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 ▼速報(詳細 2/3)  高校野球キチ 03/10/25(土) 23:09

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 ■題名 : 速報(詳細 2/3)
 ■名前 : 高校野球キチ
 ■日付 : 03/10/25(土) 23:09
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   [戦況 2/3]
 4回の表、斑鳩の攻撃。岩崎は簡単に2死をとったが、8番打者にこの日2本目の安打を右前に運ばれる。続く打者には変化球で泳がせたが左前にうまく流され、さらに四球を与えて2死満塁とこの回もピンチ。ここで次の打者に対して追い込んだものの左前にタイムリー安打を放たれ、3塁走者が生還して4点目。2塁走者も続いて本塁をおとしいれたが、左翼手村林が捕手小島にダイレクトのストライク返球。小島は余裕を持って走者を殺し、5点目を許さなかった。ここまで岩崎の打たれた7本の安打の中で4本が打者を追い込んでからのもので、詰めの甘さが惜しまれる。またさらに4回からは直球にやや威力がなく、変化球も思ったところに決まらず、苦しい投球が続いた。
 一方東高は4回、川端、真田がいずれも3ゴロに倒れた後、冨江が投手の足下を痛烈に抜く中前安打で出塁。しかし村林が続くことが出来ずこの回も無得点。
 5回に入って岩崎は先頭打者を空振りの三振。その後安打、犠打で2死2塁とされるも後続を気迫で打ち取り、味方の援護を待つ。
 重苦しいムードが漂っていた5回の裏。先頭の小島がその鬱憤を晴らしてくれた。1ボールからの2球目。斑鳩の高間投手が投じた速球を見事に捕らえた。球は一直線にレフトスタンドに運ばれた。打った瞬間それと分かる低い弾道のソロホームラン。(日本シリーズ第4戦で阪神の金本が打ったサヨナラ本塁打の右打者版と理解してください)連続無失点を続けてきた斑鳩に対して、ついに東高が得点をあげた瞬間である。努めて無表情でダイヤモンドを一週する小島であったが、ネクストの岩崎には”続け”といったサインを目で送っていた。岩崎は3ゴロに倒れたかに見えたが、三塁手も初失点に動揺したのか、1塁送球が乱れて岩崎出塁。続く西野も高間投手の動揺を見透かしたように初球を三遊間を破る安打。西野してやったりの1塁ベース上での両手のガッツポーズ。さらに1番奥村が苦しみながらもスリーバントを見事に決め、1死2,3塁。この試合最大のチャンスを迎え、3塁側応援席のみならずネット裏までスタンド全体が沸き上がった。3点差で5回の裏、1点を取るかそれとも滝の打撃に期待するか難しい選択を強いられた東高。ベンチは後者を選択した。しかし滝は3球目を遊飛、続く川端も力んで外角のボール球とも思える変化球にバットが空を切り追加点のチャンスを逃した。
 斑鳩は6回も東高を攻め立てる。先頭打者三振の後、8番打者がこの試合3本目の安打を左前に放ち、次打者がキッチリ送り2死2塁。ここで岩崎踏ん張り次打者を1塁後方のファールフライに打ち取ったかに見えたが、1塁手冨江が懸命に背走したが落下地点で目測を誤り、惜しくもキャッチ出来なかった。この直後に左中間を深々と破る3塁打。2塁走者悠々と生還し、5-1と再び4点のビハインド。この場面は何とかしてしのいで欲しかったがここ一番の勝負強さのある斑鳩打線は見事であった。
 しかし、東高も果敢に攻撃する。6回裏1死から冨江がこの試合3本目となる安打を右中間に運ぶ。打球の行方を見て冨江は3塁をおとしいれたが、斑鳩の見事なカットプレーに阻まれ、3塁寸前で憤死。4点差の焦りがこうさせたのだろう。しかし続く村林が右前にうまく運び出塁。ここで前打席で本塁打を放った小島。期待を背負って打席に入ったが、低めのボール気味のスライダーにバットが空を切りあえなく三振。東高打線はあと1本が出ず、試合は終盤へと進む。
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