香奈の日記

2001/04 << >> 2001/02 [ そんなモンだけ先買っても・・。 ] 日記に書いた、不採用の子からまた電話があった。お金はどうにかなったらしいんだけど、携帯電話持っているのを親には内緒にしてるので、明細や請求書を事務所に送る事にしていいですか？って。いやー困る。それに生活の方は両親と同居だから、お金が困ってると言ってもまだ安心だよね。だから心配するのはやめたんだ。今日は子供達が春休みのドラえもんの映画を観に行った。映画館の入り口までうちのお母さんと私も行って、終わる頃に入り口に迎えに行った。子供達だけで観れる様になったので助かるよ。子供達が見ている間、お母さんとブラブラした。そして中古の貸衣装販売のお店に入った。今日開店らしいの。外にいっぱいドレスや着物がかけてあったから、それを見てたのね。そしたらウエディングドレスも発見。すっごい綺麗。いいなあ・・・２度の結婚で一回も着てないんだよなーとかなり羨ましそうに見ていたら、「ご試着してみたらいかがですか？タダですし。」とお店の人に誘われた。ううっ！そういうの弱いんだ、私。そうだよね、試着だけ・・・とウエディングドレスを２着、試着してみた。そしたらきゃーカワイイ！！お姫様みたい！！顔はスッピンだけど、とにかくホント可愛いドレス。すると「こちらは５０００円なんですよ。」と言われた。即買い。お母さんは「どうすんだよ！こんなのだけ買っちゃってー・・・。」と怒ってる。だって欲しかったんだもん。５０００円だし。どうしても着たかったんだもんーーー。いいもんいいもん。いつか結婚式するんだもん。その時まで待てなかったら家の中で着ちゃうもん。子供達に「ちょっと！どう？お母さん。かわいいでしょ？？」と着て見せたら、ちょっとだけ面倒臭そうにこっちへ着て、「カワイイよお母さん。」と言ってくれた。子供は私の姿を見るよりもドラえもんの映画のパンフをじっくり見たいらしく、すぐに向こうに行ってしまった。ガクッ。いいもん。自己満足だもん。普通の日でも一人で家の中で着ちゃうもんね。それで鏡見てニヤニヤするんだもんね。 2001/03/30(金曜) [ 売春を考える程お金欲しいらしい。 ] すっかり腰も良くなった♪よかったよかった。最近暖かい日が続いてワクワクするよね。子供も昨日終業式で、今日から春休み。そして４月からは長男なんか５年生だよ。びっくりだね、自分で。５年生の母親がこんなんでいいのか？？あと１年とか２年したら、一緒に買い物行くのとかイヤがるんだろうなあ。旅行へ行こうって言っても「俺はいいよーお袋だけ行ってくればいいじゃん。」とか言うのかなあ・・・。寂しいなあ。今日は新人の女の子２人と、仕事２回目のやっぱり新人の子１人と、そして私の４人でカラオケの仕事に行ったんだ。場所は赤坂。女の子たちは新人と思えない位の盛り上げ上手で、安心したよ。最近新人がドバーっと入ってきたので、現場にとにかく慣れさせて育てていく為に、私の分は無料で仕事に行ってるの。前からいる女の子も大切だし、でも新しい子にも仕事まわしてコツを覚えてもらわなければいけないし、悩みながらやってます。それでね、この前友達同士の女の子２人組みが面接に来たんだけどね、どう見ても片方しか使えなかったのね、ルックスが。ルックスで落ちた方の子が求人広告見て、友達誘って面接に来たんだけど、友達の方しか使えない。その、ダメと私が判断した子はいい子ではあるけど、私がお客さんだったらこの子来たら怒っちゃうなあ・・そう思ったから不採用にしたのね。早速その子の友達の方には仕事をふって、出てもらったんだけどね。その時にその友達の方が「キャバクラなどに一日体験入店とかの面接へ行くんですけど、他の子と行ってた頃は面接に落ちたことがないのに、彼女と行く様になってから全部落ちるんです。だからもう一緒に行きたくない。」とか言うの。うーん。そりゃ、キャバクラでも落とすだろうな・・・と思ったんだけど、うちは不採用でもわざわざ電話で「アナタは面接落ちました。」なんて言わないの。とにかく仕事入ったら連絡しますと言って、その面接後は連絡しない。それで薄々わかってくれれば・・と考えてるの。「あれっきりって事はダメだったのかな。」って、普通ならわかるしね。何か、わざわざ「あんたは使えない。」って言うのも可哀想だなって思って。それでね、本題なんだけど。数日前に非通知で電話が鳴ったのね。私は自分の携帯にすべて転送してるの。それで出てみたら、知らない女の子が電話でうちに登録してる子の本名を言って、そちらにいますか？って訊くの。はじめは気持ち悪いので「いいえ。どの様なご用件でしょうか？」って訊いてたんだけど、そのうちに「本名は○田○美で、そちらの名前では○川○香なんですけど。」