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OTOMO KATSUHIRO Features

ぱふ '79年7月号 特集 大友克洋の世界

Pafu
  • 清彗社
  • 1979年6月10日第5巻6号・通巻43号
  • 250p
  • A5
  • 定価 340円
  • 雑誌07561-7
 
表題 著者 頁数
特集 大友克洋の世界
自筆プロフィール 大友克洋 2
大友克洋の仕事 (作品紹介) 編集部 計11+α
ぱふ美術館 (カラー・イラスト 4点) 大友克洋 4
マンガ・映画・飲みやのカウンター・森・水 (インタビュー) 取材・構成/真崎 守 16
大友克洋作品リスト 編集部 3
世代意識を共有できる優れた表現者 渋谷陽一 2
大友克洋とぼくとどういう関係があるんですか?いや、まてよ… 大森一樹 2
おそろしく現実に近いと感じさせる虚構 鏡 明 2
ダイジェスト版「マッチ売りの少女」 大友克洋 2
ひたすら電話を待っている僕 戸川匡 2
夢の蒼穹 大友克洋 22
大友克洋の白い空間と時間 矢野敬子 1
イラスト 大友克洋 1
通常記事(省略)

コメント

「ぱふ」はマンガ専門の情報誌で、この号では大友克洋のマンガの仕事を特集しています。'79年6月の時点での全作品の紹介 (各作品最低1カットづつ収録)、ロング・インタビュー、評論、カラー・イラストを含む作品の再録が主な内容です。

収録されている作品は、「夢の蒼穹」(初出「漫画アクション増刊 '77年1月7日号」;「ショート・ピース」(双葉社版) 収録) と、処女作と説明されている「マッチ売りの少女」(63p の単行本未収録作品) のダイジェスト版。後者はここ以外では「KABA」に収録された1カットを見ることができるのみで、非常に貴重です。その絵は現在と全く違うのはもちろんのこと、デビュー後の初期の絵柄とも大きく異なり、劇画っぽさのほとんどないものです。手塚アニメの絵のよう、と言ったら語弊があるでしょうか。
 また、カラー・イラストは「A SPACE GODILLA PART 2 [星へ還る]」より2点、「Fire-ball」の書き下ろし作品 (見開き2ページ)、コミックアゲイン第2号の表紙イラストが収録されています。
 その他、単行本未収録の扉絵やイラストなどが随所に使われています。

ところで、通常記事の中の「ぱふマンガ倶楽部」という新人の応募コーナーでは、なんと高寺彰彦氏が佳作に選ばれています。作品は「この際 HOT☆コーク」という 30p のもので、2pが収録されています。後の絵とはだいぶ違って、どちらかというと萩尾望都等の少女マンガっぽさもありますが、目の大きい人の顔は今と一緒。ちなみにペン・ネームは「げん・あきら」です。そうか、後に変名として使っていたこのペン・ネームは、デビュー前に使っていた物だったんですね。

普通の雑誌なので、当然現在は古書店でしか手に入りません。流通量はわりと多いので、探せば手に入ると思います。だいたい 1,500円が相場でしょうか。

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