………え?………」
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♥舞& ♠達也 |
『…………………………………』
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ごすっ!
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♥舞 |
「はいいいいっと、言うわけで始まりました【スレイヤーズラジオ】裏番組==あん
だ~ば~EX。いつでもどこでも笑顔元気な舞ちゃんがお送りいたしまあ~す」
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♠達也 |
「それより…舞…なぜ殴る…」
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♥舞 |
「自業自得よ」
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♠達也 |
「何で…」
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♥舞 |
「番組が始まったことをもっと早く教えてくれればよかったのよ…そうすれば番組も
ちゃんとはじめられたし…ああ~もう…すごく恥ずかしいんだから…」
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♠達也 |
「お前さんの今までの行動のほうがよっぽど恥ずかしいだろが!!」
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♥舞 |
「それはさておき…」
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♠達也 |
「おい!」
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♥アメリア |
「あの~…ちょっとよろしいですか?」
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♥舞 |
「はいはあ~い…アメリアさんなんでしょうか?」
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♥アメリア |
「唐突ですけど…舞さんたちってこの番組のギャラ貰ってるんでしょうか?」
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♥舞♠達也 |
『は?ギャラ?』
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♥リナ |
「アメリア…あんた、ホント唐突ね…」
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♥アメリア |
「…あ…いえ…なんか当然、そんな疑問が浮かんだもので…」
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♥舞 |
「あの…それってどういう意味でしょうか?」
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♥アメリア |
「…いえ…あのですね…リナさんが言うには【スレイヤーズラジオ】はノーギャラで
番組をなさってるらしんですよ。だからこちらはどうなのかなって…」
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♥舞 |
「もらっていますよ。ちゃんと」
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♠達也 |
「オレももらってるけど…」
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♠ガウリィ |
「なあ…リナ…オレたちはこっちでは貰ってるのか?」
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♥リナ |
「…え?…え~と…その~…」
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♥舞 |
「たしか…出してるはずなんですけど…」
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♠ガウリィ |
「え?そうなのかリナ?」
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♥リナ |
「…え?何のこと?あたししらなあ~い♥」
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♥アメリア |
「ゼルガディスさんは貰ってます?」
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♠ゼル |
「いや…そのための交渉もしていないが…」
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♥舞 |
「え?でもスタッフからはちゃんと交渉してるって…」
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♠ガウリィ |
「そうなのか?リナ?」
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♥リナ |
「え~何のことお~?」
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全員 |
『………………………』
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♠達也 |
「なあ~るほど…独り占めってやつか?」
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♥リナ |
「………………………ぎくっ…」
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♥アメリア |
「リ~ナ~さ~ん~」
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♥リナ |
「…あ…あははは…んじゃ、ま、そういうことで…翔封界っ──」
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♥舞 |
「あ…逃げた…」
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♥アメリア |
「まってください。リナさん。それは正義じゃありません!翔封界っ!」
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♠達也 |
「…あ~…元気だねぇ…アメリアさんは…ずずずずずずず…」
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♠ガウリィ |
「ずずずずずずず…まあなあ~それがあいつのとりえだしなあ…ずず…」
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♠ゼル |
「おまえらどこから持ってきたそのお茶は…」
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♥舞 |
「というわけで、本日の放送も残りわずかとなりました」
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♠達也 |
「え?」
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♥舞 |
「ではまた来週♥」
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♠達也 |
「って。何でもう終わる。まだ、始まったばっかりだろ!」
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♥舞 |
「だって…今回は仕方ないのよ…」
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♠達也 |
「なんで?」
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♥舞 |
「この後、ラジオドラマあるんだもん」
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♠達也 |
「え?そうだっけ?」
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♥舞 |
「っと言うわけでまた次回お会いしましょう♥」
|
全員 |
『さようならあ~』
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