なんとなく三国志「せあらの兵法・上」
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| 「蜀書・諸葛亮伝」は、三顧の礼についてはわずか、「是（これ)に由（よ）りて先主、遂に亮に詣（いた)り、凡（およ)そ三たび住（ゆ)きて、乃（すなわ)ち見（まみ)ゆ」と記すのみである。三国志演義は、創造を加え、歴史に残る「三顧の礼」をつくった。 ―劉備は伏龍のこと諸葛亮孔明様という人物のうわさを聞き、孔明様の草廬（いおり)へ出むいたが、一度目も二度目も留守であった。張飛は、激怒するが劉備は三たび孔明様の草廬をおとずれ、ついに孔明様と対面して説得に成功する。 「三顧の礼」とは丁重に頼みこむこと、あるいは最大の敬意をはらって迎えることを、「三顧の礼をふんで」というのは、この故事から生まれた。 2002年04月13日 17時32分54秒 |
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| 劉備が三顧の礼をもって孔明様を迎え入れて以後、次第に劉備と孔明様の親密さは深まっていった。桃園結義以来、二十数年苦楽を共にしてきた張飛と関羽は内心おだやかではない。そこで劉備は「私が孔明を得たのは魚が水を得たようなもの」と二人を諭したという。もともと君臣間の親しさをたとえた言だったが、のちに、一般の親密な友情をあらわすようになった。
2002年04月12日
23時25分58秒 |
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| ”馬上に居りて”つまり武力を用いて天下を取ったにしても、それを治めるには武力だけではすまない。創業期と守成期との攻略のあり方の差を示す言葉である。 陸賈は、客分として漢の高祖（劉邦)にしたがい、弁舌をふるって天下統一の事業にあずかった男である。その功によって宮中顧問官にとりたてられ、高祖のご意見番となった。かれは高祖に進講するたびに、政治にとって「詩経」「書経」がどれほど大事であるか、そればかりを説いた。 ある日、高祖はうるさくなってどなりつけた。 「わしは馬上で天下を取ったのだ。「詩経」だの「書経」だの、問題ではないわ」 そのとき、陸賈がいったことばが「馬上に居りて・・・」である。 「陛下はなるほど馬上で天下をお取りになりました。しかし、だからといって馬上で天下が治められましょうか?あの湯（トウ)王、武王をごらんください。たしかに（トウ)王、武王は桀（ケツ)・紂（チュウ)を武力で討伐しましたが、天下を取ってからは文の力で治めたのです。文と武を並用すること、これが天下を保持していく秘訣です。 むかし、呉王夫差や晋の知伯は強大な武力を誇りながら、けっきょくは滅び、秦はあれだけ法をきびしくしながら、ついにはみずから滅んだではありませんか。秦が天下を統一してから、もし仁義の道を踏み、先聖の政治に学んでいたなら、陛下が秦に代わって天下を取る機会はなかったにちがいありません」 高祖は一瞬ムッとしたが、やがて恥じ入る色を見せていった。 「そちのいうとおりかもしれぬ。ひとつわしのために、秦が天下を失ったのはなぜか、それに古の国々の興亡について書き署わしてくれ」 そこで陸賈は、国家存亡の諸相を略述し、「新語」なる十二篇の書物にまとめたという。 「史記」 2002年04月12日 14時09分58秒 |
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| 指揮権を委ねられた以上、主君の命にも従わない場合がある。呉の兵法家、孫武が用いたことで有名である。 孫武が呉王・闔廬（こうりょ)に召されたとき、闔廬から「そなたの署した兵法書十三篇は、全部読んだ。一つ試しに練兵をみせてくれぬか」 「結構です」 「女でもできるか」 「できます」。 かくして宮中の美女百八十人をかり出して練兵することになった。まず隊をふたつに分け、王の寵姫ふたりをそれぞれの隊長に任せた。そして全員に矛をもたせ、簡単な動作を教え号令をかけた。 ところが、女たちはゲラゲラと笑うばかりである。孫武は前と同じように号令の解説をくどいくらいに繰り返した。こうしてふたたび命令をくだしたが、女たちはまた笑うだけであった。孫武は言った。 「先ほどはわたしの落度だが、今度はちがう。全員が号令を理解したはずだ。号令通りに動かないのは隊長の責任である」 手にした鉞（まさかり)で、二人の隊長を斬ろうとした。