6時前から目を覚ましてごそごそ動き出し、
7時半過ぎにはコンチネンタルな朝食を摂る。
いろいろ選べて充実だ。
そして宿を出て、アルノ川沿いの道を歩く。
フィレンツェは街中でも殆どの道が路駐し放題のようだが、
高級ホテル前は別として、トヨタのヤリスやオーリス(ヴィッツ)の多いこと、
フィアットに次いで、VWやシトロエンを凌ぐ数がいる。
しかしこれだけ街中が小型車だらけであれば、
フィアットが他社を傘下に治めまくるのもむべなるかな。
てなわけでレプッブリカ広場に着くと、なんとメリーゴーラウンドが設置されている。
恥ずかしいから禁止!
このコース、
iPassConnectの無線LANアクセスポイントとなっているはずのホテルや施設の
すぐ前の広場を選んだのだが、実際にはSSIDが違っていたりとかで全く使えなかった。
iPassConnectはあきらめて、ヴェッキオ宮の入場待機列に並ぶ。
館内に入ると、空港のセキュリティチェックをそのまま持ち込んだような、
厳しい金属チェックが行われていて、一人を通すのにやたらと時間がかかっている。
アフリカ系兄ちゃんの怪しい露天市の如く、
薬の包装に至るまで金属類を展開して、
なんとかパスして中に入ったわけだが、
ここも行く部屋行く部屋が悉く、
周囲360度の壁面はもとより、
鴨居の上から天井に至るまで絵画と彫刻で埋め尽くされており、
壮観ではあるがおまいらどんだけ搾取や収奪してんだよ、
という感じがしないでもない。
中に一室だけ、天井が木の棒に木の板という、
色さえ塗ってなければ日本風の部屋があって、
強烈に和む
のだった。
その後はウフィッツィ美術館の横を通ってヴェッキオ橋へ。
フィレンツェに来てウフィッツィ美術館を見ない理由は、
もし本当に見たら一日中を費やしても足りないからである。
しかしこの道、似顔絵描きばかりでなく、
大理石像の仮装をして記念写真の撮影で小銭を稼ぐ人がいるのが笑える。
ヴェッキオ橋を渡った後はアルノ川に沿ってミケランジェロ広場へ向かう。
途中で2人でゴンドラを漕いで川を遡っているのを見かけたが、
行き先がサンマルコ広場かアカデミア美術館かは知らないが
ヴェネツィア根性も空しく堰を越えるところで挫折して川下りに転換していた。
ミケランジェロ広場からはドゥオーモのクーポラを始めとして市街が一望なのだが、 方向を変えて上流側を見ると、どことなく金沢っぽい感じがした。
その後はさらに上にある教会を見物。
意匠を凝らした建造物をたくさん見た後では、
「美しい田舎娘」サンサルヴァドーレアルモンテ教会の素っ気無い外観が
たまらなく和む。
それからガリレオガリレイ通りとサンレオナルド通りを歩いて
ヴェッキオ橋の南詰まで下りる。
途中のベルヴェデーレ要塞は、
何やらヴェロニカ・ロカテッリという女性が死亡したことを理由として
門が閉まっており、写真と花が飾られていた。
で、折角横幅のばかでかい建物があるということで、ピッティ宮の正面を見物。
外壁の一部分は工事中で幕で覆われていたのだが、
その幕には本来見えるはずの壁が絵として描かれていた。
銀閣、見習え
美術館博物館はもう十分見たが、
ボーボリ庭園くらいは見ておこうかとも思ったのだが、
中心街で買い物をする時間がなくなりそうだったので、
T・タッソ広場から城壁に沿ってアルノ川沿いに出る。
中心街での買い物は、La RinascenteとCoinに行くつもりだったのだが、
道が分からなくなったところで進路前方にドゥオーモのクーポラが現れたので
そちらに向かい、
せっかくだからということでメディチリッカルディ宮の前を通った後、
サンロレンツォ教会脇のカーブに立ち並んだ露店で、
コンパクトな引き出し箱を見つけたので購入。
それから一旦駅に出て列車見物の後、再びレプッブリカ広場へ。
で、La Rinascenteでサラリーマンコスプレ用のシャツを買う。
カジュアルなのをもう一着買おうとも思っていたのだが、
考えてみればユニクロとの違いが分かる人が周囲にいないのでこちらは見送った。
宿に戻ってきたところで、
「ホテル内でインターネットに接続できると聞いたのだが方法を教えてくれ」
と尋ねたところ、
フロント氏は指南するといいつつ、
共用コンピュータ席に連れてきて曰く、
「共用コンピュータは故障で使えないので、LANケーブルを繋いで勝手に使ってくれ」
と。な、なんだって〜
で、とりあえずIRCに出たり日記を更新したり。
19時前に再び宿を出て、HISイタリア支店経由で夕食の予約をしてある
リストランテ「ベルコーレ」へ。
昼に通ったときと違って、外側の扉は開いているものの、
内側の扉は、ディナータイムの19時になってもカーテンがかかったまま。
まぁイタリア人のやることだから十分や二十分は遅れて当たり前だろう、
と店の前で待っていたのだが、
同じようにHISで予約したと思しき日本人団体がやってきて、
そのドアを開けると日本人の店員が出てきて簡単に通されたので、
その後に続いてPDFのクーポン写しを示して席に着く。
プリモピアットは太目のパスタが
味噌煮込みうどんっぽい感じのいい具合のアルデンテに茹でられ、
セコンドピアットはシンプルな味付けのステーキ風に焼いた肉が美味い。
ワインをお代わりし、食後の締めにはエスプレッソを頼んで、
堪能して店を出た
のだった。
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