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あんだ〜ば〜EX 〜6回目〜


♥舞 「舞ちゃんのお料理クッキング!!」

 ぴしいぃっ!!!!!!!!!!!!!(×8)

♥舞 「ありぇ?みんなどうしたの?銅像みたいになっちゃって…ゼルガディスさん
 なんて…色まで銅像みたいに…」
♠ゼル 「これはもともとだ!!」
♥舞 「みゃああ…ごめんなしゃい!!」
♠S 「お料理…白いご飯食べられるんですか?」
♥舞 「うん
♠S 「わああ〜い
♥雪菜 「zzzzzzzzzzz…」
♠達也 「雪菜…こんなところで寝たふりしてると、結局は食べることになるぞ…舞の
 手料理」
♥雪菜 「…ぐーぐー…」
♠達也 「…いや…いきなり、いびきにして寝たふりしても、変わらんのだが…」
♥恵美 「いやああああああぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっ!!!!!!」

 どし、めき、ごしゃ…

♥リナ 「うわ…恵美ってば物破壊してるし…」
♠達也 「あ〜なると、手がつけられん。あ…ガウリィ…そろそろ、その辺に何かが飛
 んでくるから気をつけ…」

 ごっ!
 ガウリィの後頭部に恵美が投げたマイクが直撃する。

♠達也 「…って、遅かったか…」
♠ゼル 「飛んでくるって何でわかるんだ?」
♠達也 「経験値100だから…」
♥アイン 「いえいえ…愛の力ってやつですよ」
♠達也 「んっんっんっ。何のことかなあ〜アインちゃん。終いには背中にゴキブリ入
 れちゃうよ
♥アイン 「ひっ。ごみぇんにゃしゃい。もう言いません」
♠達也 「よろしい…」
♥アメリア 「リナさんみたいな人ですね…」
♥リナ 「んっんっんっ。何?アメリアちゃん?今なんか言ったかな?」
♥アメリア 「ひっ。…い…いいえ…何も言ってません…」
♠ガウリィ&
♠ゼル
『(…確かに…)』
♠達也 「…しかし…ディレクターがよくそんなコーナを許可したな…」
♥舞 「ディレクタさんなら代わったみたいだったけど…」
♠達也 「変わったって…いつ?」
♥L様 「たった今!」
全員 『うおっ』
♠S 「…あ…え…L様…」
♥L様 「あら?Sじゃない…最近見かけないと思ったらこんなところで何してるのよ…」
♠S 「はあ…白いご飯を探して1兆里ほど旅を…」
全員 『1兆里って…』
♠ガウリィ 「なあ…<いっちょうり>ってなんだ?」
♥リナ 「あんたに話してもどうせ寝るから却下」
♠達也 「…あんたが…ディレクタ?」
♥L様 「そうよん(はあと)」
♠達也 「…そういや…ちょっと前に…救急車が来てたよな…あれって…」
♥舞 「元ディレクタさんが乗っていったけど…」
♥リナ 「なんで?」
♥舞 「すごいぼろぼろになってたけど…事故でもあったんじゃないの?」
♥L様 「そこであたしが代理となったわけ」
♠S 「…L様もしかして…」

 ごごすっ
 高速・トゲトゲハンマー突っ込み。

♥L様 「何?」
♠S 「………………いいえ…何でもありません…」
全員 『(なぜ、一瞬でぼろぼろに?)』
♥舞 「でね。新ディレクターさんに愛のこもった手料理と一緒に、今回のコーナの説明を
 したの(はあと)」
♠達也 「あんた…食ったのか?それ…」
♥L様 「ええ…食べたわよ…あれは美味(びみ)だったわ〜」
♠達也 「…び…美味って…お前さんがまともに作れる料理なんてあったか?」
♥舞 「みんなが大好き。カレーライス(はあと)」
♠達也 「…げっ…」
♥恵美 「…ひっ…ふぅ……………(気を失う)」
♥雪菜 「みーん、みーん、みーん、みーん、みーん」
♠ゼル 「なぜ?セミ?」
♠S 「…しくしく…白いご飯じゃない…」
全員 『そういう問題?』
♥アメリア 「…カ…カレーライスですか…それならまともなのが出来るかもしれませんね…」
♥リナ 「…そ…そうね…それで彼女が美味しく食べてくれたのね…」
♠達也 「…もしかして…今回も…」
♥舞 「同じくカレーライス…もう出来上がってるんだ」
♠達也 「…じゃ…そういうことで…」
♥リナ 「…って!達也!!あんた、荷物持ってどこ行く気!!!」
♠達也 「みぇえええええぇぇぇ…頼むリナ行かせてくれ!!世界中の格闘家たちがオレ
 を待ってるんだあ!!!!」
♠ゼル 「格闘家って…」
♥アイン 「あっ…実は達也って拳法道場の跡取息子だったりするんですよ(はあと)」
♥リナ 「アイン…あんた…どこ向かって言ってるの?」
♥アイン 「そりゃあ、もちろん視聴者の皆さんに…」
♥リナ 「あ…それもそうね…放送してるんだもんね…」
♠達也 「んじゃ…」
♠ガウリィ 「何言ってんだ達也…せっかく飯が食えるんだから…その後ででもいいじゃない
 か…さあ…雪菜も木に引っかかってないで…」
♠ゼル 「室内に木?」
♥アメリア 「…あ…ゼロスさん…」
♠ゼロス 「…しくしく…」
♥リナ 「ゼロス…木の格好なんかしてそんなに面白い?」
♠ゼロス 「…しくしく…聞かないでください…」
♠達也 「でえぇぇ…ガウリィ。引っ張るな!オレは今すぐ旅に出るんだ!!」
♥雪菜 「あたしはセミ!セミですうぅぅ(泣)」
♠ガウリィ 「はっはっはっはっ…知ってるか雪菜。セミって人間の言葉はしゃべんないんだ
 ぞ」
♥雪菜 「そうだった………みーん!みーん!みーん!みーん!」
全員 『…おひ…』
♠ガウリィ 「なあ…リナ。オレ、カレーライスってーの、食べたことないんだ…リナはある
 のか…」
♥リナ 「まあ…一般家庭の料理だからね…って、普通…知らないほうが、おかしんじゃ
 ないの?ガウリィ」
♠ガウリィ 「え?そうなのか?」
♥アメリア 「ガウリィさんの場合…ただ単に忘れてるだけでは…」
♠ゼル 「…旦那に限って…食べ物を忘れるってーのはありえんだろ…」
♥アメリア 「…あ…それもそうですねえ…」
♥リナ 「…食べたことがあってもその名前を覚えてないのよ…多分…」
♠ゼル
♥アメリア
『…なるほど…』
♥舞 「じゃあ…早速…持って来るね(はーと)」
♠達也 「にえぇぇぇぇ!!!ガウリィ…頼む!手を離してくれえぇぇ!!!!!」
♥雪菜 「みーん!みーん!みーん!セミ!!セミ!!セミ!!セミ!!」
♠ガウリィ 「まあまあ…」



