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4 NPCさん:03/02/08 20:12

■Plot & Poison A Guidebook to Drow■レビュー!!。

GreenRoninによるRaces of Renownシリーズ第三作のDrow本。
$24.95。A4で160pのやたら気合の入った大作。

●第1章はDrowの種族と社会の解説。
Drowの特徴やデータに加えてDrowのSubrace(亜種)などの特徴。身長・体重・年齢表あり。
Drowの社会やネーミング。Drowとコアクラスの関係や遭遇時の戦術。
ついでにUnderdark(地底)でのキャンペーン用に、Evilキャラの心得やUnderderkでの遭遇表やHazardが載っている。
ネーミングに1p割いているあたりに、いれこみ具合が見て取れますYO!!

●第2章は宗教と神様。
Drowの神様。Spider Queenを筆頭に12柱の神様が上げられている。
内容は割愛。

●第3章はクリーチャー。
10種類くらいのモンスターデータが追加。
あとはHalf-Drowテンプレートや、Verminoideという半分虫で半分Humanoidな生物なテンプレートなどもあり。

●第4章はPrestige Class。
DMGに載っているPrestige ClassとDrowの関係について軽くふれた後、16の追加PrestigeClass紹介。
・Blessed of Xarcon
Evocation魔法にやたらとつよくなるクラス。Evocation強化のMetamagicのスロットを1レベル低めで使えたり、特定のEnergyのEvocationでDamage+1/ClassLvになったり。なぜかEvasionつき。
・Creature Cultist
地下種族のCreatureを自分のTotemとして、その特徴を身につけていくクラス。UmberHulkをTotemとして持つと顔からはさみが生えたり、BurrowSpeedを得たり。5lvまで。
・Dark Dancer
SpringAttackやWhirkwind Attackの際にDanceを混ぜて特定の効果を追加する能力を得る。PatronDeityによってDanceの効果が違う。5Lvまで。
・Darksight Slayer
暗闇での戦闘に特化した暗殺者クラス。Sneak Attackのダメージが上昇し、自身は魔法の暗闇でも物を見とおせるようになったりし、逆に相手のDarkvisionや果てはTrueSeeingにまで映らなくなったりする。
・Deepsinger
Bird系クラス。相手をDeafenedにしたり、周囲の物体を壊したりとやたらと攻撃的なBirdic Musicをおぼえて行く。
・Dominant
女王様。イラストもまんま女王様。ムチの使い方とEnchant系呪文のプロフェッショナル。究極的にはCharm PersonのSpellでDominate Personの効果を発揮したり。
・Dweomer Defender
究極の防御は攻撃の一種だと主張する人達。すべてのSaveの上昇率が優秀(Monkなみ)でAbjuration呪文が強化されていく。
・Fate Weaver
運命の紡ぎ手であるSpider Queenの僕。レベル毎に一つの呪文のSaveDCを+1させることができ、またTrue StrikeやなんとなくSpiderQueenに関係ありげな呪文をSpellListに追加していける。
・Master Summoner
Conjuraion School、特にSummon系の専門家。Metamagicを低レベルで使えたり、1個の強化呪文をかけた状態でSummonできたり、最終的には1ActionでSummon Monsterできたりする。5lvまで。
・Spell Addict
呪文バカ。「+2Levels of existing Class」というありえないSpellcasting上昇があったりするものの、こいつの呪文には常に自爆の危険性が付きまとう。5lvまで。
・Submissive
忠実な下僕。特定のMasterに仕え、Masterに言われた任務遂行中は大抵のCheckに+1される「Master said so」などといったオイシイクラス能力を得る。5lv
・Talion Apostle
Monkとしての能力とNecromancyの能力によって素手でアンデッドに対してSneak Attackをかましたり、Assasinと同じDeath Attackがつかえたりする。
・Transmorph
Transmutasionの専門家。例によってTransumutation呪文のMetamagicが低レベルで使えたりするクラス。
・Unseen Sniper
Sniper系クラス。RangedでのSneak Attackの射程が延びたり、Death AttackをRangedでかましてきたりする。5Lv。
・Vermin Outrider
名前通りのVermin乗り。VerminにHideやMoveSiletlyさせながら歩いたり、VerminにRunさせて自分はChargeなどできる。5Lv。
・Vile Tormentor
どうやって殴ると痛いかを知り尽くしたクラス。最終的にはこいつからSneak AttackのダメージをくらうとFort Saveに成功しない限りNauseatedさせられる。5Lv。

今回は各Classのサンプルキャラがついていないのが残念ですYO!!