呉王は、寵姫が斬られそうに見て慌て、中止するように命じた。 「そなたのすぐれた練兵ぶりはすでに見た。その二人の女がいなくては、わしは食事ものどを通らない。どうか斬らないでくれ」 このとき、孫武は、 「この部隊の将はわたくしです。将が軍にあるときは、君命たりともお受けできないことがあります」 こういって、ふたりの隊長を斬りすて寵姫につぐ美人ふたりを後任の隊長にした。 そのあと孫武が命令をくだすと、女たちは一糸乱れず号令どおりにうごいた。孫武は呉王に報告した。 「練兵は完了しました。王が命令をくだせば、兵は火の中、水の中でも飛び込みましょう」 「いや、それには及ばない。そなたは宿舎にもどって休息されよ」 「どうやら王は兵法の理論だけはお得意ですが、実践のほうは苦手のようですな」 こうして呉王は孫武が用兵にすぐれている事を知り、将軍にとりたてた。 この言葉は孫武が用いた以前にもよく使われていて、斉の景公の臣、司馬穣苴も同様のことをいっている。 呉はその後、北西は強国楚を破って都の郢（エイ)を攻略し、北は斉、晋を脅かして諸侯のあいだに名を高めたが、これはひとえに孫武の力によるものである。 「史記」孫子呉起列伝・司馬穣苴列伝 2002年04月11日 05時33分40秒 |
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| 間とは間者。「孫子」の用間篇では、戦争遂行にあたっては、調査は十分に行わなければならないとしていて、情報活動の重要性を説いている。孫子は間者を五つに分類している。 「郷間」―敵国の住民を使って情報をとる 「内間」―敵国の役人をつかって情報をとる 「反間」―敵の間者を手なずけ、味方の間者とする 「死間」―死を覚悟の上で敵国に進入する 「生間」―敵国から生還し、報告をもたらす この5種類の間者を使いこなすことが、一国の君主たる者の重要な心得であると孫子は説いた。 「反間」とは、計略によって敵同士の仲ををさく。そういった意味で使われる。「反間苦肉の策」といえば、自分を犠牲にして、敵同士を離間させること。 「孫子」用間篇 2002年04月08日 16時01分08秒 |
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| 鼻は大きめに、目は小さめに。これが彫刻の秘訣だという。大きな鼻はあとで小さくすることができ、小さな目はあとで大きくすることができる。このように、ものごとに着手するさいは、あらかじめ修正の余地を残しておくことが大切。どんなことにでも、見込みちがいというものはあって、あまりキチンとした計画は、かえって大ケガの元となる。 「韓非子」説林 2002年04月08日 15時43分01秒 |
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| 諸葛孔明様の説いた天下三分の計にふれてみます。 「天下三分の計」とは、建安一二年（207）三顧の礼を尽くして訪れた劉備に説いた基本戦略であり、後に蜀（現在四川省）を根拠として魏の曹操、呉の孫権と天下を三分して対峙するという形勢をもたらしたものしている。 確かに一時は天下を三分して対峙する姿勢はみせたが、実態的には魏、呉、蜀の国力の比率は6対3対1、即ち蜀の国力は魏の約17％に過ぎなかった。そして6回におよぶ魏の本拠への遠征（北伐）にも成功せず、青龍二年（234）に五丈原で孔明様が没した後は蜀に内紛を生じて景元4年（263）には滅亡してしまった。 結果的に見れば、天下三分の計は一時的には成功したが、その目的とした漢室復興および秩序回復はできなかった。孔明様の示した三分の計では荊州（現在湖北省）と益州（蜀）とを根拠として魏、呉に対抗することとなっていたが、実際には荊州を放棄。蜀のみを根拠とせざるを得なかった。 戦いのやり方には基本的に決戦と持久戦があり、持久戦とは現状での決戦を避けより有利な決戦の機会の到来を待とうとする長期戦の戦略であるが、天下三分の計とは、より有利な決戦の機会の到来を待とうとする長期持久戦の戦略である。 当時の情勢をみると、劉備にありえる戦略はこれ以外の選択はあり得なかった。 黄河流域を支配する曹操に潰されない根拠地を作り、そこで力を養いつつ、揚子江下流沿岸を支配する孫権との同盟を維持しつつ、勢力基盤を拡大してゆくしかなかった。 華南の地や東北（満州）地方などの地域も根拠としては考えられようが、当時の状況は異民族や蛮族などの支配化にあり、曹操と蛮族から挟撃される脅威も強かった。現実的に選び得る地域は農産豊かで周囲を山地で囲まれた天然の要害、「蜀」がもっともふさわしかった。 2002年04月02日 11時49分38秒 |
