●トピックス ライブ観戦記 観てしまった人 ニコライ丸濱ブロンドスカヤさん (from 海賊放送91.5)
2005/05/05 00:54
今日はあの通天閣エリア、新世界COCO ROOMで相川京とアイジンズを見に行った。
相川さん本人曰く、”初期オフコース”っと聞いていたが、とんでもない、強烈なスカムフォークだ。
編成は能Gal(能のイントネーションでコーラス)、琴Gal、Violon Galと相川京である。メンバーはこの他アコーディオンGalがいるがお休みのようだ。いずれのメンバーも相川さんの愛人である事から、このバンド名が出来上がったらしい、日本人にもてない僕にとっては全くもって羨ましい限りである。
さて楽曲自身は大変爽やかな70年代フォークの路線で、かなりしっかりとしたメロディーである、正直、僕は彼の作るメロディーが大変気に入っている、メロディーだけで瑠璃色の愛を感じてしまうような優しく、どことなく明る哀しいメロディーだ。アンサンブル的にもいいバランスでViolinとギターの相性が非常にいい(遠い昔のグレープを思い出した)、そして異色ではあるが琴の存在が面白い。妙なベンディング奏法で音程が不安定気味になるのがエキゾティックな感じがする、またこの琴でハープのグリッサンド奏法(ばらららら〜んというやつね!)も虹を描くような効果をかもし出している。
また能Galは相川氏の歌に合わせて能のイントネーションでコーラスをする。
じゃ、何故スカムなのか???ここからがアングラなのだ。
歌詞の内容はこんな感じだ。
”僕は君が好きだけど、絶対結婚しないよ、会いたい時に会ってやりまくる”
”僕は君のうんこを食べれない、だからこれは本当の愛ではない、いつかきっとお互いのうんこを食べれるような関係になりたい”
”ほんとはここで万引きしたかった、この世のもの全部ぼくのもの、でもぼくはしなかった、僕は自己検閲してるから”
”牛じゃない豚じゃないサルじゃない馬じゃない〜ぼくにも出来たよ人間の友達”
と言う感じだ、笑えるのは能Galがこのような歌詞をなぞり歌いしているのが面白い、当然歌う相川さんは逝ってしまっている、サイケ・ヒッピーそのものである。
田嶋Y子が聴いたら、さぞ怒りまくるようなシニカル&男の理論な内容である。しかし、それがゆえにアイジンズなのである。これを直訳して聞いても何の価値もないという事は賢明な読者ならわかるだろう。そこには、男尊女卑などといううわべの議論をするまえに『人間の醜さの本質』を正面から考えさせられる深遠なメッセージが込められていることを知るべきである。
自分に照らしあわせて考える今日この頃、うーん、マンダム!
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