Tシャツを売ってた本谷香奈子がかわいかったのでTシャツも買わないくせについ握手して貰いに行ったら嫌な顔というほどではないにしろちょっとかわいく「ぇ?」という顔をされたのを思い出した。ヤマモト代表はにこやかだった。 試合はえーと。あんまり覚えてないな〜。 いや、そもそもあの日の記憶と言えば東郷ら海援隊が元気だったということぐらいしか残ってない。 今、東郷どうしてんの?
第7回 それでもぼやける視界で小川は天山をじっと見つめ、タックルに行くべくじりじりと間合いを詰めて行く。それはマズいと距離を取り、後ずさりする天山。 コーナーまであと2、3歩という時、天山はいきなり背中を向け、コーナーに向けてダッシュした。 今度は何だ? 天山がコーナーに飛び乗ったと思った瞬間、ジャンピングトラースキックが、余りの速さに身構える間もなかった小川のアゴを捉えた。 「テコンドー特訓の成果ですねえ」今度は辻よりも先に発言するマサ斎藤。 「テコンドー特訓、ですか?」そんなことすっかり忘れている辻。 「ヨーロッパから凱旋帰国してすぐやってたでしょう。あれですよ」得意げではあるが辻が忘れてたと知ってちょっと悔しいマサ斎藤。 「へえ。実はまだやってたんですか〜。ということは、天山は、あの位置へ実は誘っていたということなんですか」たまにはまともな実況らしいことも言う辻。 「まあ、そういうことでしょうねえ」結局また、言おうとしていたことを先に言われてしまったマサ斎藤。 「そう言えばその頃は故郷である京都の嵐山でも特訓してたみたいですね。あれは何の特訓だったんですか?」くだらないことは覚えてる辻。 「それはなかったことにして下さい」何故か口を挟む柴田さん。 小川、またもやダウン。 天山、再びコーナーに走る。 トップロープに駆け上がる。 右足をトップロープに、左足をセカンドロープにかける。 広いドームの、3階席にまで見せつけるかのような、ゆっくりとした首掻き切りポーズ。 右の人差し指でマットを指す。 左足をトップロープにかける。 ダイビーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーング! (もうちょい)
みちぷろ見に行ったときに1試合だけ強制的にみせられましたな>もでき
女子プロか〜。いやあ、あんまりというか、殆ど、というか、全然見ません。 何か興味が沸かないというか。 神取はカッコいいなと思う。
第6回 天山のフライングふくらはぎキックの勢いで倒れ込む両者。 倒れたまま、今度は離さないとばかりに天山に絡みにいく小川。多少ぼやけていても組みに行けば大丈夫だ。 −−− 最も安い3階東側のとある席 −−− 何やらブツブツ言ってる1人の男がいた。 「そんなもんやってんとあれを出せあれを。まだあいつはあれ気にしとんのかいな〜。まあほんま死ぬかと思たけど。まあまだ痛むけど。まあ40肩とか50肩とかになったらめっちゃ痛みそうやけど」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 倒れたままの体勢から、素早く右手で身体を支え左手の手刀で迎撃する天山。 小川が絡み付くよりも早く、天山の、片腕のモンゴリアン・チョップが小川の頚動脈を直撃。 「橋本選手のケサ斬りですねえ」勝手に決める辻。 「俺の技を使うなんて10年早いと言いたいところだけど、やっぱり奴も新日プロの一員だということだね。俺の為だって言うんなら正直嬉しいね。昔はよく世話してやったから。まあ今はNWOとか言ってるから俺には関係ないけどな。それに俺の場合会社がやらせてくれないだけだから仕方ないんだし」あくまで他人事のように語る橋本。 「いや、あれはあの、天山のいつものあれ、ほら、ダブルチョップを片方でやっただけでしょう。右手使えなかったから」またもや言おうとしたことを辻に先に言われ、悔しいから違うことを言ってみたらたまたま当たっていたマサ斎藤。 それでもその左腕を抱え込もうとする小川。 更に、利き腕である、空いた右手でモンゴリアン・チョップを放つ天山。 またも頚動脈にずばりと入る。天山の左腕が小川から離れた。 両手による正調モンゴリアン・チョップがノーモーションで炸裂! 小川、崩れ落ちるようにダウーーーーーン! 妙な空手ポーズのようなものから、全然効きそうにない手刀を落とす天山、きっちり2発食らった後、転がって立ち上がる小川。 この試合4度目の、両者の対峙。 片や顔面ボコボコながらも元気有り余りそうな天山。相変わらず顔面を前面に、アップライトに構える。 片や両手と片足をもがれ、視界の自由をも奪われた小川。 一体誰が両者のこの姿を想像しただろうか。 (まだ続く)
