「なべよーりーたーかーいこいのぼーりー」
その歌に、水原が吹き出した。
「鍋?」
その歌を歌っていたのは、大下。
「そ、鍋」
「おまえ・・・・それ、屋根だぞ・・・」
「いいじゃない。実際、鍋だったんだから」
「どういうことだ?」
「家の中にあったから。こいのぼり」
そういうと、コンビニで買った、お菓子付きの鯉のぼりをひらひらさせた。
「お前、それ買ったわけ?」
「お見舞いお見舞い。可愛いあの子にプレゼント、ってね」
スキップをして立ち去る大下の背中を見送った水原は、深く大きなため息をついた。
「可愛いあの子って・・・、自分の相棒だろうが・・・」
タカさんが熱出して寝込んだときの、いやがらせユージ君ですw