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今日のジャングルとかまいたち惨殺編から

2006.12.14 | Category NSM

鳩村の目の前に、黒光りする銃口が、狙いは頭部に向けられ、微動だにせず存在していた。
さすがの鳩村も、息を飲む。
その銃を持つ男の眼は、正気のものとは思えなかった。
そして、その男の足下には、既に頭を撃ち抜かれ、頭部が粉々になった死体と、真っ赤な血だまりがあった。
男の服は、返り血で赤く染まっている。
続き
「血が、見たいんだよ」

男は、鳩村にそう言った。

「頭に弾を撃ち込む瞬間、凄く気持ちいいんだよ・・・。あんただって、経験・・・あるんじゃないのか? 大門軍団の鳩村英次」
「!」

体が硬直する。

「何故、俺の名前を・・・?」
「調べたんだよ。一応ね。この女に言って」

足下に転がる肉塊は、婦人警官の服を着ていた。
西部署の交通課の警官だった女だ。

「・・・そう・・・」

ぎりっと奥歯を噛み締める。
はらわたが煮えくり返る。しかし、指一本動かそうものなら、男はためらいなく引き金を引くだろう。
一人でここまで来てしまっている以上、逆転のチャンスは・・・・ない。

「あんた、殺して、まだまだ続けるんだ・・・。ふふふ」
「止めるんなら、・・・殺すしかないか・・・?」

つうっと額から嫌な汗が伝う。

「そんな暇与えるわけないじゃん。バイバイ」

男は、引き金を引いた。
と同時に、鳩村はしゃがみこみ、弾丸は頭上を走り抜ける。
そのまま物陰へと飛び込むと、素早く銃をホルスターから引き抜いた。
あまり広くもない倉庫。
身を隠せる所は、そこともう一カ所。
つまり、鳩村と男がそれぞれ隠れていて、それで終了。

どっちかが動けば、どっちかが狙える。
こう着状態のまま、時間は過ぎる。

いちかばちか。
鳩村はジャケットを脱ぐと、それを飛ばした。
男の銃から放たれた銃弾は、それを貫く。
その隙に、鳩村は距離を一気に詰め、男の背後に立った・・・筈だった。

「甘いよ・・・」

男の左手には、別の銃が握りしめられ、それは鳩村に向けられていた。

「2丁拳銃が、あんただけの専売特許と思わない事だよ・・・。そして、・・・利き手じゃなくても、狙いを外す事はないことも。あんたと一緒。・・・ああ、ちょっと違うんだけど。実は、俺は・・・左利きでね・・・」

男の闇の眼が静かに向けられた。
鳩村は、自分の死を覚悟した。

その瞬間、倉庫の窓から一台のオフロードバイクが飛び込んで来た。
そして、あっと言う間に、二人のわずかな隙間へと「バイクだけ」が飛んで来た。
その後に響く、けたたましい銃声が2発。

「諦めたら、そこで終わりだよっ」

両手首を撃ち抜かれ、床に転がる男。
壁に激突して倒れたバイク。
床にみっともなく尻餅をついている自分。
窓の近くには北条。
反対のドアの所には、銃を持っている立花。

「・・・な、何で・・・」
「何でって、捜査しただけ」

北条が、窓を乗り越えて、中へと入る。立花の後ろから、平尾、山県、小鳥遊がやってきた。

「私の情報網を舐めてもらっては困るな」
「班長・・・」

鳩村が、気が抜けた様に笑みを浮かべた。



あれー。妙にほのぼのしちゃったなw

10:13 | Comment(2)

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2006.12.17-23:07 Edit

ハトさんって何でこんなに格好良いんだろうって思いますよね。
…コウも格好良いよなぁ。

風間有悟 2006.12.17-23:42 Edit

それは・・・もれなく自分のえこひいきが<激しく待て
普通に、本編でもカッコいいとおもいますよ、ハトさんv
あー、やっぱりアクション書くの好きだなぁw