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メガストアコラム「美少女ゲーム音楽道」補足ページ

[ 音楽的な詳細データ、コラムでは書ききれなかった事や、音楽以外について思った事などを補足しておくページ ]


コアマガジン発行の大人のパソコンゲーム情報誌「メガストア」は毎月17日発売ですよー。


第八回 「家飛 カットビ!/TerraLunar」 メガストア2003年12月号

■メーカー:TerraLunar 家飛 公式ページ
■発売日:2003/8/29
■BGM作曲:DOMI/chupa me la
■曲数:全18曲
■Opening Theme
Miracle Discotek
lyrics,music,arrangement:DOMI
vocal:??
■Ending Theme
Air
lyrics,music,arrangement:DOMI
vocal:??
■曲収録形式:??
■サウンドモード:アリ

■曲名
dragon
grass
KURENAI
zero degrees
north pole
ordinary
POP-POP
cat walk
impulse
DAITE
genius
DAN-GUN
MO-ICHIDO-DAITE
two fingers
End of the day
Miracle Discotek
Air
Miracle Discotek(Instrumental)
もし私がクロスレビューでもするならば、この作品は満点を付けたい。
でも他のレビューサイトの評価は芳しくないみたい。
やっぱりコレッ! ていう分かりやすいウリがないからねぇ。
しかし! 分かり辛いであろうがこいつは非常に良く出来ている。
とにかく全体のバランスが良くて部分部分のセンスがキラリと光るのだー。
こいつはエロゲ界では数少ない良質の仕事ではないかと思うのです。

家飛はTerraLunarから発売されたんだけど、
シナリオライターズ Q'tron』って所に外注してるのです。
TerraLunarが試しに外注ラインで作ってみた作品って感じなのでしょう。
Q'tronは、基本的にゲームのシナリオやキャラデザを受けている会社で、
今まではKIDとかのギャルゲを作った実績がある模様。
バランスの良さやセンスはコンシューマーで鍛えられた物だと理解。
ゲーム製作だけじゃなくてゲーム雑誌のライターもしてるみたいです。
ちょっと前に私は「エロゲシナリオを専門で請ける外注会社とかできそうだー」
とかヌかしていましたが近い所はある、という事ですね。
さすがにエロゲ専門ではないですが……。

そんなQ'tronの作る家飛ですが、まーなんとも俺好み。
単に家が飛ぶって設定だけならそんなにぐっと来ないですが、
OPとEDのムービーでの飛んでる表現が実に良くてですねぇ、ぐっと来ます。
シナリオも変に気負った雰囲気を感じないので好感であります。
なんつーかエロゲ界ってのはユーザーも制作者側も、
どうも変な大作感動志向ばかり求めてる雰囲気があって嫌なのよねぇ。
こーゆー普通な雰囲気の作品ってそれだけで評価されないという
現状が非常にもどかしい……。
1シーンのテキスト量とか、プレイ時間の総量とか、
なかなかバランスが良いと思うのです。あんまり疲れない。
もう、本編に絡まないどうでもよいキャラ同士の掛け合いな1シーンが
延々と続くのにはうんざりなのです。

普通普通とは言いましたが、キラリと光る物も。
みちるのHシーンでの独白のような猛烈なひとり語りはぐっと来るものがあるし、
葵妃と空からダイブしながらのセックスはぶっ飛んでて素晴らしい。
どーしてそーゆー事思いつきますか。

んでそんなぶっ飛んだ世界にベースメインのBGMが良く合います。
そこらへんはメガストア本誌で語ってるのでそっち読んで。

なんでそこまで誉めんのよーとか思われそうだけど、
ここまで気楽に楽しめてバランスが良い作品なんて
そうないからでしょうねぇ。
曲もムービーも面白いし。
Q'tronはこの作品が初エロゲなので、
今度とも色々やって欲しいですねぇ。

あっとそうだ! 超マイナスポイントが!!
マウスでしかゲームを進められないってどーゆー事よ!?
絶対マウスよりもキーボードのエンターキーで進めてく人の方が多いはず!
キーボードの方が押し続けやすいんだってばよ!
よって原点1。
これさえなければもっと快適にプレイできたのに……。