って言うから益々気持ち悪くてね。「当社は登録制ですから、今現在この場にコンパニオンはいませんから。」と答えたの。すると向こうは「あの。登録はしてるんですよね？」とまだしつこく訊いてきたから、「ですから、失礼ですがアナタはどちら様なんですか？」って訊いたの。すると慌てて「友達なんですけど。」って言うの。でも何か不自然で、もしかしたら家族だったりして、内緒で働こうとしていたのかもしれないなと思ったのね。それにこの『○田○美』っていう子は、さっきここに書いた、二人組で面接に来た不採用の方の子の事だったの。だからこれから先、使う事もないなと考えた。それで「確かに○田さんは先日登録に来られましたけど、まだお仕事は始めておりませんし、お仕事の予定も今の所はありませんから。」と言ったの。そしたらその電話口の子は「ちょっとお待ち下さい。」と言って隣りにいるらしい男の人に「登録はしてるらしいのですけど、まだ仕事もしてないし予定もないそうです。」って言ってるの。やっぱりヘンだよね？するとしばらくして男の人は「じゃあ、いい。電話を切れ。」って言ったらしく、女の子が再び出て「あ、じゃあ結構です。」って言って切れたの。ヘンな電話だなあ？何だったんだろう。ま、いっか。すると１０分後くらいにその不採用の子から電話があったの。どうやら金融屋にお金借りに行ったらしいの。４月から保母さんをやるのは決まってるけど、今は無職だからうちで働いてるという事にして行ったんだって。さっきの私の電話の応対で、もちろん断られたらしい。私は「そういう事なら、事前にそう言ってくれたらよかった。」と答えてしまったのね。これは後でまずかったなと気付いたんだけど。「これからもう一軒、金融屋に行くので、またヘンな電話がいくかもしれませんけど。」と言って彼女は電話を切ったんだ。私はそれを上原君に電話して言ってみた。すると「うちで働いてますと言っても、別にうちには直接的に何か迷惑が掛かるとかはないとは思うんですけど、面倒な事は背負い込まない方がいいんじゃないですか？」と言うの。ん？面倒なことって？すると上原君は、「社長がうちで働いてますって言ってくれたお蔭で借金できたんですけど、でも私、お金が入ってこないとその借金を返せないですから仕事くれないと困ります。」とか、ごねられても困るんじゃないですか？と言う。うーん。確かに。だからと言って、彼女に仕事まわせますか？上原君に訊かれて「まわせない・・・。」と私は答えた。そうだね。ここはドライに行かなきゃ。いちいちそんな悩みに協力していられない。まして、うちでは商品にならない子だもんね。冷たいけど。その日の夜、また彼女から今度はメールが来た。「昼間はみっともない所をお見せしてごめんなさい。でも契約（借金）がまだ無理で困ってます。」でも、返信はしなかった。そうなの大変ねって言ってあげても、こっちは協力出来ないしね。すると今日、またメールが来た。「明日までに支払があります今日って仕事ないですか？日払いはまだ無理なんだ（うちは３回目の仕事から日払いしてるので）売春は嫌だしー短い間にみっともない事ばかりすみません恥ずかしいです。」びっくりだよー売春ってさー簡単に言うけど！そりゃあ切羽詰まってるのわかるけど、そんな事私にメールされても困るじょ～！！とりあえずほっとこう。「今日は仕事あるけど、とにかく君は使えないんだよ。」そんな事言えないしなあ。。。でもびっくりしたよほんと。昔の私なら、きっと気の毒だからって何か助けてあげちゃっただろうな。 2001/03/28(水曜) [ はり初体験だい！ ] ここ最近、急に腰痛がひどいのだ～！そこで土曜日に決心して、近所のマッサージ院へ行った。何年も前からうちのポストにたまにチラシが入ってて、その度に気にはなってたの。でもなかなか行こうとは思わなくて・・。私はすごいひどい、慢性の肩凝り。妹も母親もそう。私が初めて肩凝りになったのは小学校５年の時。それから毎日で、肩凝りの全くない日はないの。１９才の頃は肩凝りがひどくなると高熱で寝込み、大変だったなあ。何年か前にナショナルのアーバンという、マッサージチェアを買ったんだけど、やっぱり高性能とはいえ、人間にやってもらった方がいいのね。結局。だから現在は、それは妹に貸してる・・・。手で患部に当てるタイプのマッサージ器もあるから、ツライ時にはそれでガマンしてたんだけど、今回の腰痛は座ってるのも起きてるのもつらいから、何とかしなければと思ったんだ。そのマッサージ院へ行って、６０分マッサージしてもらったんだけど、すごい丁寧で気持ちよかった！病み付きになるね。絶対に。土曜日に行ったので、背中から肩・首の凝りは良くなったけどまだ腰はツライ。日曜日になって、この日は現場に出なければいけないので、仕事前にまた行った。