放送前──
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♥舞 |
「るんるるんるるんるん…」
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♠達也 |
「やけにきげんがいいな。舞…今日の給食…カレーライスか何かだったのか?」
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♥舞 |
「あたしは小学生か…」
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♠達也 |
「知能指数と精神年齢が特に…」
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♥舞 |
「…こら…大体…あたしたちの学校はお弁当制度じゃない。小学ん時から…」
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♠達也 |
「あれ?そうだったっけ?」
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♥舞 |
「だっけって……たっくん…あんた学校ちゃんと行ってんの?」
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♠達也 |
「そういや…最後に行った日って2週間ぐらい前だったような…」
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♥舞 |
「よくそんなんで退学にならないわね…」
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♠達也 |
「人徳だろ…それと成績優秀だし…」
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♥舞 |
「何言ってっかな………
…たっくんの成績は……………………う…なんで学年トップなのよ〜!」
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♠達也 |
「そいつは違うぞ…」
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♥舞 |
「期末とかいっつもトップじゃない!!」
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♠達也 |
「全国模試トップ」
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♥舞 |
「すごくむかつく」
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♠達也 |
「むかつけむかつけ」
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♥舞 |
「ふ〜んだ…どっちにしろ…教師たちのブラックリストの一人に数え上げられて
るくせに」
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♠達也 |
「お前さんもその1人(はあと)」
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♥舞 |
「な!こんな優等生を捕まえてそんなわけないでしょ!!」
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♠達也 |
「この間──
”出来るかな?出来なくてもいいよ。そんなんでも面白いから”のコーナー
──と似たことを学校でもやらかしたらしいじゃねぇか…誰からも許可貰わな
いで…」
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♥舞 |
「ぎくっ…」
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♠達也 |
「その為、学校は大パニックになったんだったって?」
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♥舞 |
「…あ…あははははははは…」
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♠達也 |
「幽霊騒動があった時も、夜中に学校に忍び込んで捜査にかこつけて無茶やった
ことも合ったし…」
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♥舞 |
「……………………」
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♠達也 |
「教師たちには言ってないが…その幽霊って魔道実験の失敗でお前さんが作り上
げたんだろ…」
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♥舞 |
「…な…なぜそのことを…」
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♠達也 |
「って…本当なのか…オレは冗談で言ったんだが…」
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♥舞 |
「…あう……」
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♠達也 |
「たくっ…そんなこんなでいろんなことをやらかすから…そのせいで、オレは肩
身が狭くて学校にいれられないんじゃないか!」
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♥舞 |
「あーーーーおもいっきし、責任転換してる!」
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♠達也 |
「さあ……なんのことかなあ……オレは舞がしょっちゅうやってることを真似し
てるだけだが…」
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♥舞 |
「……………そ…そんなことよりも話を戻しましょ…」
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♠達也 |
「…逃げたな…図星を指摘されて返す言葉がないってやつか?」
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♥舞 |
「やかましい…」
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♠達也 |
「で…なんで機嫌がいいんだ?」
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♥舞 |
「…っていきなり真顔になんないでよ…」
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♠達也 |
「いやだって…話をつーてたし…」
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♥舞 |
「な…なるほど…」
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♠達也 |
「で…なんで機嫌がいいんだ?」
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♥舞 |
「手紙がきたからよ…」
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♠達也 |
「ほう…手紙が…珍しい…で…内容は?」
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♥舞 |
「うん読むね。
こんにちは♪スレイヤーズラジオの方にはしょっちゅう顔出してるねじばなです。
へえ〜そうなんだ…いいなあ…リナさんとこには常連さんがいて…うちには居ない…」
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♠達也 |
「裏番組だからな…」
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♥舞 |
「いや…そういうのとはちょっと違う理由があるなような…」
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♠達也 |
「何だ?今気付いたのか?」
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♥舞 |
「…おい…」
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♠達也 |
「いいから続き続き…」
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♥舞 |
「…なんかな………で…
こっちにも顔だしてみよーかなーなんて?
くう〜うれしいじゃないの…よだれが出ちゃうじゃない!」
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♠達也 |
「なぜ?よだれ?」
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♥舞 |
「なんとなく?」
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♠達也 |
「………………」
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♥舞 |
「続き続き…
あ、そうそう、私、なぜかいろんなところから情報もらってるんですよ。
スレイヤーズラジオ乗っ取り計画のこととかもその一部で。(笑)
そこで、情報を少し…」
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♠達也 |
「情報?」
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♥舞 |
「”スレ・ラジ(スレイヤーズラジオの略称勝手につけてみた。)乗っ取りうまく行か
なかったから、裏番組のレギュラーにでもなって、いろいろいたずらしよう計画”な
るものが近々発動するとかしないとか」
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♠達也 |
「…ああぁ…なるほど…だからか……お〜い…ゼロス…そいつは止めたほうがいいぞ。
そこのボリュームのスイッチは……魔族みたいな瘴気を持つ者には、勝手にアストラ
ルに攻撃をするように、オレが仕掛けといたんだ…」
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♥舞 |
「はにゃ?」
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しばし──
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♠ゼロス |
「ぐははははああぁぁぁぁーーーーー!」
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♥舞 |
「ふえ?」
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♠達也 |
「…ふっ…おろかな…人の言葉を信じんとは…」
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♥舞 |
「つーより…アストラルにゼロスさんがいたことになぜ気付く?それにいつの間にそん
な仕掛けを?」
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♠達也 |
「面白いから!」
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♥舞 |
「なるほど…」
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♠達也 |
「ほら…続き続き…」
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♥舞 |
「…あ…う…うん…
あと、「あたしを出せ!あたしを!」とか叫んでる金髪のおねー様が一緒に計画立て
てたとか立ててないとか…金髪のおねー様?うに?誰のことだろ?」
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♠達也 |
「…さあ…」
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♥舞 |
「リナさんたちなら知ってるかな?」
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♠達也 |
「知ってるんじゃないか?オレたちはあちら側の人間じゃないからなあ…」
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♥舞 |
「ちょっと聞きに行ってみよっか…」
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♠達也 |
「今、収録中だろ。確か」
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♥舞 |
「ラッキ!」
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♠達也 |
「割り込みしようってか?」
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♥舞 |
「うん(はあと)」
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♠達也 |
「うんって…そういや……ゼロスのやつもあっちに行ったようだったが…」
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♥舞 |
「何でわかるの?アストラルサイドの人のことを?」
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♠達也 |
「気にするな。ただの事故だ」
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♥舞 |
「事故?」
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♠達也 |
「さあって…ちと行ってみっか…」
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♥舞 |
「あ!ちょっと…事故って何?事故って?」
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しーん…
と、突然現れる一人の女性。
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♥??? |
「んっふっふっふっふ」
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金色の長い髪。スタイルよしの、よだれもんのいい女。
さあ…この女性はいったい何者であろうか…
そして、ここでいったい何をする気なのか!
っと言うわけで、正体は次回へ持ち越し!!!
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♥??? |
「ちょっとまてえ〜!!!!!」
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いいえ待ちません。ではでは…
…って…あの…その…その手にあるピコピコハンマーはいったい…
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♥??? |
「なに?気に入らない。じゃあ、こちらにしましょ(はあと)」
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しゅいんっ
という音とともにそれが変わり、
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…………………………………………………………………………………
……トゲつきハンマー……
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♥??? |
「あ。気に入ったみたいね。じゃあ、そういうことで…(はあと)」
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…え?
その後、しばらくは変な音がしたそうな──
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