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OTOMO KATSUHIRO Misc. Comics

BATMAN: BLACK AND WHITE 日本版(オムニバス)

  • 小学館プロダクション
  • SUPER COMICS No.006
  • 発行:1999年6月14日
  • 246p
  • B5 変形版上製
  • 本体価格 4,750円
  • ISBN4-7968-7010-5
  • 備考:函入り (下記画像参照)
BATMAN: BLACK AND WHITE JPN

収録作品

タイトル 著者 頁数
MARK CHIARELLO 2
BATMAN BLACK AND WHITE #1 Cover JIM LEE and SCOTT WILLIAMS 1
尽きせぬ哀悼 TED MCKEEVER 8
似たもの同士 BRUCE TIMM 8
狩り JOE KUBERT 8
ささいな悪事 HOWARD CHAYKIN 8
悪魔のトランペット ARCHIE GOODWIN/JOSE MUNOZ 8
スケッチ1 コメント/MARK CHIARELLO 2
BATMAN BLACK AND WHITE #2 Cover FRANK MILLER 1
伝説 WALTER SIMONSON 8
怪物を生むもの JAN STRNAD/RICHARD CORBEN 8
死んだ少年の眼 KENT WILLIAMS 8
悪魔の息子達 CHUCK DIXON/JORGE ZAFFINO 8
白と黒の世界 NEIL GAIMAN/SIMON BISLEY 8
スケッチ2 コメント/MARK CHIARELLO 2
BATMAN BLACK AND WHITE #3 Cover BARRY WINDSOR-SMITH 1
今晩は、ミッドナイト KLAUS JANSON 8
夢の中 ANDREW HELFER/LIBERATORE 8
強盗 MATT WAGNER 8
折れた小枝 BILL SIENKIEWICZ 8
クリスマス・イブの訪問者 DENNIS O'NEIL/TEDDY KRISTIANSEN 8
スケッチ3 コメント/MARK CHIARELLO 2
BATMAN BLACK AND WHITE #4 Cover ALEX TOTH 1
罪なき市民 BRIAN BOLLAND 8
戸棚の奥の怪物 JAN STRNAD/KEVIN NOWLAN 8
ヒーロー達 ARCHIE GOODWIN/GARY GIANNI 8
別離 DENNIS O'NEIL/BRIAN STELFREEZE 8
第三のマスク KATSUHIRO OTOMO 8
スケッチ4 コメント/MARK CHIARELLO 2
ピンナップ・ギャラリー MICHAEL ALLRED, MOEVIUS, MICHAEL WM.KALUTA, TONY SALMONS, P.CRAIG RUSSELL, MARC SILVESTRI & BATT, ALEX ROSS, NEAL ADAMS, JIM STERANKO 9
闇と光の狭間で (BATMAN 60年史、アーティスト紹介、謝辞) コメント/MARK CHIARELLO 2

コメント

Book and hard box
外函と本

DC COMICS が誇る、なんと60年も続いているシリーズ「バットマン」の、現代活躍している多数のアーティストによるトリビュート作品をまとめた本です。もともとは 1996年に DC COMICS のペーパーバッグで全4巻で出版されたもので、その後ソフトカヴァーの合本が出版され、1998年にはハード・カヴァーが出版されています。ここで紹介しているのは、各作品を日本語に翻訳した日本版単行本で、1998年にアメリカで出版されたハード・カヴァー版と同様の体裁です。

大友克洋の作品は「第三のマスク」と題されたもの。他のコミック・アーティストと同じく、8ページの作品です。オリジナルはペーパーバッグ「BATMAN: BLACK AND WHITE #4」に掲載されました。しかもトリを飾っていて、アメリカでの扱われ方の大きさを物語っています。そして、それは編者である MARC CHIARELLO のコメントからも伺えます。

この作品が日本語で最初に紹介されたのは「ヤングマガジン '97年1月20日号」で、これは講談社経由でした。従って、この単行本に収録されたバージョンと異なります:この作品は基本的に、絵とネームが別々に出版社に渡されたもののようです。そのため、小プロ版と講談社版ではフキダシの位置、形、描き文字が異なります。特に描き文字は、小プロ版では英語ですが、講談社版では日本語になっています。ネームは、おそらく日本語がもとにあると思われるので、変化はありません。ただし、講談社版は「〜と云う」だとか、「〜居るんだ」だとか、「AKIRA」を引きずったような漢字使いになっていますが、小プロ版ではかなにひらかれています。また、両者の最大の相違点は、小プロ版は左開きですが、講談社版は右開きになっていることでしょう。キャラクターの利き腕を見ると、大友克洋は左開きで描いたであろう事がわかります。

大友以外のアーティスト達、あまりアメコミを知らない僕ですら名前を知っているような大御所も多数参加しています。とにかく、絵が面白いです。アメコミは「止め絵」の連続で、スピード感がないように思っていましたが、最近のアーティストの描くものは、決してそんなことはないというのもよくわかりました。じっくり鑑賞したい本です。

Flyer front
フライヤー (表)
Flyer back
フライヤー (裏)

書店で問題なく入手可能。

 

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