もどきは、女子プロは見ないのかな? いや、どうでもいいけれど。
うーむ。ハンセンのファイトマネーの大部分がそれに相当してしまうのではないだろうか。 でもそうやって考えると殆どどの技でも一発当りの値段がどんどん下がっていってるねえ。その点ハンセンのラリアットは凄い。ぼんぼんぼんぼん「ちょっと前までは必殺技」を濫発してるレスラーは、自らその価値を下げてるのに気付いてるのかね。 下世話な話が思わずちょい真面目話になってしまった。
第5回 ゴツン 至近距離からのヘッドバッド一閃! さらに、さらに何と。 天山は、小川の両目めがけて何か吹きかけた! 「あ」 「毒霧だ!」 「武藤からも伝授されていたのか!」 「いや〜、三沢に加えて武藤からも。まさしくみんなの力でという感じですね〜、熱いですね〜、感動的ですね〜。次は誰の技が出るんでしょうね〜」嬉しそうな辻。 「辻さん!辻さん!!」 「はいはい真鍋さん」 「武藤選手はそんなもん知らんと言っています!」 「ええっ。そうなんですか。ということは幾度となくタッグを組んでる内に盗んでいたということなんですか。さすが天山です。クレバーですねえ。やりますね〜。そうですよねマサさん」やっぱり嬉しそうな辻。 「いや、あんなもの誰だって出来ますよ」言おうとしたことを辻に言われてしまい、身も蓋もないことを言うマサ斎藤。 本当は天山が一瞬の機転を利かせ、口内も切りまくって出血が全然止まらないのを利用してその血を目眩ましに吹きかけてみたのだが、それが功を奏し、この試合初めて天山が攻勢に出る。 反対側のロープに勢い良く走り出す天山。素早く体勢を立て直す小川だが、まともに食らったヘッドバッドのダメージに加え、視界の自由が効かない。天山の姿がぼんやり見えた瞬間、その姿が消えた。 ばしっっっっっ 「フライングニールキックだああああ。天山のふくらはぎの部分が小川のアゴの辺りに奇麗にヒットしましたああああああああっ」 うおおおおおおおおおおおおおおおおおっ 地鳴りのような歓声が響き渡る。 ついさっきまでのんびり平和ムードだった東京ドームが興奮の坩堝と化した。 ずっと険しかった三四郎マスクの表情がさらにもう少し険しくなったように見えた。 一人が呟いた。 「え。ふくらはぎ?」 全然効かへんやんけええええええええええええええええええええええええええ。 (続く筈)
第4回 何だかわからないけど取り敢えず助かったみたいなので天山は再び三沢直伝「転がって場外エスケープ」を敢行したが、小川の様子を一目見て何が起こったか悟った天山はすぐにリングに上がり、先程よりも更にあからさまに顔を突き出して小川と対峙した。 頭もそうだけど実は顔面が最大の武器に隠れて目立たないが、あれだけ殴られてもすぐにリングに復帰する天山のタフネスぶりも凄まじいものがある。 「おいおい、天山またあのスタイルだよ」 「しかもさっきより顔突き出してるし」 「やっぱり、殴って欲しいんじゃないの?」 「もしかすると、本当にわざと殴られてるんじゃないか」 小川の両拳は、今頃になって激痛が走っている。 「おい、小川何でさっきみたいに殴りにいかないんだ?小川の様子も何かおかしいぞ」 ようやく異変に気付き始めた観客席がざわめく。 左足と両の拳を痛めてしまった小川。しかし組みに行けばまだまだ勝ち目はある。どころかそれでも勝ち目しかないのではと思えるほどだ。 懸命に落ち着きを取り戻した小川は、投げを打とうと組みに行く。天山の左腕をた易く掴み、右手を相手の首に巻き付ける。STOだ! STOは通常後頭部を強打するが、天山は、不自然な形でマットに頭から垂直に突き刺さった。 天山は投げられる直前に自ら跳んでいたのだ。 天山の動きだけ追っていれば単なるバック宙失敗だが、これも小川の軸足となる左足と引き手である左手に激痛が走り、力が入らずSTOにいつものキレがなかった為に出来た芸当だ。 しかし、小川より先に倒れにいってるのでマットに頭部が突き刺さった瞬間は小川の体重はかからないが、その直後に自分の体重に加えて小川の体重がのしかかる為、間違いなく普通にSTOをやられるより効く筈だ。普通死ぬ。 何かしようがしまいがどっちにしろ骨は断たれるんだから、せめて普通にしてたら切れない相手の肉ぐらい切っといたれという、言わば骨を絶たして肉を切る、恐ろしくリスクを恐れない戦法だ。 バランスを崩した小川が前へつんのめる。 天山の「イルカさんみたいな目」(試合後の小川・談)が光った。 (続くやろ)
一発、いくらかねえ。 馳のジャイアント・スィング一回(ひと回し)分の値段とか。 こうして分析してみるってのも、結構面白いね。