お休みしている間に、わたしのリンクページもすっかり時代遅れな代物になってしまいました。そろそろ整理しなければ。

更新を中止してしまったページ。しばらく動きがなく、また復活したページ。移転したり、タイトルが変わったページ。Web の世界はずっとそこにあるのだけど、中にいる人々は常に移り変わっていきます。年年歳歳。

そんな中で抜群の安定感を見せているのは、やはりちはるの多次元尺度構成法（日記） でしょう。ほとんど毎日更新されていて、家庭の話、仕事の話、学問の話、それぞれわかりやすく、すらすらと読めます。でも、その中に「ん？　まてよ？」と考えさせるタネもしこんであったり。まさに日記の王道。

逆に栄枯盛衰の激しいのが、日記読み日記です。長続きしているところは少ないですね。実力以上に話題を呼んでしまう、というのが、書いている人を疲れさせてしまうのでしょうか。ほかの方のテキストを読んで、それについてなにか書く、というのは、多少なりともそのテキストの作者の心に寄り添っていくプロセスがあります。相手の心に分け入っていくという作業は、自分の立ち位置をしっかり持っていないと、バランスを崩しがちなのかもしれません。

この日記も、このまま更新しないでいれば、多くの泡沫日記読み日記（失礼！）のひとつになっていたのでしょう。続けていても、内容がなければ、泡沫は泡沫かもしれませんけど。泡のようにぷくぷくとできあがり、泡のようにはじける。でも、「日記読み」というジャンルは人が代わっても続いていくのですから、それはそれでいいのかな、という気もします。

うーん、結論がない。まだリハビリ中です。やっぱり。

投票ボタンを日記才人用に直しました。読んだ後、上に戻って押さなくてはならないのでごめんどうだとは思いますが、ぜひぽちっと一押し、よろしくお願いいたします。やっぱり、ランキングに参加している以上、得票が多いとうれしいです。一度、10票以上とってみたいなあ。このあたりが、今年の目標でしょうか。

さて、更新をサボっている間も、猫実 さんや、S.Gibo さんに日記読みされたので、そちらからのお客さまで賑わっていたようです。ありがとうございました。で、順番から言うと、おくらいりで書かれたことについて、とくに「対象とする日記との距離」について、書こうと思っていたのですが、Placebo のほうで、Gibo さんにおわびをしていただくという事態になってしまい、そのことについて、先に釈明しておきたいと思います。

まず、今回わたしが Gibo さんの掲示板で「宣伝メール」について、文面を教えてください、発表してもかまいません、とお願いしたことについて。

みなみ さん に 1月4日分で書いてもらいましたけど、わたしも、お互いのサイトで言及しあったことから波及したやりとりについては、メールではなく、他の人から見えるところでやりたいと思う人間です。これがネット生活の最初をニフティで送った者に共通する態度なのかどうかはよくわかりませんが、そのほうがなにかと気を遣わなくてすんで、楽だからです。

メールで話をして、自分たちだけで納得しあったり、または決裂したりという結果やその経緯を、読んでくれた人たちに報告しなければ、自分が書いたことについて決着がつかないように、わたしは感じます。で、メールのやりとりをダイジェストして書くのは、これがまた、とてもやっかいな作業なのです。メールの引用は、基本的に相手の了解がなくてはできないし、了解が得られたとしても、プライバシーなどに触れるので、人前には出せない部分も当然あるでしょう。かといって、自分なりの言葉で書こうとすると、どうしてもわたしというフィルターを通した内容になってしまい、相手の意図をどこまで伝えられるか、という問題があります。

以前、「ちょっとよろしくって？」について書いたとき、その後の JOY さんとのメールのやりとりでも、そのことについて悩みました。で、お返事がなかなか書けないでいるうちに、JOY さんが、いただいたメールとほぼ同じ内容をご自分のサイトに発表されたので、安心して、自分もサイト上でお答えしたことがあります。あっ、そういえば、あのあと、JOY さんに「このように自分のサイトに書きましたので、ごめんどうでもお返事はそちらを参照ください」というメールを送ったっけ？　書き終わって安心してそれっきりだったかも。あああ。なんて失礼なやつ。いまさらメールをお送りしても、なんぼなんでも遅すぎるし。と、自分の過去の過ちを思い出してもだえています。うう。

