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01. Beautiful Women (A) 02. Step On Up (A+) 03. Good Guy (A+) 04. Bounce, Shake, Move, Swing (B) 05. What The Deal (A) 06. I Finally Know (A-) 07. Pass You By (A+) 08. Dreams (A+) 09. I Do (A-) 10. Thank You In Advance (A) 11. Never Go Away (A+) 12. Lovely (A+) 13. Know What You Want (A-) 14. Do You Remember (A+) 15. I Miss You (Bonus Track) (A) 16. Marry Me (Bonus Track) (A+) 17. Darlin' (Bonus Track) (A-) |
全曲通して、文句なしの作品。多少、新しい試み(?)もあって、好き嫌いが分かれる曲もないとは言えないが、これだけの出来に意義を唱える人は、そういないのでは?とにかく、MOTOWNでの最後のアルバムとなった(コレクションは除く)3rd『Evolution』が、今一つだったので、起死回生という感じでファンとしては嬉しい限り。本作を聞くまでは「信じたくはないが、BoyzIIMenも勢いだけで、もう息切れ?」という不安と「まさか、これで終わるわけがない」という期待とで複雑な心境だった。今回このコメントを付けるにあたり、かなり周囲の感想を気にし反応をうかがっていた・・・が、この出来なら安心してコメント出来そうだ(^-^) まず、今までのBoyzIIMenと変わった点から挙げていこう。大きく(1)MOTOWNを離れたこと(2)ほとんどがセルフ・プロデュースによるもの・・・がある。2点と言っても、どちらも切り離せない関係だろう。卵と鶏の関係のように、どちらが先天的要因だったのか、こればかりは外の人間が推測しても分からないのだが。いずれにせよ、ユニバーサルという新天地で、とりあえずは合格点を出したことにはかわりない。 さて、各曲の勝手なコメントにはいるとしよう! 1曲目"Beautiful Women"の第一印象は「今までのBoyzIIMenらしからぬ曲」だった。ほとんどがセルフ・プロデュースの中で、この曲(と3曲目もだが)はシェークスピアという新進気鋭のプロデューサーが関わっていて、その影響が色濃く出た作品と言える。2曲目"Step On Up"は、ホーンにパーカッションと実に軽快でご機嫌な曲だ。1曲目に続き、今回のBoyzIIMenは、アップテンポで押してきたな〜という印象。しかし、曲のトーンとBoyzIIMen特有のコーラスワークで、多少は押さえられている?始めの数秒を除いては、なかなか良い印象。3曲目" Good Guy"は、1曲目同様シェークスピアのプロデュースによるもの。個人的には好みのテンポとリズム。でも、最初の印象は「これBoyzIIMen?」だったが、これはこれで、新境地ということで○なんだろう。1曲目に比べるとこっちの方が、好みではあるが、どうやら私はシェークスピアとの相性は良かったようだ。5曲目"What The Deal"は、BoyzIIMen得意のパターンだと思うけれど、新しい試みが多い中では、少し色あせて見える気がした。6曲目"I Finally Know"は、しっとりした心地よいナンバー。お酒が飲めたら、グラスを傾けて一人で浸りたいと思わせる曲。7曲目"Pass You By"、入りは「対した事ないな、シングルカット曲なのに」と・・・。ところが飛んでもない。途中からの盛り上がりとマイナーな曲調が、妙に切なくさせる。・・・絶妙。8曲目"Dreams"、BoyzIIMenらしい曲。繰り返しの歌詞も良いのに、更に『これでもか!』とくる後半部分の盛り上がり( "I wish I may I wish you might〜♪"と入るところ)なんてドラマチックな曲なんだ。キュッと胸が苦しくなってしまう。策にはまったと分かりつつもメロメロになってしまう(爆)お約束Michaelの魅惑の低音セリフ(ライナーノーツ抜粋・・その通りであります)で始まる11曲目の"Never Go Away"。大人のムード漂うメロウなバラード。もうMichaelの声だけでも(A)なのに、もう+つけちゃう!!(爆)という感じ。12曲目"Lovely"は、バックの楽器?が何とも良い感じ。パーカッションみたいな(じゃないけど)リズムが濃いわりには、曲を壊してないところが良。今までの彼らとは少し違う感じがして、これもまた良し。 全曲というわけにはいかなかったが、独断と偏見を持って(笑)色々と感想を書いてみた。 BoyzIIMenを意識したのはいつのことだったろう。もともとアカペラなどのコーラスワーク中心のアーティストは大好きだった。14カラットソウルやTAKE6も聞いていたし、最初はTAKE6の方が好きだったかも知れない。が、いつしか技術的に上のTAKE6よりも彼らの方が好きになっていた。今思えば、彼らを好きになる伏線はあったように思う。昔ながらのレコード店に立ち寄った時、ほこりまみれの棚の中に『Boyz II Men REMIX COLLECTION』(初回限定盤)があって・・・なんでこんなトコに残ってるの?と、迷わず買ったことがあった。しかし、その時はちょっと得した程度の気持ちだった。 いわゆる"はまった"と言えるのは2rd『II』に出会ってからだった。と言っても、タイムリーではなく、何年か後の中古落ちで手に入れたものだった。以前は日本版、それも新譜しか買わなかった私が、何となく 質より量(今思えば、音楽に対する欲求不満時期だったと思う)で買い始めた中の1枚でしかなかった。それなのに・・・。不思議なものだ。今は好きなアーティストの筆頭に彼らがいる。それも、不動の位置に。あぁ、あの時『Boyz II Men REMIX COLLECTION』(初回限定盤)を買っておいて本当に良かったと思う今日この頃(苦笑) リアルタイムで彼らの新譜を手にしたのは、これが初めてだ。前作『Evolution』から約3年振りの待ち望んだアルバム。欲求不満度は増してピークに達していたと言ってもいいだろう。しかし待たされた甲斐あって、最高のアルバムに仕上がっていた。新譜を聞いているときほど嬉しいものはない。でも、出たと同時にまた心待ちにする日々に早変わり。今、このアルバムを引っさげてBoyzIIMenは全米ツアーの毎日を送っているようだ。次のアルバムが先か、彼らの来日公演が先か・・・・とにかく、これからもBoyzIIMenを応援したいと思う。 | |
( 2000.09.03 )