●第5章はSkillとFeatとMartial Arts Style
SkillはAnimal EmpathyやHandle AnimalをVerminに対して使うためのデータ。
Intimidateを戦闘中につかって相手をShakenにさせる使い方。
Attack Flourish、Batteledanceといった戦闘系のPerfomなどが紹介されている。

Featに関しては87個(俺集計)のFeatが紹介されまくり。
個人的注目フィートはこのあたり。
・Double Weapon Mastery:Double Weaponを片手で持って複数回攻撃を可能にする。
・Strong Off-Hand Attack:Off-HandのダメージのStr修正が1/2にならないヽ(´ー`)ノ
・Ammuration Threat:矢をかまえていると、周囲5ftをThreatできる
・Dexterous Grappler:Grappleの際のボーナスをStrでなくDexで行える。
戦闘種族らしく軽戦士系を強化していくFeatが大量。
これ以外には自身のDarknessSpell-like Abilityを強化したりするDrowFeat。
光りに弱い為自分の使うFireballなどから光りをなくす系統のMetamagicFeat。
MagicItem作成の際に自分専用にして強化したりするMetaItemCriationFeatなどがあり。

MartialArts Styleは、OrientalAdventureにあったのと同じ系統。
特定のFeat群を極めると特定のボーナスが入る。
Double Weaponを両手にもってWhirlWindで戦場をかけまわるBloodu Dervish。
両手にLarge Shieldを装備して攻撃してくるMithral Carapaceなどなど。
またMagical Arts StyleというMartial Arts Styleの魔法版もあり。


●第6章は装備品。
まず手始めにVerminを武器や道具としてつかうVerminous Itemが紹介。
スケートボードの様につかって移動力が50%増になるSlug Board(スケボーつきナメクジみたいなもの)など珍妙なItemがいくつか。
それ以外に武器や鎧が普通に紹介されたのちSlave(奴隷)各種。種族によって「値段」が違う。
さらに数えるのが嫌になるくらいのPoison表(たぶん100種類近くある)などなど。

●第7章が魔法と呪文。
XPコストの変わりSacrificeで代用するルールや
モンスターの内臓など特殊なコンポーネントを使う事で特定の呪文を強化するPower Componentsルールなどが追加されている。
とりあえずDwarfの心臓はResistanceの呪文にExtend SpellのMetamagic相当の強化を与えるらしい。

SpellにはBird:4、Cleric:16、Druid:11、Ranger:6、Sor/Wiz:41が追加(重複あり)。
Domainが26個も追加されている。
ここの呪文はまだあんまり読んでないのでなんともいえないが
前に本スレで話していたWater Breathingの逆バージョン「Air Breathing」が追加されていた。
あとはMagicItemもいろいろ紹介されているが割愛。

●最後に付録としてDrowの典型的NPCの表が乗っている。

総論としては「そんなにDrowが好きかー!!」。
そもそもDrow1本で160pといううそくさいボリュームを誇る本作。
(160pといったらPsionic Handbookと同じボリュームですよ?)
Drowのネーミングの1ページまるまる使ったり、Slaveの説明ページが全部で2ページあったりFeatが山ほどあったりと無駄に力のはいった1作です。
Drow関係以外にもEvilっぽいプレイや地底キャンペーンをやるにあたっても、充分なインスピレーションを与えてくれること請け合いですYO!!
すこし残念なのは、前作「Wrath&Rage」であった全PrestigeClassにサンプルキャラクターがついている、というのがなくなってしまった事と
Drowらしさを出す為か、大きめの文字に変なフォントを使っているので若干読みづらい点。

なお本作は「PradigmConsept」社から発売予定のマインドフレイヤー本「Unveiled Masters: The Essential Guide to Mindflayers 」と対になる本(表紙の絵を合わせるとつながるようになっている)ですが、正直いつ出るんだか・・・・。
去年発売されるはずだったエルフ本「Eldest Sons: The Essential Guide to Elves」が今年の7月予定とかいいだしたので、あんまり期待しすぎない方がいいかも。

参考リンク
Green Ronin Publishing
http://www.greenronin.com/
AmazonのPlot&Poisonページ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0972359923/qid%3D1044693258/249-1915484-8314719

Paradigm Consept
http://www.paradigmconcepts.com/

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