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| そもそも全知全能の人間など存在しないのであって、人はつねに他人に学ばねばならない、という意。 斉（せい）の桓（かん）公が北方の孤竹国に遠征したときのことである。帰途についたとき、季節は冬になっていた。一行は見知らぬ土地で、進むべき土地を失い、立ち往生してしまった。このとき、随行していた管仲が、「老馬の知用うべし」 こんなときは年老いた馬なら道を探し出すものです、と進言した。一頭のの老馬を先に立てたところ、見失った道に出ることができた。 この話を例にして韓非子はこんな教訓を例えている。 管仲といえばたぐいまれな知恵者であるが、そかれでさえ自分がわからぬとなれば、馬にさえ教えを乞う。ところが、近頃の連中は自分がバカなくせに、聖人のことばさえ耳を傾けようとはしない。これでは間違いが避けられるはずがない。「韓非子」説林 2002年03月28日 10時28分50秒 |
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| 荊州襄陽郡宜城県の馬氏兄弟５人は優れていることで知られ、５人の字（あざな）に常という字がついていたため、「馬氏の五常」と呼ばれていた。「三国志演義」では伊籍が劉備に「賢人を召しいだいて治め方をたずねるといいでしょう」と進言して馬家の５兄弟を推挙した。 ちなみに馬謖も兄弟のひとりでのちに街亭の戦いで孔明様の命令にそむき大敗した。後に処刑になったやら自害したやら説がいろいろある。 その5兄弟の中でも、もっとも優秀だとされていた馬良。彼のの眉には白眉が混じっていたために「白眉」というあだ名がついていた。 それで「馬氏の五常、白眉最もよし」といわれるようになった。 ここから同類の人や物の中で最も優れてる人・物を意味するようになった。 2002年03月23日 21時45分55秒 |
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| 曹植が兄の曹丕に七歩歩く間に詩を作れと難題を命じたとき、曹植は「豆を煮るに豆がらを燃やす 豆がらは釜の下で火となり燃えつづけ、豆はその火より釜の中で煮られる苦しい苦しい思いをさせられる。豆（私）と豆が（兄）とは同じ根から生まれたものなのに」と詠んだ。 ここから兄弟が争いあうことの痛ましさを指して言われるようになったそうです 2002年03月12日 11時56分03秒 |
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| 孔明様は、２２７年に「出師（すいし）の表」を奉呈して北伐軍（第一次北伐）を起こした。翌年、街亭で魏軍と決戦した。孔明様はこのとき最も信頼していた馬謖を指揮官に命じて、戦略上、重要な拠点にあたらせた。しかし馬謖は孔明様の命令にそむき、相手の策にかかり、敗退してしまった。この戦いは極めて重要な戦いであり蜀軍が中原へと進出できるかどうかの戦いだったが馬謖の敗北により蜀軍は撤退せざるを得なくなった。馬謖の才能を昔より高く評価し、かわいがっていた孔明様ではあったが、馬謖の敗北の責任は問わねばならない。法を重要する孔明様は軍律には厳しくあたる考え。軍律が乱されれば、勝てる戦も勝てない。いくら強い精鋭といえど精鋭ではなくなってしまう。・・孔明様は泣いて馬謖を斬った。。。 個人的にはそうしたくはないが、そうしなければならないとき、あえて非常なふるまいをしまければならないとき、「泣いて馬謖を斬る」と表現する。この言葉はこの戦いからきた。 2002年03月07日
11時27分36秒 |
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| 君主はたえず自分の地位生命をねらわれている。極言すれば、周囲全体、すべての人間が君主にとって敵なのである。だが、その中で、もっとも警戒すべき相手はだれか。重点的に相手を選別して、効果的な防衛策を講ずるには、単純明快、つぎの基準に照らしてみればよい。自分が死んだ場合、だれが一番利益を得るか？厳格かつ公正にこの基準に当てはめれば、最初に浮かぶのは、後継者として公認した自分の息子、すなわち太子であり、その母、すなわち自分の妃である。人は利益で動くもの、また利益は、より早くより確実に得られたほうがいい。となれば、表むきはどんな顔をしていても、あなたの妻や息子はあなたの死ぬのをねがっている。憎らしい相手にばかり気を配ってもだめで、禍は愛する者から生じるのだ。・・こういって、韓非は君主に警告を発した。「韓非子」より
