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面白かったw

2007.01.22 | Category NSM

ファイル 20-1.jpg

「ガス欠」
「ありえねぇっっっっ」

頭抱えた鷹山の隣で、大下が苦笑いしていた。
「どーすんだよっ、んなところでっ」

気温は低く無いが、本日日曜日。
しかも、北区飛鳥山の麓。
「車置いて、ガソリンゲットしてくるしかないっしょ・・・」
続き
二人は、てくてく歩き出した。
すると、目の前に、一両の車両が現れた。

「あ、都電」
「・・・・これで、帰るか・・・・」

二人は、肩を落として、駅から乗り込んだ。
駅とは言っても、歩道に毛の生えた様な乗り場だったが。
駅員はなし。
「160円?」
上の表示を見て、鷹山はジャケットの内ポケットから財布を出した。
「先払いだって。バスと一緒」
「乗らないからなぁ・・・」
「乗らないからなぁ・・・」

乗り込んだ二人は、電車の最後部に移動した。とはいえ、一両しかない上に、6mもない室内。すぐに後ろに行くことができた。
ドアが閉まり、頭の上の所にあるベルが、チンチンッと鳴ると同時に、電車が動き出した。
二人は、ほう、とくるくる周りを見渡す。

車の視線とはまた違った目線で、見える景色に、二人はしばし現実を忘れていた。

「お前ら、レッカー代、給料から引くからな・・・」
水原は、鷹山と大下に、ため息まじりでそう言った。

二人が車窓を楽しんでいる間に、しっかりガス欠のキューブ君は、駐車違反の車として、レッカー移動されていたのだった。

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