時間がなかったので、仕事が出来る程度には治して貰ったの、この日。そしてハリ初体験。お灸も初体験。思ったより全然痛くないし、不思議な感じだったよ。お蔭で無事、仕事は大成功。４時間以上にもなった。腰も動けた。若干無理もしたけどね。新人を４人も連れて行ったので気を張っていたから、余計に痛まなかったのかも？そして月曜は何とか乗り切ったんだけど、火曜日になってまたかなり悪化したので夜にまたマッサージへ。そしてハリ・お灸・マッサージのフルコース。ハリなんかね、一度やってもまだコリが取れてない部分があったらもう一回やってくれたの。おまけに交通事故の時に打撲した、左ひざに無料でレーザー針もやってくれたし、ついでに食欲を抑えるツボを刺激するシールも耳に貼ってくれた。これは一週間は効くらしいよ。あんなに辛かった腰が、丁寧にやってもらったからすごい楽になった。これですべて合わせて８０００円だよ。さっきの辛さを考えれば安いよね。マッサージしてもらいながら、先生と少し話した。「こんなに一生懸命にマッサ―ジしたら、ご自分も肩が凝ったりしませんか？」マヌケな質問だけど。すると先生は笑いながら「アーありますねー確かに。」と答えたので思わず「そういう時はどうするんですか？」と訊いてみた。「自分でやると疲れちゃうし、自分では出来ない場所もありますので、マッサージしてもらいに行きます。」あーやっぱりねー。そっかー先生も体が凝ったら他に行ってるのね。自分の同期の方がやってる所に行くらしいけどね。ここ数日、腰の痛みがひどいから家事も出来ないし、起きてもいられないし本当に参っちゃうな。このマッサージもその日はすごい調子がいいんだけど、続けていかないとダメなのかなあ。今日もまたちょっと辛かったよ。なんかおばあさんみたいでやだね。まだ若いのに。 2001/03/21(水曜) [ スキー行って来たよ。 ] 金曜から日曜にかけて２泊３日でスキーに行ってきたよ。友達夫婦が長野にいて、去年の夏も両家合同でキャンプしたの。友達の子供も長男が小４、長女が小２で全くうちの子と一緒。実はうちの子は平均より体が小さくて、本人たちもそれを気にしてるのね。でも友達の子供もうちの子と体格が変わらないんだ。だから余計気が合って、今度は冬にスキーなんかどうだろうという事になって、今回行って来たんだ。新車は快適だったよ♪ 遠出も全く疲れなかったし、ナビもついてるからペンションの前まで案内してくれてラクチンだったよ。１日目は子供が下校後出発して、ペンションに着いたのは夜９時頃だったかな？そして友達夫婦と呑んで（私は飲まなかったケド・・。）お風呂入って就寝。２日目だよ、スキーやったのは。私は高校２年の冬、学校で自由参加のスキー教室に一回だけ行った事があるの。その時はウェアも道具も何もかも現地でレンタルして、初級のコーチに午前中は猛特訓してもらったの。靴の履き方から転び方。板をつけて歩くのも何時間もやったよ。でも徐々に教えてもらったから、帰る頃には滑れる様になって、結構スピード出しても怖くなかったの。でも今回は大変。子供達は生まれて初めてなのにスイスイと、あっという間に滑れる様になったの。きゃっきゃ喜んでるし・・・。私は後ろ向きで流れて行っちゃったり、足が真っ直ぐになっちゃってひゅんひゅんスピード出ちゃって怖くて止まれないから転んじゃったりね、もう人に見せたくない・・。何度も転ぶからもうやんなっちゃって、しばらく転んだ状態のまま寝っころがってたもん。大の字で。すると子供が心配して「ダイジョウブ～？」と寄って来て「お母さん、ガンバレ！！」「ここで待っててあげるからね！」とか励ましてくれた。トホホ・・・。リフトも内心怖かったし・・。子供の前では「大丈夫？怖くないからね！」とか励ましておいて実は自分が一番ビビってた。途中で吹雪みたいになったので私はへこたれてしまった。お昼ゴハンの後は買い物してた。子供達は狂ったように滑りに行ってたけどね。夜はゆーっくり温泉。気持ちよかった。その後夕食だったんだけどね、食べてる最中からコックリコックリしてきてしまって、食べ終わったら即、寝たよ。最終日。ペンションをチェックアウトして、色々な温泉が集まってる個室宴会場が貸し切れる所へ行った。友達が予約しておいてくれたの。そこでまた温泉三昧。夕方５時まで個室にいられるのでそれまでダラダラいたよ。その温泉に箱風呂っていうのがあって、それを楽しみにしてたの。早速ワクワクしながら重いフタをよっこいしょと開けて、首だけ出して中に入ってみた。木で出来てて、箱型なのね。首の所が丸く開いてて、頭を出せるようになってる。・・・・・・・。アレ？これ、何か違う気が・・・。ちっとも『風呂』じゃないよ？これ。私はとりあえず中に潜って観察してみた。