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ぽやんと浮かんだ、神戸君と亀山君の話(未完)

2010.05.09 | Category 相棒

書くかどうか、微妙なラインなんですけど、まあ・・・やりたいかなw
続き

「亀山さんって、どんな方だったんですか?」

唐突な神戸の言葉に、杉下の本を読む手が止まった。

「君の、前任者ですよ?」

ぱたんと本を閉じる。

入口から入ってすぐに杉下の机。
その奥に、神戸の机がある。
神戸は、その机の前から、杉下の机の前にあるガラスの仕切りに寄りかかって話しかけた。
杉下は、その視線を真正面から受け止めている。

杉下が本を読み出したのはものの5分前。
そのさらに3分前に、部屋に戻って来た。

その時、一瞬だけ交わした視線が、杉下には気になっていた。

「亀山君がどうかしたんですか?」
「どんな人だったのかなぁって、気になっただけです」
「・・・僕の、部下だった人ですよ?」
「へぇ・・・」

神戸が、そう呟く。

「それだけではないでしょう」
「は?」
「僕が戻った時に、電話の位置が少し変わってました。亀山君がらみの電話でもあったのですか?」

杉下の言葉に、神戸がちらりと電話を見た。

「細か・・・」

ふうっとため息をつく。

「ありましたよ、電話。 亀山さんはいるかって。いないって答えたら、うそつけって。うそじゃないって言ったんですけどね。信じてない風でしたよ」
「・・・男性ですか、女性ですか?」
「男性でした」
「そうですか。何事もなければいいのですがねぇ・・・」

そう呟いて、本の活字の中へと意識を飛ばす杉下に、神戸はかくりと首を落とした。

09:07

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非公開 2010.10.12-10:34 Edit

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