Pillow Talk

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2002.10.31 Thu. 情緒不安定
数日前、いつものように彼と夕食を食べていて、いつもなら受け流してとくに気にもしない、彼のちょっとトゲのある物言いに、腹が立って腹が立ってたまらなくなり、ちゃぶ台をひっくり返しそうな勢いで、怒りが爆発してしまいました。いや、うちにはちゃぶ台はないですし、片付けるのは自分なので、実際にはそんなことはしませんが。

確かに、そのときはワインを飲んでいたけれど、まだ2杯目くらいで、酔っ払うには程遠い状態でした。でも、突然怒りの塊にとりつかれたかのように、怒鳴ってもわめいても、気持ちが納まりません。彼は例のむっつり状態に逃げ込み、わたしは食事も途中にして、ワインとグラスを持って隣の部屋で延々と飲み続け、とうとう1本あけてしまいました。ありがたいことに、翌日は格別二日酔いにもならず、ふつうに起きて仕事に出かけました。でも、彼とは口をきかないままでした。

彼は、決して性格がゆがんでいるとか、頭が悪いとか、そういうことはないのですが、どうもコミュニケーション能力に難がある人で、会話の流れをうまく作ることができません。もちろん、そんなのは家で油断しきっているとき、つまりわたしを相手にしているときだけですし、外ではそつなくふるまっているようです。ふだんはそういう人だと思って、あまり気にしないようにしているのですが、長年の間に、彼のそういうものの言い方に対する不満がつもりつもっていたのでしょうか。

さらに、わたしがなにか不満を言うと、たちまち亀が頭をひっこめるように沈黙の中に閉じこもる態度にも、腹が立ちます。相手に非難されたら、心あたりあがれば「ごめんよ」といい、言いがかりだと思えば「そんなことないだろう」と反論するのが、ふつうの対応ではないでしょうか。でも、彼はどちらもしません。頭を引っ込めていれば、そのうち嵐が通り過ぎてしまうと思っているようです。

この怒りはどこから来たのでしょうか。彼はしぶしぶ謝りましたが、まだわたしの気持ちは波立ったままです。

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花津マリ

Akiary v.0.42