項目名 | ロングアゴー |
読み | ろんぐあごー |
分類 | コミック |
作者 | |
公的データ | |
感想文等 | なんだか私、ロナルドになって、「ジャァァァァーック!」と叫んでました(笑)。(おっぺ) ・少年時代の。 とはいえ、ぼんくらな私はすぐには反応できたわけでもなく、なんだか知ったような名前だなくらいで、「ああ!」と思うまでに暫くかかったように覚えている(笑)。 そして、最初のうちは、「はみだしっ子」が終わったと思ったらスピンオフか、三原順はやはり「はみだしっ子」から離れられないのかな、などと感じたのも正直なところ。 だが、それも最初だけだった。 この「ロングアゴー」の三部作は、「はみだしっ子」とも違う、けれど紛れもない三原順の「少年ストーリー」であり、「はみだしっ子」を補完できながらも、独立した十全すぎる魅力を持った傑作に他ならなかった。 ロナルドとジャックの友情、彼らそれぞれの真摯な生き方と行く末、三部作というコンパクトさで少年時代からの成長過程を綴ったドラマ性の完成度も高い。 あまり小説にせよ他のメディアにせよ、夢で見たりすることはないのだが、この「ロングアゴー」については、思いきり夢の中でロナルドになりきり、「ジャアァーック!」と叫んで目を覚ました前科がある(笑)。つまりはそれほど感情移入、没入していたということなのだ。 ロナルドは思う。ジャックはいつまで……と。 もはや、はみだしっ子たちを迎え入れ、「つれて行って」を通過してからのジャックを知ることはできない。 けれど信じ続けることはできる。 だから、信じながら、生きる糧にはできるだろう。 そして……(おっぺ) |