第七回 「私立アキハバラ学園/フロントウイング」 メガストア2003年11月号

■メーカー:フロントウイング 私立アキハバラ学園 公式ページ
■発売日:2003/8/29
■BGM作曲:ランティス
■曲数:全24曲
オープニング曲 『アキバで抱きしめて』
   〜HOLD ON MI@AKIHABARA〜(OPテーマ)

 歌 :大野まりな
 作曲:Bun Yoshida & Yoshito Hata(DOORS
 作詞:桑島由一
 編曲:Blasterhead
エンディング曲 『LINK』
 歌 :橋本みゆき
 作曲:景家淳
 作詞:桑島由一
 編曲:景家淳
挿入歌 『妹でもいいの』
 作詞:桑島由一
 作曲/編曲:平 綾
 ヴォーカル:フロン
私立アキハバラ学園校歌
 作詞:桑島由一
 作曲/編曲:平 綾
 ヴォーカル:フロン・アイ・ショウコ
■曲収録形式:??
■サウンドモード:アリ

■曲名
ようこそアキハバラ学園へ
AKIHABARA
電気街へ
じゃれあい(琴美のテーマ)
ガールフレンド(麻里子のテーマ)
一輪の花(文のテーマ)
空を眺めて(なみのテーマ)
Breakfast of a pancake(シンシアのテーマ)
ダークサイド(学園長のテーマ)
白い愛(鬼先生のテーマ)
凸凹(デコボコ)
ビル風に吹かれて
ゲパルト
DOKI☆DOKI☆
月の光の下で
ふれあい
とどかぬ想い

僕らのカタチ
ただよい
不思議の国

アキバで抱きしめて(OPテーマ)
  〜HOLD ON MI@AKIHABARA〜
LINK(EDテーマ)
私立アキハバラ学園校歌


第六回 「アキバでお茶しよっ!/Angel Smile」 メガストア2003年10月号

■メーカー:Angel Smile アキバでお茶しよっ! 公式ページ
■発売日:2003/7/18
■音響製作:V-Hearts(TWOFIVE)
■主題歌
「お気に召すままに」
作詞:貞方 祥
作曲:ARI
歌 :安藤 夏
E.Guitar:おいでやす
Engineer:SHU
Director:ROZE
■音楽
ARI
村木康生
■サウンドプロデューサー
堀口比呂志
■曲数:全18曲
■曲収録形式:??
■サウンドモード:アリ

■曲名
アキバは毎日ノーテンキ?
ああ、またこのオチかよ(泣)
トラブルだけは年中無休
ひたすらに、脱力三昧
想いでは刻の中に…
明日こそ、会えたらいいのに
いつだって、2人なら
側にいて、くれないと…
お気に召すままに/Type-B
全ては、アキバから始まる
お気に召すままに
パソコンの世界
ウシヤマ電機のテーマ
ムラキ無線のテーマ
予約が大事さ、レッツゴー!
何でも揃った牛・ウシ・も〜
よ〜く見て〜♪確かめて〜♪
一緒に、お散歩しよっ!


第五回 「優遇接待/Wattle」 メガストア2003年9月号

■メーカー:Wattle 優遇接待 公式ページ
■発売日:2003/5/30
■BGM作曲:Sentive
■曲数:全13曲
■曲収録形式:??
■サウンドモード:アリ

■曲名
01.breeze and light
02.del sol
03.Serenade
04.Now, I'm sane
05.→ COME to ME ←
06.seeing that...
07.傷痕
08.Per・Ver・Sion
09.bottmless
10.沈没船
11.濡れごと
12.days
13.蜜蜂


第四回 「渡り鳥に宿り木を/STUDiO B-ROOM」 メガストア2003年8月号

■メーカー:STUDiO B-ROOM 渡り鳥に宿り木を 公式ページ
■発売日:2003/5/2
■BGM作曲:佐野広明(HuMI)
■曲数:??
■曲収録形式:??
■サウンドモード:ナシ

■曲名(同梱サントラ)
01.Opening
02.Title
03.Everyday
04.Town
05.Song
06.Piano
07.Card
08.Training
09.Service
10.Passion
11.Night
12.Adult
13.Ending