でも暗くてよく見えないの。頑張って目を凝らしたけど、ただの木箱。おかしいなあ。どっかから蒸気とかお湯とか出るんじゃないかなあ。またぴょこっと穴から顔出して、しばらくそのまま座っててみる。・・・・・・・・・・・・・・・。もしかしてこれ、やってないのかも。相当マヌケだよ、この図。真顔で木箱からぴょっこり顔出してんの。やーめた。自分で恥ずかしくなったよ。次に娘と露天風呂に入った。友達の娘さんも一緒に。露天風呂の周りには雪が私の背より積もってる。娘たちはざくざく桶に盛って来て、雪だるまなどを作り出したの。ひょひょひょ。私も得意だじょ♪とザバッと立ち上がると２０才前後の２人組の女の子たちが「いいわよねぇー。子供だからこそ出来る事よねー。」と言ったので、何もなかった様にまたザブンと肩まで浸かった。ううう。私も作りたい。結局この後、人がいなくなるのを見計らって作ったよ♪雪ウサギ。どうだーウマイでしょー！と娘に自慢してしまった。でね、中の温泉からその露天風呂がガラス張りで見える様になってるんだ。中から自分の作ったウサギを見て満足中の私に、娘が大声で「やっぱりお母さんが作ったウサギが一番上手～！！」とか言ったので周りの方たちから結局、「へ？この人、大人なのに？」という目で見られてしまった。まあいいや。てへへ。久々にゆっくりしたよ、この３日間。小旅行って行けるもんだね、普通の週末でも。たまにはこうやって気分転換して、仕事やいろんな事、頑張ろう。 2001/03/13(火曜) [ 君、指名ねっ！★キッラーン☆ ] つづきです！まずは待機席に着かされたのね。そこには女の子が４人位いたの。私は恐る恐る「今日からなんです。よろしくお願いします。」と挨拶をしたの。すると１人が「初めて？・・・大丈夫大丈夫、すぐ慣れるから。」と言ってくれたのね。他の子たちも何だか優しそうで安心した。彼女たちの源氏名はまたすごい。メロンちゃん、ミカンちゃん、レモンちゃん、いちごちゃんなど・・。いくら何でも、私はぶどうちゃんとか呼ばれるのはイヤだったので普通の女の子の名前にした。でもね、目が慣れてきて思ったんだけどね、入り口の写真の子は一人もいないんだよね。だから私、訊いてみたの。「入り口にあった写真って、皆さんですか？」って。そしたらみんな笑いながら「そうよ～！私よ～！」とか言って笑ってる。いや、絶対に違う。いくらここが暗いからって、写真写りがすごくいいのって言ったって絶対に違うよ。そこでの制服は今時これ？という感じのスッケスケのランジェリー。ノーブラでストッキングも禁止。私はそれがイヤでイヤで、片手で胸のあたりを隠して、もう片方の手で短いスソを引っ張りながら働いたの。パンツ丸見えだもん。みんな平気みたいだったけど。「はい、じゃあ行ってみようか。」と店長に声を掛けられて、彼について行くと席に案内されたの。私、もう一回「今日はお話だけですよね？」と訊いたら店長は「うん。指名の子が来るまで話し相手になってて。」と言われて、安心して席についた。お客さんの隣りに座って「初めまして。」と私が挨拶するとお客さんは「君、新人さん？」と訊いてきた。「はい。さっき初めてお店に出た所です。」「やっぱりね。」「何でわかったんですか？」「だって溶け込んでないし、初々しいって感じだから。」そりゃビビッてるもんね私。他の子が来るまでの時間、そのお客さんと色々話をした。とってもいい人だった。私は心の中で「こんないい人がここへ来るなんておかしい。きっと、ここがどんなお店か知らなくて来てるに違いない。うん、絶対にそうだ。」と思っていたの。それに本当は「こんないい人がそんな事してほしくない。」と思ってたしね。間もなく他の女の子が「お待たせ～♪」とやって来た。私と交代して私は待機席に戻ったの。そのお客さんも「じゃあね。楽しかったよ。」と言ってくれた。私は「お願いだからヘンな事しないでね。」と心の中で言いながら手を振って席を離れたの。私は待機席からその席が気になって、ずっとみつめてたのね。そのお店は映画館の様に一方向に席が向いていて、真中が通路。だから左右は見渡せてしまうの。例えば右を見るとその並びでは女の子がほとんど全裸になってお客さんにあちこち触らせたり相当キワドイ事してるのが見えてしまう。前後は座ってると後頭部の上の方だけ見えるの。背もたれが高めだから。でね、そのお客さんと女の子はしばらく話し込んでたの。それを見て「よかった。やっぱりあの人はそんな人じゃなかった・・・。」と安心してた矢先、女の子の頭だけ見えなくなった。がーーん。いくら私でも、並んでたはずの女の子の頭だけ見えなくなれば何を始めたか位はわかるもん。ショック・・・・・。その日は私、７人くらいのお客さんに着いたの。