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かまいたちの夜

2006.12.07 | Category 相棒

「かまいたちの夜ってゲーム、知ってます?」
「はい?」

唐突な亀山の台詞に、杉下は一瞬動きを止めた。

「いえ、殺人事件が起きるゲームで、推理アドベンチャーなんですよー。これが結構、楽しくて」
「そうですか」

杉下は、手元の小説へと視線を戻した。

続き
「テレビゲームって、やったことないでしょ」
「そうですねぇ。僕の時代には、まだなかったですね」
「じゃあ、何してたんですか?」
「暇でしたから、真空管でラジオとか作成してましたね」
「ああ、秋葉原で見たなぁ」
「トランジスタラジオとか。ゼロから作成するのは好きでしたよ」
「細かい作業だ・・・」

亀山は、ふと思いついて、次の日ゲーム機ごと、杉下に渡した。

「かまいたちの夜。やってみてくださいよ」
「・・・持って来ますか、普通・・・」
「まあまあ」

怪訝そうな顔をしつつ、しっかり持って返ったのを確認した、次の日の朝。
その袋はまた亀山の手元に戻って来た。

「右京さん?」
「面白くありません。チャートが確認出来るではないですか。これでは、金のしおりにするのにそう時間がかかりませんね。これなら、一番最初のかまいたちの夜の方が難しかったですよ、金のしおりにするのに。地下の迷路を何度通らされたことか・・・」

「右京さん、やったことありますね」

「!」

一瞬の沈黙の後。

「まあ、シャーロックホームズ伯爵令嬢誘拐事件に比べれば、面白かったですね」

「右京さん、知ってますね・・・」

「!」

またもや一瞬の沈黙。

「・・・と、たまきさんが言ってましたよ」

真剣な視線を返す杉下に、亀山ははいはい、とその場を流してゲームを受け取った。



ギャグ、ですからーーーーー。
右京さん、こんな人じゃないですからーーーーー。
石投げないでくださーい・・・・。

21:08 | Comment(2)

comment

白山羊 2006.12.10-21:17 Edit

笑ったです

情景が、目に浮かぶ様でございます


冷静に目を背け、興味なさそうに見せて、実は楽しんでいる……あのお方らしいです(笑)

風間有悟 2006.12.10-22:21 Edit

こんがんがーw
有り難うございます。よかった、石投げられなくて。
ネタ元は君ですw ありがとう、ネタくれてw

またよろしくです。