■渡り鳥に宿り木をイメージアルバム(2001年夏コミ発売)
01.one word message
02.opening
03.morning
04.colito
05.three maids
06.house
07.pressure
08.forest
09.the air
やっと発売したので、ここぞとばかりにコラムで取り上げました。
あたしゃこのシリーズの大ファンなのですよ。
PC-98で発売された『殻の中の小鳥』で、エロゲの音楽も良いじゃないのよーと
開眼した作品でもあります。
以降エロゲ音楽に注目していく訳です。
ちなみに取り上げるソフトは、通常編集部から支給されるのですが、
これは発売したらいてもたってもいられず自分で購入してしまいました。
原稿料と差し引きゼロかなーみたいなー。

曲数と収録形式なんですが、明確には判断付かなかったです。
同梱サントラCDには13曲あるのですが、
ゲーム中では先行して発売したイメージアルバムの曲も使われてるので。
書庫ファイルから察するにmp3とかOggとかで圧縮されてるはずですが、
最近mp3形式をゲームなどで使用するのが禁止になったという話を聞いたので、
恐らくOggかADPCMでしょうね。
CD-DAで再生するパターンはもう主流では無いようですねぇ。
CD-DAだとシークタイムのラグとかって結構うざいので、良い事です。

本誌のコラムではかなーりベタ誉めテイストで書いてる訳ですが、
実際にはそうベタ誉めしきれない心境ではあります。
単なる何も知らない一般ユーザーの立場のままだったなら
ベタ誉めしても良いんですが、なんかB-ROOMを巡る様々な噂を
かなーり実感してしまっているので、なんだか微妙な気持ち。
私は栄夢氏のよくわからねぇ思わせぶりなテキストが
意外と好きなので、今後とも頑張って欲しい所なんですがねぇ……。

ゲーム全体のシステムにはかなり満足。
細かい突っ込み所は無い訳でもないけど、それは些細な事です。
ただ残念なのが、キャラクターを掘り下げるエピソードの数や、
ストーリー的な部分がかなり少なくて、あまりキャラの魅力を
感じる事ができなかった事。
発売前のデモにあった
「雨の中、橋の下でジュディとふたりで駆け落ちイベント」
みたいのはどこ行ったのさー。
あのシーンかなり好きで色々妄想してたのになぁ……。
ゲーム中じゃ結局ジュディと結ばれるエンディングは無いし。
いや全部のイベントを確認した訳じゃないんですけどね…。
やっぱコンプリートは難しいです。

コンプリートは難しくても、ゲームをクリアする事自体は楽。
特に『雛鳥』の1日でも無駄にしようものならメイド全員揃えられない
あの超難易度なゲーム性を体験した人には拍子抜けしたんじゃないすかね。

最終的な感想としては「概ね満足」てな所ですか。
あたしゃ佐野さんの音楽が聴けるだけで、それだけで満足だったりしますが。


第三回 「KISS×200 とある分校の話/WINTERS」 メガストア2003年7月号

■メーカー:WINTERS KISS×200公式ページ
■発売日:2002/4/26
■BGM作曲:桃野コメット
■曲数:全10曲
■曲収録形式:WAVE

■曲名
01.新世界
02.終末
03.日常
04.そんな気分
05.不可思議
06.ナチュラル・ハイ
07.想い
08.僻地
09.鼓動
10.疑心
今回は近々に発売したソフトで取り上げたい物があんまりにも無かったので、
ちょっと古いけどネタ的には抜群な威力を発揮しそうなKISS×200のお世話になりました。
まぁ面白可笑しく楽しい文章が書けたかなぁと。

私のこのゲームの感想は、意外な程好印象。
確かにシナリオに関して言えば、結構ほったらかしになってるネタがあったりして
「これはプロットからもうちょっと頑張ればもっと掘り下げられて面白いのにー」
と思う事多々だったりします。
みぞれの親父の話とか、もっともっと書けるじゃないすかーとか。
いぶきに関しても、何故あの豪邸がこの僻地にあるのか、みたいな背景を
きちんと設定していたら色々と話が書けるのになーとか。
まぁそこらへんを考慮しても好印象。
きっちりエロゲとしてエロいのが良いんですよねぇ。
シナリオ自体がお気楽な感じなんで、エロい感覚になるのに
余計な事を考えなくて済むんですよねぇ。
とってもエロゲらしいエロゲをプレイした満足感があります。
オートクリックもあるし、システム的にもそこそこ満足。