どの人もとてもいい人でかっこいい人もいたし、その度に「まさかこの人も・・？いやいや、そんな事はない。この人は違う！」と心の中で叫んだの。でも結局は皆さんエッチな事して帰ってく・・・。いくら処女ではないからって、１９の私にはこれは本当にショックだったな。今なら「だってそういう店なんだし、その目的で行ってるんだからそういう事するのは当たり前でしょ。」と思うけど、その当時私は「好きな人は神聖な人。」「素敵な人も神聖な人。」みたいに思っていたからね。でもね、ひとりだけそういう行為をしないお客さんがいたの。今思えば、その人は私のせいで出来なかったのかもしれない。そのお客さんは６０才位の人だったの。私はその人に着く頃にはボロボロ気分だったの。するとその人は優しく「どうしたの。」と訊いてくれたので私、一気に気を許して「男の人ってみんなそうなんですか？」と言ってしまって、それまでの出来事や自分の思いを話してしまった。「いい人だ、この人だけは違う・・と思ってもみんな女の子が来るとサービスを受けて帰っていくんです！」するとそのおじさんは「そりゃー若い君には相当ショックだよね。」と言ってくれたの。私はフッ！と思い出し、その人をじいーっと見つめて「あの・・・・。まさかあなたも・・・・？」と訊くとおじさんは「いや。僕はね。ここを友達から聞いてね、こういうお店って知らなくて来たんだよ。どんな店か見に来ただけ。いやーこんな店だったのかぁ。もっと違う店と思ってたんだけどなあ。」と言ったの。私は「本当ですか？！」と嬉しそうに言ったの。「じゃあ、見に来ただけですよね？よかった！！やっぱりそんな人もいるんですよね！？よかった！嬉しい！！」とはしゃいだの。おじさんの手を握ってわーいわーいって言ってる私に、おじさんも合わせてわーいわーいって言ってくれた。やがて受け持ちの女の子が来たので私は名残惜しそうに席を立ったの。そして待機席へ。そこからまた私はおじさんを監視した。するとおじさんは女の子と楽しそうに話してる。よかった。でもまだ油断ならない。でもそのおじさんは結局、時間いっぱい話しだけして、帰りには待機席の私に手を振って帰って行ったの。今考えれば、私がそれまで待機席から他のお客さんが女の子にサービス受けてるのを見てて、それがショックだったと言ったから出来なかったのかもしれないよね。悪い事したな・・。やがて待機席にいるとそのお店でナンバー１らしい子が来たの。すると他の女の子が「おはよう～！何時に来たの～？」とそのナンバー１に聞いた。「８時に来てまだ１時間だけどもう４本やったよ。」「えーすっごーい！さすがよねぇ。」あの・・４本って・・・『本』って数えないでくれ・・・。「今日は最低でもあと８本はやってくよ。」と言ってた。彼女たちがやってる事はすごいのに、ここまでさらっと言われると違和感ないなあ。間もなく一人に指名が入ったの。その指名の子は他の子たちに自慢しながら席を立った。「いいでしょ～！？行って来まーす♪」すると皆すごい悔しそう。今までと違う。優越感に浸ってる子とそれをすっごく悔しがってるみんな。私は訊いてみた。「どうしたんですか？何でそんなに盛り上がってるんですか？」するとどうやら常連さんを巡ってそういう事になってるらしいの。「この子もこの子もみんな、前は彼に指名されてたの。彼素敵でしょう？素敵だし、それに毎日の様に来てくれるのよー。でね、今はあの子が指名されてるのよー。悔しい～！ほんとに焼いちゃう！」「はあ。」私は返事したけど、よくわかんなかった。そんなにいいかな、あの人。そのお客さんはわざと待機席の目の前の席に座った。そして女の子たちにキャーキャー言われる中、指名の子を呼んだの。そしてその子とイチャイチャしてわざと他の女の子たちにキャーキャー言われようとしてる。そして他の子たちが「悔しい～！」とか「ずるい～！」と騒いでるのを楽しむ様に、エッチを始める。指名の子も他の子に見られてるのにそれがまた気分いいのか、すぐ全裸になってすごい光景。私は目が点になってその店内にいたの。こんな世界もあるんだなーって。やがてその二人の行為が終わったみたいだった。私は見ていられなくてずーっと目をつぶってたけど。それで、指名の子が洗面所にイソジンで殺菌のうがいをしに行った隙に、他の子たちがそのお客さんに「ねえーん。私を呼んでよぅ。ね？次回はおねがぁい！」とか自分を売り込み出した。するとそのお客さんは「ふふーん、どうしようかなあ？」とか言ってたんだけど、そこでぼーっとそれを眺めてた私と目が合ってしまった！！そのお客さんはニヤっとして「あの子は？新人？」と周りの子に訊き、「ねえ。君名前は何て言うの？」と訊いてきた。げげ。他の子たちが「今日からなのよね？名前は○○ちゃん。」と言うと、そのお客さんは今終わったばっかりなのに「よし。