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口座密売団を摘発 5人逮捕1人手配 大分県警 オレオレ詐欺悪用も
全国で被害が相次ぐ「オレオレ詐欺」の振込先口座などを組織的に売買していたとして、大分県警は十八日、詐欺容疑などで、六人を逮捕、指名手配し、全国数十カ所を捜索したと発表した。県警によると、口座の密売組織である「口座屋」の摘発は極めて珍しく、オレオレ詐欺実行犯摘発への糸口とみて調べている。
詐欺容疑で逮捕されたのは、長崎市女の都、配管工坂元謙一(25)▽同市館内町、無職細貝耕太(24)▽住所不定、無職松尾守(25)▽大分市奥田、アルバイト店員首藤博道(27)の四容疑者=いずれも同罪で起訴。盗品等有償譲り受け容疑などで埼玉県吉見町吉見、会社員斉藤勝容疑者(45)を逮捕、詐欺容疑で関西在住の山口組系暴力団組員の男(30)を手配した。
調べでは、坂元被告らは九月中旬、大分県内の銀行支店などで、松尾被告名義の普通預金口座五口を転売目的で開設し、通帳などをだまし取った疑い。斉藤容疑者は、うち三口の通帳、印鑑、キャッシュカード、暗証番号の四点を一組として計数万円で買い取るなどした疑い。
主犯格とみられる斉藤容疑者は「これまでに数百口座を売買し、今年六月ごろから、オレオレ詐欺グループなどにインターネットを通じて通帳や携帯電話を売った」と供述しているという。
県警は、九月下旬、関東方面の高齢者ら数人がオレオレ詐欺でそれぞれ数十万円だまし取られた事件で、振込先が松尾被告名義の口座だったことから割り出した。(西日本新聞)