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 ▼速報(詳細 3/3)  高校野球キチ 03/10/25(土) 23:08

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 ■題名 : 速報(詳細 3/3)
 ■名前 : 高校野球キチ
 ■日付 : 03/10/25(土) 23:08
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   [戦況 3/3]
 7回から岩崎は開き直ったのか、球威、変化球のコントロールが蘇った。7,8,9回の3イニングを無安打、四球1個、4奪三振で斑鳩に追加点を与えず、151球を投げ切り、ひたすら味方の援護に期待する。この間、中堅川端のスタートの良いランニングキャッチ、滝の落ち着いた守備もありここへ来てやっと東高らしさが出てきた。後は打線の爆発を待つのみである。
 しかし、東高は投手岩崎が得意のセーフティーバントなどで何とか出塁を試みるが、固い斑鳩の守備もあり、勝負どころの7,8回いずれも3者凡退に倒れ、試合は1-5のまま最終回の東高の攻撃のみとなる。
 最後の攻撃となった東高。先頭の猛打賞男トミーこと冨江の豪快な打撃に期待したが、変化球に泳がされ遊飛。しかし村林が右前に力みのない理想的な流し打ちで出塁。そして代走は8回あたりからベンチ前でダッシュを続ける俊足宮坂。期待の小島は力んで右飛に倒れいよいよあと一人。岩崎の代打にベンチ前で素振りを続ける日根野が立つ。日根野の2球目に何と宮坂が2盗。この場面、どう考えても盗塁はしてはいけない。4点差で2死1塁。サインミスであったと信じる。結局日根野は四球を選び、2死2,3塁。続く西野が出塁して代打岸本が満塁本塁打で同点、といったシナリオを考えながら西野のバッティングに期待したが、3球目を引っかけて3塁ゴロでゲームセット。
 終わってみればヒットの数は斑鳩10本に対して、東高は8本。奪三振は高間7個に対して岩崎10個。失策は斑鳩1個に対して東高はなし。数字の上ではほとんど遜色ががないが試合内容は得点差通りであった。斑鳩打線は右打者はライト方向へ、左打者はレフト方向へといった打撃が1番から9番まで徹底していた。さらに盗塁、エンドランを多用し、相手投手を揺さぶる。またエース高間は球威十分、変化球も低めに徹底しており、優勝候補と言われるだけの力量をまざまざと東高に見せつけた。しかし東高に全く勝機がなかった訳でもない。小島の火の出るようなライナーのホームラン。冨江の力強い3安打。村林の理想的な右ねらいの2安打。しかしあと1本が出なかった。ことに期待の上位打線が高間の前に沈黙したのが何とも悔やまれる。しかし好投手高間をはじめとする斑鳩投手陣の無失点記録にピリオドをうったのは見事であった。
 おそらく斑鳩はセンバツに出場するであろうし、センバツでもベスト4に入れるほどの力のあるチームと見た。このチーム相手に堂々とした戦いを挑んだ東高。この冬何をすべきかがよく分かった意味のある一戦であった。それにしても東高の大応援団には驚いた。こうした大きな期待を背中に感じて、ひとまわりもふたまわりも大きく成長した東高を来春に見たいものである。いや必ず見せてくれるはずだ。
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