★ロックマンエグゼ


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「ロックマンエグゼ」 2巻まで 著者:鷹岬諒 小学館:てんとう虫コミックス

●熱斗とネットナビの友情物語

舞台はちょっと先の近未来。
小学生でも携帯用パソコン「PET(ペット)」を誰もが持っている時代。
(「PET」とは、Personal Terminalの略)
PETにはオペレータの手助けをしてくれる疑似人格プログラム
“ネットナビ”というキャラクターが入っている。
主な仕事はメールを届けること。

主人公は「光熱斗(ひかりねっと)」。小学5年生。児童マンガで
よくありがちなとても元気な少年である。

熱斗は5歳の誕生日を迎えた時に父親から誕生日プレゼントとして
PETをもらう。ネットナビは「ロックマン」だ。
ロックマンはオペレータの命令を聞くだけのネットナビではなく、
熱斗の父親が特別なプログラミングを施しているため、
より人間の子供に近いネットナビとなっている。

性格はまじめで、おせっかい。熱斗のありあまる行動に
ロックマンが注意することもしばしば。だが、熱斗との相性は良く、
本当に昔からの友達であるかのようにつき合っている。

今現在、熱斗とロックマンは犯罪組織、WWW(ワールドスリー)
コンピュータネットワークを支配しようとする企みを阻止するため、
コンピュータの中のサイバーワールドで悪と闘い続けている。

●感情を持ったネットナビ

熱斗の持つロックマンだけが人間らしいネットナビかと
思うと実はそうではない。
熱斗のクラスメイト、「デカオ」の所有するネットナビ、
「ガッツマン」もデカオのことを慕っていて、人間くささが
にじみ出ている。なかなか愛嬌のあるいいヤツだ。

しかしなんといってもネットナビ達が一番輝いて見えるのは
ネットナビ達を使って戦わせるネットバトルをしている時である。
(ただし、ネットバトルをするには免許が必要)

この他にもWWWや警部補のネットナビたちも
多数登場する。
だけど大人の所有するネットナビは、なぜだか
人間らしさがあまり感じられないのだ。
確かに人間の言葉を話すが、なんというか
まさに主人の命令を聞くだけの、ただの道具として
扱っているようにしか見えない。

一方、子供の所有するネットナビは、
主人との会話があって、好感が持てるのである。

ネットナビはあくまでパソコンの中のキャラクター
なのだが、熱斗とロックマン、デカオとガッツマンとの
会話、行動などを見ていると、ただのナビとしてではなく、
オペレータとネットナビが、心が通じ合う友達のような感覚で
つき合っているように見えて、それがなかなか心地よいのだ。

ホントにネットナビの入ったPETが欲しくなってきますね。
でも何年後のなるのやら・・・(笑)

●ロックマンエグゼに魅力を感じたところ

ぼくにとっては熱斗やロックマンがWWWの野望を打ち砕くため、
悪に立ち向かう・・・なんてことは実はどうでもよかったりします。
子供達がPETを持ち、ネットナビと会話したりする場面が
一番楽しいのです。

最近はそんな場面がめっきり減ってしまい、寂しい限りなんですが
悪に立ち向かう“ネットバトラー”として活躍している熱斗も
見所があっておもしろいです。
ロックマンとともにこれからもがんばってほしいと思います。


2001.9.23更新