Page 246 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼詳細戦況 3/4 高校野球キチ 03/10/4(土) 19:11 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 詳細戦況 3/4 ■名前 : 高校野球キチ ■日付 : 03/10/4(土) 19:11 -------------------------------------------------------------------------
[戦況 3/4] 膠着状態に変化が表れたのは7回。西野の三遊間超美技ダイビングキャッチの後の1死後、ストライクを取りに行った初球を左越えに2塁打を放たれる。しかし続く左打者に対して岩崎は外角いっぱいのシュートで見事三振に討ち取る。さらに1.2塁間を破る右前安打を打たれるが、ライト奥村のダイレクト好返球で2塁走者を3塁に食い止め、バックも好投の岩崎を援護する。2盗を許し2死2,3塁とされ大きな山場を迎えたが、次打者をセンター川端の真っ正面のライナーで討ち取り、切り抜けた。 その裏東高も先頭打者の奥村が意表をつく3塁前セーフティーバントでまず出塁。滝が2球目をきっちり送りクリーンナップに期待がかかる。期待の川端はこの試合は全く大西の投球にタイミングが合わず倒れ、真田に期待する。しかし比叡山ベンチはまたもや敬遠の指示。いくら1塁が空いているとはいえ、これには多くのネット裏ファンがざわついた。2度目の目の前での敬遠に燃えてほしかった日根野であったが、タイミングを外され遊ゴロに倒れ、のどから手が出るような追加点がなかなか奪えない。 両投手とも球数が100球を越えた8回に試合は動いた。8回表、比叡山の先頭打者を三振に討ち取った後、続く打者に右前安打を許す。三ゴロの間に2進され2死2塁。続く4番打者にはセカンド左のライナー。滝必死にダイビングキャッチを試みるも球はグラブをわずかにかすめて中前タイムリーの同点打。さらに続く打者にも三遊間を破られ2死2,3塁の逆転のピンチ。試練を迎えた岩崎は次打者を気迫で遊飛に討ち取った。しかしこの回、ついにここで比叡山に追いつかれてしまった。 ここで力を発揮するのが今年の東高。その裏先頭打者村林が勇気を与える左前安打でまず出塁。小島が初球を慎重に投手前に転がし、村林を2塁に送る。ここでベンチは村林に代わって代走に俊足の宮坂を送った。この作戦がまんまと当たった。宮坂は続く岩崎の遊ゴロの間に3進。西野が粘り、四球を選んで2死1,3塁。続く奥村の2球目の前の1塁牽制球で西野が飛び出した。挟殺プレーとなり、3塁走者の宮坂を意識しながら1塁手が2塁に送球したその間に、宮坂は判断よく本塁をおとしいれ、間一髪セーフ。3-2と比叡山を突き放す。あの両手のガッツポーズをベンチに帰るまでし続ける宮坂の後ろ姿を見ながら、勝負ありと判断したが、その後野球の怖さを思い知らされることになる。 |