【月宮あゆ】「ねぇ、うらゝ君の食べてるの何?」
【うらゝ】「紫芋あんの今川焼(†)。ちょっと食べてみるか?」
【月宮あゆ】「じゃぁ、ちょっとだけ取り替えっこ」
【うらゝ】「おっけー」
【月宮あゆ】「うん、これも結構おいしいよ。あの屋台の焼きたてのたい焼きにはかなわないけど」
【うらゝ】「そうだろうな。ところであゆ、俺……」
【月宮あゆ】「ん?」
【うらゝ】「Kanonの別シナリオ、また始めようと思ってるんだ」
【月宮あゆ】「そっか。でも、再開する気になってくれて嬉しいよ。ボクのエンディングの後、ちょっとへこんでたみたいだったから(‡)」
【うらゝ】「あの大詰めで過去を思い出した時は、ゲーム内の主人公としてと、ゲーム外のプレイヤーとしてと、二重にショックだったからな」
【月宮あゆ】「うぐぅ、ボクのせいじゃないもん」
【うらゝ】「それはわかってる」
【月宮あゆ】「うらゝ君も、舞さんや栞ちゃんたちとも出会って、ボクたちの世界をもっと好きになってくれるといいな」
【うらゝ】「あゆとはまたお別れをしなくちゃいけなくなるかも知れないけど、本当にいいのか?」
【月宮あゆ】「ボクなら大丈夫だよ。一度はボクとの過去のこと、思い出してくれたんだから」
【うらゝ】「本当か?」
【月宮あゆ】「ホントだよっ」
【うらゝ】「本当に本当か?」
【月宮あゆ】「ホントにホントだよっ」
【うらゝ】「そっか、安心したよ。あゆって、意外に靭いんだな」
【月宮あゆ】「そんなことないけど……一応ボク、Kanonの代表キャラってことになってるみたいだから」
【うらゝ】「その矜持、正直羨ましいな」
【月宮あゆ】「えへへ。とにかく、頑張ってね」
【うらゝ】「おぅ」