指名。こっちおいで。」とか言い出した。私はすっごい怖くて「あの・・。私、ダメです。・・今日はダメです。」とおたおたしながら言うと他の子が「彼女、今日は初日だからお話だけなの！」と言ってくれた。するとそのお客さんは「残念！！」と悔しがって「じゃあ、明日！明日必ず来るからね！！ふふふ。明日絶対に指名するから。約束するよ。」と勝手に約束して、私を人差し指で指差しながら、「明日から君ね！」とキメポーズして帰って行った。他の子達からは「いいわねえーずっるーい！」とすごい羨ましがられたけどやだよおーーーーー。でもいいや、私明日はいないもん。そんなこんなでやっと０時になった。帰りに店長さんから、「君、絶対に売れっ子になるよ。明日からは頼むからねっ！ね？ね？」と手を握ってきた。私は「はい・・。」と愛想笑いだけして逃げるようにお店を出た。もちろん次の日に電話して「お給料は結構ですので私にはやっぱり出来ません。」と断ったよ。相当そこでも説得されたけど。「僕に任せて。」って。でも店長さんには悪いなあと思うけど絶対に出来ないもんね。今でもそのお店はあるみたい。電車で通ると看板出てるし。もう１２年経ってるから当時の人たちは当然いないだろうけどね。 2001/03/12(月曜) [ ピンサロ一日バイト。 ] いやぁこんな題じゃ、もしかしてリップサービスしたのか？？って誤解されちゃうよね。結論から言うとしてないです。ごめんね、ご希望に添えなくて。これも高校３年（ホラ、留年した年。）の時の事なんだよね。ほんとあの頃って、何とか楽して稼ぎたかったんだよね。毎日。でね、この前のデートクラブの後なんだけどね、また懲りずに何かないかなーって探してたのね。といっても夢中で探していた訳でもなくて、ブラブラ遊びながらなんかいいのないかなーって感じだったんだけどね。それである日、友達の家にいっぱい新聞の折込が入ってきてね、その中に求人広告が何枚か入ってたの。（今はうちの会社もそれで女の子を集めてるんだけどね。）これを眺めていたら、いくつか気になるものがあったの。３軒くらいはキャバクラね。後は風俗ってわかる内容のものが３軒くらい。もちろん風俗では働く気はなかったの。だからまた凝りもせずキャバクラの広告を読んでみたの。でも時給は高くないし、当時の私は所持金もあまりなかったから、日払いは絶対にないと困る。あるお店がね、『日給２万以上。全額即日日払い。寮あり。』と書いてあったのね。コレいいじゃん！ってもっと詳しく見てみたら、『勤務時間は昼の部=正午から夕方６時まで。夜の部=夕方６時から深夜０時まで。』って書いてある！これもイイ！出来れば昼間から夕方にワリがいいバイトしたかったからね。昼間からやってる飲み屋ってあるんだ～！よかった、これに決ーめた♪ 早速電話して面接を頼んだの。早く働きたかったからその日の午後４時にお店へ行く約束をしたんだ。それで友達に車でお店の前まで送ってもらって、勇気を出してお店に入ったの。看板を見ても別に何も疑わなかったし、気がつかなかったの。でもね、お店の扉を開けて中に入ったら、まだ明るい時間のはずなのに真ーっ暗なの。「あれれ？」とは思ったけど、すぐに店長と名乗る人にこちらへどうぞって控え室に案内されちゃったからまあ、別に気にしなかった。そして面接用紙に記入して、店長さんから「単刀直入に聞きますけど、フェラチオはした事ありますか？」って聞かれたんで、私、ド肝抜かれて「へっ！！？なんでですか？なんでそんな事訊くんですか？？」って言ったら「うちはそれがメインの仕事のお店です。」ときっぱり言われたのね。ガーーーーーン！！知らなかったよそんなの。どうしよう。出来ないよ、そんなこと・・・。すると店長さんは「大丈夫です。やった事がなくても簡単です。なんなら私が指導します。うちで働いてる女の子たちはほとんど経験なくて、私が手取り足取り教えて、みんな上手になりました。ですから、経験がなかったら私に任せてください。」「いや、私経験ありま・・、いやいやそうじゃなくて、教えてもらうってのも困ります。とにかく私できません・・。」私はパニクって余計な事まで言っちゃったんだよね。「経験者でしたらよけい安心です。始めの一人だけですよ、抵抗あるのは。それを過ぎれば２人も１０人も１００人も同じですよ。」私、延々説得されてしまった。それどころかこの店長、よっぽど私に自分の相手をさせたいのか、「もっと上達するテクを教えるから、やってみよう。」としつこい。コワイ～！！一瞬、帰ろうと思ったんだけど、そういえば私一円も持ってない事に気が付いたの。今日から働けば、早速帰りには日払いがもらえると思ってたからね。お財布置いてきちゃったよ、友達の家に。逃げてもお金持ってないからヒマつぶせない・・・。