これでもうちょっとスタッフが多ければ、
ボリューム的な問題も解決するだろうになぁと思います。
最新作『感覚の鋭い牙』ではどうなってるですかねぇ。
WINTERSは平井次郎単独のブランドっぽいので、
シナリオ以外は基本的に外注みたいだし、
スタッフは増えてなさそうですけどね。
これからは「企画・シナリオ屋のみのブランドで、後は全て外注」という
経営スタイルは増えていく事でしょう。
既に同人ソフトがこのスタイルですからねぇ。
規模だけだったらWINTERS以上のサークル、結構あるんじゃないすか?
なんか完成はしてないとこ多そうですが。

つーかー同人でも変にカッコつけて気負った作品ばっかり作ってないで、
このKISS×200くらいお気楽な内容のゲームを作れば良いのになぁと思います。


第二回 「Routes/Leaf」 メガストア2003年6月号

■メーカー:Leaf Routes公式ページ
■発売日:2003/3/28
■BGM作曲:松岡純也/石川真也/下川直哉/中上和英
■主題歌:「Routes」
 歌:中山愛梨沙
 作詞:須谷尚子
 作曲:M.I.S.N
 編曲:M.I.S.N
■曲数:全40曲
■曲収録形式:Ogg vorbis

■曲名(曲順はサウンドモード時)
01:Routes
 作詞:須谷尚子/歌:中山愛梨沙
 作曲:M.I.S.N/編曲:M.I.S.N
02:Smooth but Mellow
 作曲:中上和英/編曲:中上和英
03:いつかきっと
 作曲:下川直哉/編曲:下川直哉
04:見るめる貴方
 作曲:中上和英/編曲:中上和英
05:小さな宝物
 作曲:松岡純也/編曲:松岡純也
06:家路
 作曲:松岡純也/編曲:松岡純也
07:Back Swing
 作曲:下川直哉/編曲:下川直哉
08:長瀬博物館長
 作曲:中上和英/編曲:中上和英
09:Pristine Air
 作曲:石川真也/編曲:石川真也
10:routine life
 作曲:石川真也/編曲:石川真也
11:Shining Street
 作曲:松岡純也/編曲:松岡純也
12:スクランブル!
 作曲:松岡純也/編曲:松岡純也
13:ぬくもり
 作曲:松岡純也/編曲:松岡純也
14:Shuffle
 作曲:下川直哉/編曲:下川直哉
15:失意の日々
 作曲::中上和英/編曲:中上和英
16:神色(こうじき)
 作曲:下川直哉/編曲:下川直哉
17:Mission R
 作曲:松岡純也/編曲:松岡純也
18:迫りくる危機
 作曲:下川直哉/編曲:下川直哉
19:Mad Dog
 作曲:松岡純也/編曲:松岡純也
20:E Junk
 作曲:下川直哉/編曲:下川直哉
21:Kiss Kiss Kiss
 作曲:松岡純也/編曲:松岡純也
22:流れゆく時の中で
 作曲:松岡純也/編曲:松岡純也
23:霧の中の真実
 作曲:下川直哉/編曲:下川直哉
24:Face to Face
 作曲:下川直哉/編曲:下川直哉
25:さくやのうた
 作曲:まるいたけし/編曲:松岡純也
26:残照 壱
 作曲:松岡純也/編曲:松岡純也
27:残照 弐
 作曲:松岡純也/編曲:松岡純也
28:残照 参
 作曲:松岡純也/編曲:松岡純也
29:夢の楽土
 作曲:石川真也/編曲:石川真也
30:哀歌
 作曲:松岡純也/編曲:松岡純也
31:今生の別れ
 作曲:松岡純也/編曲:松岡純也
32:武士(もののふ)の誇り
 作曲:松岡純也/編曲:松岡純也
33:奇しき力(くしきちから)
 作曲:石川真也/編曲:石川真也
34:さくやのうた Orgel
 作曲:まるいたけし/編曲:松岡純也
35:あなたを想いたい
 作詞:須谷尚子/歌:池田春菜
 作曲:石川真也/編曲:石川真也・松岡純也
36:君をのせて
 作詞:須谷尚子/歌:中山愛梨沙
 作曲:下川直哉/編曲:下川直哉・豆田将
37:君をのせて Gt.
 作曲:下川直哉/編曲:下川直哉・光田英生
 演奏:光田英生
38:君をのせて St.
 作曲:下川直哉/編曲:下川直哉
39:あなたを想いたい Pf.
 作曲:石川真也/編曲:石川真也・松岡純也
40:俺たち最高!! Osaka EM1
 作曲:M.I.S.N/編曲:M.I.S.N

うわーやってもうたー。
下川直哉社長の名前を「直也」とありがちな誤植してしもうたー。
数十ページ前でRoutesの特集記事やってるのに…。
左の曲リスト作ってて気が付きました……。
平にご容赦を〜。
ところで下川社長って小川直也に似てないすか?
どうでも良い事ですが…はっ! ナオヤ繋がりでもあった!