これはせあらの大好きな「韓非子」という本からもってきました。この「韓非子」はこれからもここでよくでてくると思うので「韓非子」の本からそのまんま言葉をかりて「韓非子」について説明しておきますね。 「韓非子」〜韓非の思想は法術理論（法術の法は法律、法令）。「法術」理論を核に展開される政治的論策。冷徹なる人間支配の論理。・・・法こそが、すべての人民がしたがうべき、唯一絶対の基準であるとした。・・基準としての法が徹底すれば、国という機構が完備される。君主は、その機構の頂点にあって、運営をつとめるだけでいい。法の運用さえ心得ていれば、どんな凡庸な君主でも、りっぱに政治を行うことができる。その法の運用のしかたが「術」である。・・ひとりの人間が絶対的な権力者になるにはどうすればよいか・・。韓非はこれをテーマに君主に訴えかけた。その答えは法の確立であり、その運営のための徹底した人事管理であった。これあってこそ、君主の個人的徳に頼らぬ「現代的」統治が可能となる。 これが富国強兵を実現し、戦国の乱世を収束する唯一の道であると主張したのである。 2002年03月05日 20時51分10秒 |
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| 荊州の劉表のところに身をよせた劉備は、平穏な日々が久々につづいていた。戦場を駆けめぐっていた頃の引きしまっていた体もいつの日か、あちこちにぜい肉がつきはじめる。あるとき、劉備はそれに気づきがく然とした。。「何ということだ。志も果たせないで、こんな所で日を送っているうちに、太ももには肉がつき、体はすっかりなまってしまった」劉備は涙を流した。それをみた劉表はなぜ涙を流したのか理由をたずねる。劉備は答えた。「かつて馬に乗って四方を駆け回っていた頃は、ほとんど肉がついてなかったのに、今では馬も乗らないでこんなに肉がついてしまいました。月日はどんどん流れていくのに老いは間近に迫っているというのに、いまだ志も果たせず、こうしていたずらに暮らしているのを嘆いていたのです」このことから、持てる才能を発揮する機会に恵まれず、嘆くことを「脾肉の嘆」という。この語源が劉備の言葉です。 2002年03月05日
15時26分25秒 |
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| 呉の都督・周瑜が赤壁で曹操軍との決戦をまえにして水上の陣を破る策がなく難儀していた。その際、呉の老将黄蓋が、曹操のもとに投降するとみせかけ陣営に火を放つことを提案し、その役をみずからかってでた。しかし投降を信じさせるにはそれなりの理由がなくてなならなく、演技をすることになった。黄蓋は周瑜の作戦にわざとケチをつけ、周瑜から五十杖の刑罰を受ける。曹操が「埋伏の毒」として送りこんだ間者が、そのことを曹操に報告するであろうと読んだ上での策だった。中途半端では見破られる恐れがある。本気で黄蓋を打ち、黄蓋は血まみれになって倒れた。これが「苦肉の計」。その後、必死の芝居は功を奏し、曹操は投降を信じた。黄蓋は曹操の陣に火をつけるのに成功。世界的にみても彼が1〜2を争う放火魔でしょう（笑）。ここから敵をあざむくためにわが身を傷つけることを意味するようになりましたとさ。（演義だと東南の風が吹く日、黄蓋は曹操軍の船団にちかづき火をかけて、赤壁は一瞬にして火の海になる。孔明様と周瑜の働きで曹操軍１００万の大軍は壊滅。その数分の１にしかあたらない劉備＆呉軍は完全勝利をおさめる。この辺は正史とちがいがあり、実際は孔明様の劉備軍は何もしてないそうです。あと、「東南の風」説の謎もありますね。はたしてほんとに吹いたのか？から議論されている。最近では東南の風説はやや有力になったそうです。よかったよかった＾＾） 2002年03月05日
11時55分15秒 |