とにかく０時に友達がお店の前に来てくれるからそれまではここにいるしかない・・。泣きたくなった。私は思い切って、店長に嘘ついてみた。「今日は初日なので、勘弁してほしいんです。明日からは頑張りますから・・。」そう言うと「じゃあ、今日はお店の雰囲気に慣れるだけでいいから。」と仕方なく承知してくれたの。そしてお店に出た。入口近くに女の子たちのおっきな写真がパネルで貼ってあった。みんなかわいい。これ、働いてる女の子たちなんだって。入り口で写真見て、お客さんが女の子を指名出来るらしいの。ごめんね、次回に続く・・・・。 2001/03/04(日曜) [ ひゃっほ～♪ ] 来たぞ来たぞ～って誰が？なんて言わないでくれ。新車だよ、エスティマの！色はシャンパンメタリック！！朝一番で持ってきてもらったよ。そのまま気分よく実家の母に見せに行っちゃった。本当は今日は土曜日だし、子供が昼には帰って来るからその後みんなで行けばいいんだけどね、待てなかった。嬉しくて興奮して。何かね、アクセルちょっと踏んだだけでぶおーんって進んじゃうの。これじゃ気をつけないと、子供ひっくり返っちゃうなきっと。新車って初めてだから感動した。この前のエスティマは平成７年のだったの。それでたった５年でこんなに進化しちゃうんだーって驚いた。音も静かだし。大切に乗るんだ、これから。路駐もなるべくしないようにしよう。実家から家に戻って子供を乗せて、お昼ゴハン食べて妹に電話した。妹とは昨日、池袋で夕飯を一緒に食べたんだ。私は面接の後だったのね。妹は出勤前で、久々に会ったの。楽しかった。姉妹っていいなあホント。それでね、今日妹に借りていた車を返さないといけないので、妹の家に行く予定だったの。妹は板橋に住んでるんだけどね。でも、急遽返す場所が変更になった。妹は友達と車を貸しっこしてるらしいので、小金井まで返しに行く事になったんだ。ほとんど一日がかりだったけど、新しい車に慣れる為のドライブみたいでちょうどいい。楽しかった。帰りは、ほとんど生まれて初めてのドン・キホーテに入ったんだ。何故「ほとんど初めて」なのかって言うと・・・。ドン・キホーテって和光にもあるのね。でね、以前、夜中に子供が熱出して、薬局はやってないし困って妹に電話したの。どこか薬売ってないか聞こうと思って。そうしたら「どこのドン・キホーテでも薬は置いてあると思うよ。朝までやってるし、行ってみなよ。」と言われて早速車とばして行ったら、そこには薬、置いてなかったの。だから行った事はあるけどレジで聞いただけで出てきちゃったから、商品などは見てないの。今回は初めてゆっくりまわれたの。しかしいろんなモノ売ってるね！楽しかった。あそこでなら３時間くらいはヒマつぶせるよ。私。子供も喜んでた。そしてのんびり家に帰った。今日も面接申し込みの電話がいっぱい鳴った。いい調子だなあ。でも土日はゆっくり出来そうでよかった。今日の日記はつまんないかもね。ごめんね。面白いのもちゃんと書くからね。待っててね。 2001/03/03(土曜) [ デートクラブ。 ] そういえばまたまた過去のバイトの話。私、結構怪しいバイトした事が何回かあるんだ。まずはそのうちのひとつね。当時、高校３年生だった私。留年しての２度目の高校３年生ね。何度かパブやキャバクラでバイトしたけどイマイチ自分に合わない。出来れば会話しないで済む、バニーのウェイトレスかなんかしようかなあ。でもお客の席に座らない分、時給は安いし・・・。何かワリのいいバイトないかなー。そう思っていた矢先。池袋駅前（西口）の横断歩道で貰ったティッシュ。そのチラシ入りのティッシュには『時給５０００円・日払い』の文字が！！えっ？？早速いつもつるんでる友達とそのチラシを広げて読んでみた。『誰でも出来る簡単なお仕事です。貴方の自由な時間で出来ます。』おおーっ！これいいじゃん。でも何やるんだろう？コワゴワ電話してみた。するととにかく面接に来いと言う。怖かったけど二人で行ってみた。そこは新宿のビルの一室。ビルの地下にはあの有名な『ロフト』というライブハウスがあった。ＢＯＯＷＹが有名になる前にライブやってた所ね。こんな有名なライブハウスが入ってるビルにあるんだし大丈夫かな？とバカな私はちょっぴり安心した。面接はその場で合格。んで、仕事はテレアポ。名簿を渡されて、とにかく片っ端から電話して、会社に来るように説得しろって言われた。会社に来させたら後はこっちがうまくやるから君たちはとにかく呼べ、と言われた。その名簿の、上に書いてある人から順に電話していったんだけど、なんせ気が弱かった私は相手が冷たい応対だったりすると落ち込んでしまって、次の電話をかける元気がなくなってしまう。その会社自体、本当は何の会社なのかわからなかった。総合レジャーとか言ってたけどね。