本誌では基本的に「Leafが現在のエロゲ音楽界に与えた影響」という事を
軸にして語ってますんで宜しく。
一応冒頭で「特命リサーチ!」と書き出しているの解説しておきますと、
あーこの巨大タンカーが一瞬で沈むとかってネタ、
特命リサーチ200Xでもやってたよなーというその程度の話です。
あとほら、主人公の職業エージェントだし。

背景。
背景CGは有限会社草薙が担当してますね。
草薙は元々アニメなどの背景美術を受け持つ会社だったようですが、
最近はエロゲ界でもその名前をちらほら見かけます。
キャラはそこそこ描けるけど背景は描けないという人は多そうだし、
かといってこの業界に人材を育成していく余裕のある会社など殆ど無い訳で、
草薙のような会社の需要が高まっていくのも当然と言えるでしょう。

さくやのうた。
ゲームをプレイした人はこの曲を聴くたびに悶えまくってるのではないでしょうか?
ゲームをやらずにこの曲を聴いても、なんとなく間の抜けた短い曲だけどなんだろう?
と疑問に思う事でしょう。
2003年5月21日にはサントラが発売されます。
Leafファンには、ゲームはあんまりやらないけど
サントラは購入するって層は少なからず存在すると思うので、
そーゆー人はこの曲には悶えられんだろうなー勿体無いなーとか思ったりして。
ちなみに作曲はシナリオのまるいたけし。
まるい氏が適当に口ずさんだ鼻歌なんかを、
松岡氏がデータ化したのでしょう。
こーゆーやり方は上手いよなぁ面白いよなぁと。
知りたきゃゲームやりなッ!

…おや? サウンドモードでは全40曲なのにサントラでは全38曲ですか?
『俺たち最高!! Osaka EM1』この曲は収録しないか隠しトラックにするんでしょうけど。
ちょっと曲リストを見比べてみたら、『哀歌』『今生の別れ』が『哀歌〜今生の別れ』と
ひとつのトラックになってるみたいですね。
サウンドモードでは別扱いですけど、このふたつの曲はある意味繋がっているので、
メドレーにしてくっ付けてしまうんでしょうね。

シナリオ。
私はまだ、シナリオの良し悪しに対して明確な判断基準が確立してないので
一概には言えないのですが、それでも満足したとは言い辛いです。
主人公がアメリカ大統領と知り合いというぶっとんだ設定が、
逆にリアリティを失うというか白けるというか…。
まぁそれは良いとしても、違和感を感じたのは各シナリオの関係性。
シナリオは大まかに3つに分けられます。
 1.皐月・ゆかり・リサのゲームの軸となるシナリオ
 2.七海のシナリオ
 3.夕菜のシナリオ
1の軸となるシナリオに対して、2・3のシナリオが全く関わって来ないのです。
2・3は1のシナリオに対して、細かい設定項目を埋めていくだけの役割しかなく、
物語として関係性が無い。
各シナリオがポイントポイントで微妙に繋がっていくのが
ノゲルゲーの面白さのひとつだと思っていたのですが…。
これさえクリアされてればまぁ満足だったのですが…。

あ、あとオートクリックも。
結構昔からやっているメーカーはこの機能を付けない傾向があるようです。
オートクリックを付けてしまうと、本当の紙芝居になってしまうようで
なんか嫌な感じがしてるんですかねぇ?
何故オートクリックが必要なのかは、ユーザーの視点で考えれば分かるだろうし
その必要性も理解できると思うんですが。
ほら、両手が空くでしょー……。