 ──で──数分後──


 ごぽ。ごぽごぽごぽごぽ。
 そんな、かすかな音を出す皿がみんなの目の前に──

全員 『………………』
♥リナ 「…何?これ?」
♥舞 「カレーライス
スレ3人 『……………は?…』
♥舞 「だから、カレーライスだってば!」
♠達也 「…以前のと、まるっきり変わってないひ…」
スレ3人 『…………以前って……(汗)』
♠達也 「そのまんまの意味」
♥リナ 「…カ…カレーが紫色なんだけど……」
♠達也 「ジャガイモの代わりにサツマイモでも使ってるんだろ…」
♥リナ 「………………それは皮の色…」
♠達也 「…だろうな…めんどくさがり屋だから…皮をむかなかったんだろ…」
♠ゼル 「…ご飯が…ピンク色なんだが…」
♠達也 「桜の花びらと一緒に炊き込んだんだろ…きっと……そう思っておくのが一番幸
 せだな…」
スレ3人 『……思っておくって?…一番幸せ?』
♥アメリア 「不気味すぎますう〜」
♠達也 「気にするな些細なことだ…」
スレ3人 『……些細?…』
♠ガウリィ 「へえ…これがカレーライスかあ〜」
♥リナ 「…納得するな…」
♥L様 「くううぅ…美味しそう
L様&S&
ガウ 以外
『そうか?』
♠S 「…しくしく…白いご飯じゃない…」
L様&S&
ガウ 以外
『そういうレベルの問題?』
♠達也 「…はう…結局ガウリィのせいで…逃げられなかったしなあ(泣)」
♥リナ 「こうなったら、一蓮托生よ…」
♠達也 「…しくしく…」
♥舞 「はい。皆さん召し上がってください」
L様&S&
ガウ 以外
『………………』
♠ガウリィ 「おう…いただきま〜す!」

 じゅわあぁぁ〜

♥アメリア 「…あ…あの…ガウリィさんのスプーンから変な煙が出てるんですけど…」
L様&S&
ガウ 以外
『………………』
♠達也 「誰が犠牲になるんだ…言っとくがオレは絶対ヤダぞ…」
♠ガウリィ 「はっはっはっはっはっはっ…何言ってんだ達也。料理は見てくれじゃないんだ
 ぞ…ほら…」

 ぱくっ

♠達也 「………………」
スレ3人 『………………食った…』
♥雪菜 「…お…お兄ちゃん?」
♥アイン 「化けて出ないでね…」
♥恵美 「…南無…」
全員 『………………』

 どごぐしゃあっ!!!!

スレ3人 『…ひぃ…』
♥舞
♠ガウリィ
『…あれ?』
スレ3人 『…やっぱし(泣)…』

 ぴくぴくぴくぴくぴく…

♥リナ 「…し…死んだかな?」
♥アメ 「…あ…泡噴いてますよ…」
♠ゼル 「死ぬ一歩手前だな…」
♥舞 「で…ではみなさん。また次回でお会いしましょう…さようなあ〜」
♠ガウリィ 「お〜い…リナ…早く食おうぜ!!」
♥リナ 「絶対!!いやっ!!!」

 ぴくぴくぴくぴくぴく…
 …おいおい…見てないで誰か助けてやれよ…

♥L様 「うう〜ん…マッタリとして、舌にぴりぴりと来る、この高揚感…」
♠S 「ふえええぇぇ〜白いご飯じゃないいぃ〜…もぐ…むぐ…」
L様&S&
ガウ 以外
『…食ってる…』

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