でも電話が何個もあって、その電話によって違う名前で出るのね。アレ？何でかなーって思ってたけどね。それから社長、部長、課長、マネージャー。４人しかいないんだけどね、全員役職がある。（ま、うちも今、そうだけど・・・。）そのうちの一人がオネエさん。はじめは年齢不詳だったんだけどね。けだるい感じでフェロモンぶちまけてる系のオネエさん。何だかエッチなの。タンクトップにスーツのジャケット着てるだけなのに。それにメガネがより一層、エッチさを増してたしね。社長以下みんなこのオネエさんを狙ってたみたい。あとで知ったら年齢は当時２３だった。でも大人に見られたいらしく、私たちにも「若くていいわね～。」といつも言ってた。そんなに年齢変わんないんだけど・・・。ある日いきなり、うちはモデルのプロダクションもやってるから、女の子をスカウトしに行くぞ！と渋谷に連れて行かれた。それもでーっかいベンツに、皆で乗って行ったんだよ。それでパルコだったかなあ。その前で延々、綺麗な子探し。ここでも「詳しい話は自分達がするから、とにかく君らは女の子を引っ張って来て。」と言われたの。でもねーいないよ、なかなか綺麗な子なんて。他の人はたまに声掛けてたけど、私は声を掛けたくなるほどの魅力のあるルックスの人はいないからこんなもんかーと思ってた。ナマイキだけど。で、一人だけすごい綺麗なお姉さんが通ったので、走って行って「モデルのスカウトしてるんですが、とにかく来て下さい！」とマネージャーたちの所へ引っ張って行った。そしたらそのお姉さん、マネージャーや社長に何か説明されて、結局断ってた。「ごめんなさい。もう他の事務所に所属してるんです・・。」って。やっぱりなー。綺麗だったもん。そしてまたしばらくして。うちは『健全な』デートクラブもやってると言う。うちには会員さんがいるらしい。その会員さんにはお金の代わりにチケットを買ってもらってて、例えば喫茶店でお話するだけだと１時間でチケット２枚。映画も観たら３枚。・・などと決まってる。そして女の子にデートしてもらったらチケットを女の子に渡す・・というシステムなんだって。多分私たちが怖がらない様にだと思うけど、例えばどこかの会社のボーリング大会で人が足りない時に、そこへ行ってボーリングしてくれればいいとか言うんだよね。今思えばちょっと変だけどね。だって会社のボーリング大会で人が足りないって何？そんな場に知らない女の子呼んでボーリングさせてお金まで払う会社ある？でねー、喫茶店よりも映画観る方。映画よりもお酒一緒に飲む方が時給がいいって言うの。まあ、一番時給が高いのはホテル行く事だって言われたけどねー。いくらバカな私でもそれは断るよ。ホテルはやだよ。それで一回だけ、会員と映画行った。映画行くだけで２時間６０００円だったから。まー、いいかと思った。でも気持ち悪かった～！その人も利用は初めてらしくて喫茶店で待ち合わせだったんだけどね。始めはね、もじもじして暗くてヘンな人だけど悪い人ではなさそうだし・・。と思って少し話しはしたの。そして映画館に行くのに人ごみの中を歩くからと「手をつなごう。」って言ってきたのね。今は手をつなぐのも仕事のうちだけど、当時の私は「えぇ～～！？」ってスゴイ気持ち悪かった。でもガマンした。新宿のコマの前にある映画館に入ったんだけど、観たい映画はない。でも映画コースだから映画を観ないといけないので『エンゼルハート』に決めた。中に入ったら席が埋まってた。一番前の席しか空いてない。しょうがないからそこに座ったんだけど、真上を見ないといけないからすぐに首がおかしくなった。それに隣りに座ったその人が何かしてこないかと心配で心配で、映画どころじゃなかったよ。時計ばかり見て、時間になったと同時に「時間です。」とその人に言った。今思えばムードもへったくれもない。嫌がってるのもバレバレだし、失礼だったかもね。するとその人は「まだ映画、途中なんだけど・・・。ダメ？」とか聞いてきたので「時間です。だめです・・・。」とぼそぼそと断った。そして私は映画館を出て真っ先に「チケットください。」と言った。その人は「あ・・そうだったね。」と財布からごそごそとチケットを３枚出した。これを会社に出すとね、チケット１枚につき２０００円のお金が私に入る。だから忘れちゃいけない。でもこの人はこのチケット１枚をいくらで買わされてるんだろう？少しかわいそうになった。その人は「また必ず君を指名するから。」と強く私の手を握った。もう呼ばないで。懲りた。私はこの仕事出来ない。間もなくお給料ももちろん貰えないでそのバイトは辞めました。 2001/03/01(木曜)

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