第一回 「BALDR FORCE/戯画」 メガストア2003年5月号

■メーカー:戯画 BALDR FORCE公式ページ
■発売日:2002/11/1
※BALDR FORCE EXE、
BALDR FORCE collection discは2003/1/24発売
■BGM作曲・効果音:hirasan/河内のおっさん
■主題歌:「Face of Fact」
作詞:KOTOKO
作曲:I've sound
歌:KOTOKO
■曲数:30曲(サウンドモード有)

■曲名(曲番号はサウンドモード時)
01:Face of Fact
02:のんびりしたいね
03:のんきな面々
04:外であそぼー!
05:リアル・ワールド
06:アンリワル・ワールド
07:ネガティブ・ステータス
08:疑心暗鬼
09:懐かしい、あの日の出来事
10:慟哭の涙
11:情報の渦へ
12:パンドラの箱
13:DANGER ZONE
14:マインド・コントロール
15:記憶のかけら
16:ワイアードゴーストの少女
17:ふたり
18:歪んだ愛のカタチ
19:終焉への序曲
20:憐の夢
21:電子の世界へようこそ
22:トランス・バイヴレーション
23:踊る脳
24:ブレイン・ショック
25:マシン・パントマイム
26:運命の皮肉
27:リバイアサン
28:たいせつなひと
29:BALDR FORCE
30:電子体少女と草原の狼

※BALDR FORCEには「GIGA Opening Sound Track」が同梱。
BALDR FORCE EXE/collection discにはサントラCDが同梱。
私の文章が商業誌に初めて載った記念すべき第一回目だった訳ですが、
とある赤ペン先生に文章をチェックして貰った所、大きくバッテンを頂きまして…。
編集からではなかったので、そのままの文章が雑誌の方に載ってます。
なにがダメだったのかは…まぁ察してくだされ。
並の人は絶対気がつかないというか具体的に指摘できるモンじゃないしなー。
とりあえず自分で書いててその事実に気が付けなかったのがショックというか…。
精進せねば。

ロボアクション戦の出来の良さには感嘆。
いくら評判が良いとはいえ、ここまでぐりぐりと快適にロボが
アクションするとは思わなんだー。
「戯画を舐めてたよー」とか思ったのですけど、
よくよく考えてみたら戯画はTGLのエロゲブランドな訳で、
TGLは古くからアクションとかSLGとかいっぱい作ってるし、
そこいらの同人から成り上がった安っぽいメーカーじゃないし、
これくらいの事はできるプログラマと技術力は持ってて当然だよなーと。
侮っててすいません。
なんか戯画がとても好きになってしまいましたよ。
ねこにゃんもエロゲンガーとして活躍してるしな。

ちなみに左のデータ欄では記述しなかったけど、
BGMは書庫形式で収録されているので
恐らくADPCM・mp3・oggのうちのどれかの圧縮形式で鳴らしてるんでしょう。
一番有力なのはADPCM
ADPCMってのはmp3より前からある古いPCM圧縮方式らしいので、
そこそこに歴史のあるパソコンメーカーが使用している場合が多いからです。
工画堂とか。いや工画堂は歴史あり過ぎですけど(創業大正5年7月)。
今、ADPCMで曲を鳴らしているゲームを発見したら、
ベテランなプログラマさんがシステム作ってるのかなぁなんて
邪推してみるのもあながち間違いではないかと。
ちなみに、圧縮率はmp3やoggより劣ります。
…でもBGMの書庫ファイルであろうBgm.pacの容量は443M。
まさか…WAVで収録してるのか…?

シナリオにもちっとだけ。
物語を構成するキーワードは「洗脳社会」と「人体実験」ですか。
おや? 去年プレイした白詰草話もそんな話だったような。
随分と昔にプレイしたエルフのELLE(DOS版)もそんな感じだったし、
映画マトリックスもまんまそれじゃん!
と色々考えてみるとあてはまりそうなのがちらほら。
SFじゃかなり定番なテーマなんだなぁとか思いました。

それと、各ヒロイン毎のエンディングが用意されている事に、
「ほかのヒロインの気持ちはどーなるんじゃい」とか
エロゲに対して根本的に間違ったアホな事を思ったりしたんですけど、
最後の最後で各ヒロインと結ばれる可能性を示唆していく展開があったりしたので、
割と良かったかなぁと。
つーかそんな事ふっとでも頭を過ぎってる時点でダメ野郎ですか。

あとやっぱりオートクリックがあれば満点だったのになぁ…。