話が脱線してしまいましたが、基本的に、サイトに発表した文章に関する質疑応答のメールについては、発表されてもかまわない、というつもりで書いています。もちろん、こう書いたからといって、無断で他人のメールを発表するようなお行儀の悪い人は嫌いですが。これも、最初から「このメールは引用していただいてかまいません」と書き添えればよさそうなものですが、それはそれで、一部分だけ引用されて、内容が曲がってしまっても困るし、かといって長いメールになっちゃうと、「引用するときは全文引用してください」とまでは、言いにくいし。

ただ、これはわたしのやり方なので、相手の方に「メールのこの部分を発表してよいですか？」とおたずねして「それはちょっと」と言われても、別に、「人前で言ってることと、陰で言うことは違うのね」なんて思ったりしません。使うメディアによって、書き方を変えるのはあたりまえのことだし、わたしみたいに、メールだろうと掲示板だろうと、発表する日記の文章だろうと、べったりと同じ、というほうが、まあちょっとどうかしているのではないか、という感じもします。あ、いちおう、日記の文章については、顔文字は使わないようにしています。掲示板や、メールでは使いますが。

で、今回そういうわけで掲示板に書き込んだのですが、Gibo さんの反応に、実はちょっと驚いたり困惑したりしています。もちろん、あのように謝罪するというのが、自分の文章に対する Gibo さんの責任の取り方であり、わたしへの誠意の表れ、というのは重々承知していますし、ありがたく思いました。困惑といっても、なにもそんなに謝っていただかなくても、そんなたいしたことじゃないのに、なんかまるで、わたしが「こんなメール、ほんとはないのに、デタラメ書いたんだろう？」と言ったみたいだよなあ、とか、かなり自分勝手な内容なのですが。掲示板でも書きましたが、そもそも、メールの存在に対する疑いは、ぜんぜん持っていませんでした。だって、どう考えても、Gibo さんの記憶力のほうが、わたしのよりよっぽどしっかりしているでしょう。わたしは、3歩歩いたら忘れる、というタイプで、「あれ？　なにやろうと思ったんだっけ？」と、広くもない家の中を右往左往する、という日常を送っている中年ですから。Gibo さんはお若いようだし、文章を見ても、頭がしっかりしてらっしゃるのはすぐわかります。

まあでも、最初から掲示板に書き込んだおかげで、両方読んだ方には、わたしが日記読みの内容に腹を立てて、Gibo さんに抗議のメールを送ったんじゃないことはわかっていただけると思うので、やはりこれでいいです。で、その日記読みの内容については、長くなってしまったので、次の更新のときに書きます。たいした内容じゃないのに、ひっぱってしまって、すみません。

s.sawada さん、リンクページ への登録ありがとうございます。過激な言葉や荒んだ表現に頼らない真っ当な日記読み日記 というコメントも、なんだか、しみじみとうれしいです。「真っ当」って、だいじなことですよね。

それから、JumpingHoney さんの言われている ただ、彼女達の書いているページを主婦日記だなんて意識せずに読んでいます。結局肩書きなんてどうでもイインですよね。 というのは、まったくそのとおりだと思います。わたしがあげたお三方（m さん、ナナコ さん、EIKO さん）というのは、いつも読んでいるサイトの中で、分類すれば「主婦」という肩書きがつくだろう、ということで思い出した方をあげたにすぎません。無理に共通点を見つけることもないんですが、生活の中のいっけんささいなできごとが、彼女たちの手にかかると、くっきりした輪郭を持ってわたしたちの前に現れる、ということは、言えるかもしれません。

わたし自身も、Pillow Talk の中で、日常雑記的なことを書いていますが、こういうジャンルで読むにたるものを書くのは、ほんとうにむずかしいと思います。理屈をこねるほうが、わたしにとっては、どちらかというと簡単です。まあこのあたりは、それぞれの資質もあるのでしょうが、毎日やっていることだからといって、手や体だけが自動的に動いて、頭のほうはオフになっているようでは、やはり食べた、寝た、なんて単純な話しか出てこないというわけです。なにを食べたとか、どこに行ったとかを書きながらも、そこからもうひとつ踏み込んだ何かがあるかどうか。その「何か」は当然それぞれ違いますが、このあたりを分析しだすと、またいろいろ書けそうです。とりあえず、きょうは眠いので、いささか抽象的な話ですが、まあ総論ということでご勘弁ください。って、だれに言ってるんでしょう。

ということで、おやすみなさい。彼はまだ帰ってきませんけど、チョコレートはいまのところ無事です。