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| 兵法書はいまでも数多く出版されてます！有名なものでは「孫子の兵法」であり古来から多くの人々に愛読されてます。はじめて読まれる方はオススメですよっ！「孫子」は現代でも通用する兵法書として今でもその評価は絶大なのです。うーん、三国時代にも書かれた兵法書はいくつかあり、それらの作品も「孫子」の影響をうけてるものがほとんでしょう。それだけ「孫子」はまげようのない理論だというこであり、いったって自然で無理のない理論が書かれています。（注：今ある「孫子」は大きくわけて２種類の作品が存在する。でも普通に売っているものは有名な孫武署のものなので安心してください）では、なぜここで兵法書をとりあげたのか？簡単に説明すると、それらの数多くある兵法書は、戦い方などの方法が書かれているほかにも、ちがう大きな教えがあるからです。ある本では「危機管理の思想」といっています。現代の競争社会で迫られる選択の時、どう考え判断するか？人の上にたつものの基本的なあり方から応用まで（昔でいうと将軍だったり、今でいうと先生や社長など・・）。せあらは「孫子」は４冊もってますが、すべて、別の視点から読むことができて奥が深くあきることがありません。この時代にむしろ必要な本だと思います。まぁ、きかいがあったら皆さんも読んでみてください＾＾最後ににこの他にも有名な兵法書をあげておきます。「六韜」「三略」「尉繚子」「呉子」「司馬法」「李衛公問対」です。「孫子」も含め、昔から「武経七書」と呼ばれていてこれらの作品はいまでも生きつづけてる名兵法書です。ちなみにお気に入り順で書いておきました。「孫子」を読んだら「六韜」がオススメですよー。 2002年03月02日
19時06分03秒 |
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| 孫権が、呂蒙に「重要な地位についたのだから、学問をしなければならん」といい呂蒙は「陣中が多忙なので読書する暇がありません」と答えた。すると孫権は呂蒙にこう説いた。「べつに経典を治めて学者にばれというのではない。ひととおり読んで過去の例を知っていればいいのだ。多忙というがわしは若いころ、詩経、書経、礼記、左伝、国語など片っぱしから読んだ。政事を行うようになってからは、三史と諸家の兵法書を読んだが、おおいに益することがあった。おまえたちは頭がいいんだから読めば必ずものになる。まず孫子、六韜、左伝、国語、三史を読むんだな。孔子も『終日食らわず、終日寝ねず、もって思うも益なし、学ぶにしかざるなり』といっている。光武帝は陣中でも書物を手放さなかった。曹操も、年をとっても学を好むといっている。おまえだけ学ばないでいいということはない」これをきいて呂蒙は学問を始めた。熱心に努力しすごい数の本を読破した。その後、魯粛が呂蒙を訪ねたとき、話をしてみて驚いた。魯粛は呂蒙の背中をたたきこういった。「わしは、おまえを武略だけの人間かと思っていたが、今では学識も深い人物になっているではないか。もう呉下の阿蒙ではないな」呂蒙は答えた。「士たるもの、三日会わなければ刮目して（目をこらして）相手を見なければいけませんあなたがいまおっしゃったことは、ぼんやりして自分の身に何が起ころうとしているかきづかなかった秦の穣公と同じではありませんか」・・・この故事から、学問のない人間や、進歩しない人間を、「呉下の阿蒙」というようになり、呂蒙の言った「士、別れて三日、刮目してあい待す」は、事態の変化を常に敏感にとらえなければならない。また相手をいつまでも同じ先入観でみてはいけない、という意味にも使われているそうです。 2002年03月02日
01時40分56秒 |
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| 建安年間、魏に仕えていた董遇という学者がいた。董遇は若い頃から勉強熱心だった。その董遇のもとへ弟子入りにきた若者がいた。董遇はこう言って断った。「私に学ぶよりも一冊の本を何度も何度もくりかえして読んでみなさい。同じ本を百遍読めば、作者が書こうとしていたこと（義）が、おのずからわかってくるのです。」いまでも聞くことがある「読書百遍、義自ら見わる」は三国時代の魏の董遇か語った言葉からもとづいているらしい。 2002年02月27日
12時06分29秒 |
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| 2002年02月26日
06時40分07秒 |