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OTOMO KATSUHIRO Interviews
大友克洋インタビュー 1980 (雑誌、単行本)
SUPER ART GOCOO (悟空) 1980年3月号
- 「KAOLOGY:大友克洋」
- 1p, b/w, 近影1点
- 1980年1月頃?、自宅にて
- パルコ出版
- 第2巻第3号通巻第11号
- 発行:1980年6月1日
- 発売:1980年5月1日
- 116p
- A4 版
- 定価 580円
- 雑誌05471-3
「自分の顔をどう思うか」を著名人に語って貰う企画で、この号ではスタイリストの金上未美という方も取材を受けています。大友克洋の記事は1ページ。そのうち3分の2程が愛猫トロを抱いている大友克洋の近影で、残りのスペースに、エッセイ的に語られた内容が記載されています。自分の顔の書くパーツについて一通り検討した後、「中の上ではないか、と自負するいやらしさが自分の顔」とオチを付けています。非常に変わった記事ですが、こんな所からも大友克洋の観察眼の鋭さが伝わってくるのではないでしょうか。
『スーパーアート悟空』はかなり入手困難な雑誌です。サブカル・アート系に強い古書店を丹念に探してみてください。国会図書館にはありません。
SUPER ART GOCOO (悟空) 1980年6月号
- 「TIME TABLE TALK (ちょっと最近のお話を)内:大友克洋・
野球の試合があります。ポジションはありません。」 - 1/5p, b/w, 近影1点
- 1980年夏頃?
- パルコ出版
- 発行:1980年6月1日
- 発売:1980年5月1日
- 116p
- A4 版
- 定価 680円
- 雑誌05471-6
近況を伝えるショート・インタビュー。但し、大友克洋の回答だけが羅列してあります。内容は、最近の仕事、オフでの野球チームについてなど。1ページの約1/5と短いですが、「週刊プレイボーイ 1980年4月22日号」でのカットの仕事についての言及もあったりと、興味深い内容です。なお、この雑誌は非常に入手困難なうえ、主要図書館にも所蔵されておらず、閲覧自体も非常に困難。
月刊スターログ日本版 1980年8月号
- 「電撃特集スタートレック内:旗色鮮明放談
大友克洋 VS 新田たつお VS 星野之宣」 - 3p, b/w, 対談中の写真各人2点づつ
- 1980年夏頃?
- FULL-HOUSE編集局
- ツルモトルーム
- 発行:1980年8月1日
- 108p
- A4 版
- 定価 680円
- 雑誌05431-8
これはインタビューではなく、表題通り3人の漫画家による、映画「スタートレック」についての座談会。「スタートレック」は「ヴィジャー」(笑) の出てくる第1作。基本的に「よかったんでないの?」という大友、「いや〜、不満、不満」と渋い星野、映画のテーマをひたすら形而下に理解しようとする新田の、咬み合っているんだか咬み合っていないんだかよくわからない、かなり笑える対談です。ホントにスタートレックに関する話題のみですが、面白いです。
また、巻中には大友克洋イラストのTシャツ・プレゼント記事があります。これはまったくの新規のイラストを用いたもので、イラストは「オズの魔法使い」をモチーフにしたもの。「ヘンゼルとグレーテル」収録の「オズの魔法使い」の初出は「ポップコーン 1980/10月号」なので時期も非常に近く、同時期に描かれたものと思われます。なお、Tシャツ・イラストは裏表紙に本文中よりは大きく掲載されています。
月刊フルハウス 1980年11月号
- 「大友克洋インタビュー ”マンガニューウェーブの旗手”」
- 6p, b/w, カット6点, 写真1点
- インタビューア:不明
- 1980年9月15日
吉祥寺駅南口の居酒屋にて
- FULL-HOUSE編集局
- 1980年11月1日
- 第2巻 第11号 通巻19号
- 48p
- B5 版
- 定価 180円
- 雑誌コード:なし
東京及び近郊の大手書店と、関東の一部大学生協で販売された同人誌/ミニコミ誌、『月刊フルハウス』の第19号では、巻頭6ページを使って大友克洋インタビューが掲載されました(但し前後1ページずつは扉ページで、インタビューは4ページ)。1980年9月15日、映画『大麻境』制作中の飲み会の席でとられたというインタビューは、当時連載まっただ中だった「気分はもう戦争」の話から「FIRE-BALL」の描き足し、単行本化の祭に加えるものについて(この時点では「G……」に30ページ描き足して合わせるつもりだった)、矢作俊彦との出会いについて、映画について。特に前半は情報量が多く、資料価値が高いです。後半はさすが飲み会でのインタビューといった感じで、情報量よりも他愛のないおしゃべり風になりますが、それも大友克洋の人柄を伝えていて興味深いです。
限られた書店での販売(この号は78店舗で販売された)だったため、現在は非常に入手困難ですが、当時の大友ファンには有名だったようで、切り抜きなどの形ではそれなりに流通しています。
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