語る「万華鏡」

(「ゴミ屋敷」に書き足す)

ゴミ屋敷(ごみやしき)

項目名ゴミ屋敷
読みごみやしき
分類必殺シリーズ

作者
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  • 公的データ
  • 必殺仕事人2009第17話
    脚本:森下直  監督:酒井信行


    自身番屋に詰めている中村主水(藤田まこと)に、町人から苦情が寄せられる。住人のいなくなった旗本の屋敷に老女が住みついてゴミ屋敷に変えてしまったため、悪臭がすさまじいというのだ。

    主水が渋々、屋敷を訪れると、目の前に現われたのは、見知りの女・あやめ(加賀まりこ)だった。あやめは裏稼業の世界では名の通った始末人。いわくつきの死体を闇から闇へと葬る仕事だ。彼女は、その裏稼業を隠すために、この屋敷をゴミ屋敷に仕立て上げたのだった。

    だが、そんなあやめのゴミ屋敷はいつからか、どこからともなく噂を聞きつけた人々が、老人を捨てに来る場所になっていた。今やあやめは、姥捨て山と化した屋敷の中で、雇った若者たちとともに老人たちを世話して暮らしている。用心棒になってほしいというあやめの頼みを不審に思った主水は、あやめの金の出所には裏があるとにらみ、お菊(和久井映見)に探るよう相談する。


    お菊が張っていると、ゴミ屋敷の様子をうかがう一人の女が。八重(岡由美)という茶屋問屋の女将だ。最近、涼次(岡昌宏)が経師屋仕事に通う旗本・大槻玄太夫(立川三貴)の屋敷に出入りしている女だという。

    その頃、奉行所では、一年前に五千両を奪う強盗事件を起こした盗賊・土蜘蛛の十兵衛(綿引勝彦)の一派が、江戸に舞い戻ってきたため、あわただしい雰囲気になっていた。南町奉行所筆頭同心・坂本勘助(宇梶剛士)は、小五郎(東山紀之)や伝七(福士誠治)ら同心たちに見回りの強化を命令した。


    そんな矢先、ゴミ屋敷は、土蜘蛛の十兵衛の一味よって襲撃された上、放火されてしまう。さらには、旗本・玄太夫の圧力で、奉行所によるゴミ屋敷への手入れが決まった。主水のとりなしでなんとか手入れを避けることができたあやめは主水に事件の真相を明かした。ゴミ屋敷は、土蜘蛛の十兵衛が五千両を隠した場所だったのだ。その金を取り戻すために、十兵衛はあの手この手で屋敷を襲ったのだ。屋敷から手を引けという主水の忠告を退けると、あやめはもしものときに備えて仕事の頼み料を渡した。

    ついにしびれを切らした土蜘蛛の十兵衛の一味は、ゴミ屋敷に乗り込み、あやめや老人たちを皆殺しにしてしまう。あやめから受け取っていた金を頼み料に仕事が始まった。仕事の的は、土蜘蛛の十兵衛、彼の右腕・八重と手下たち、十兵衛と結託した旗本・玄太夫だ。
  • 感想文等
  • ゴミ屋敷」は、初めてのように主水にスポットが当たっている作品今ひとつインパクトは弱かった。
    仕立屋のキャラが強調されているくらいか。
    この匳のキャラクターというか風体について憤ってる人たちは、念仏の鉄の存在など知らない、仕事人ナンバーシリーズのファンみたいですね。勇次の復活をこいねがってるようです。
    勇次仕事人ナンバーシリーズの頃は、それ以前のシリーズのファンがぶうぶう文句垂れてました(私だ、私)。「こんなの必殺としてはぬるすぎる、昔の方が面白かった。仕置人の原点に戻れ」みたいな。
    そして、それに対してナンバーシリーズを支持する若いファンが「あんたら古い大人は引っ込んでいろ、今のシリーズこそが面白いのだ」と反撃していたわけです。
    そして今や、その頃の若いファンが「古い大人」となって、今の2009に憤っているわけですね。「こんなの必殺としては邪道だ、昔の方が面白かった。仕事人の原点に戻れ」と。
    時代は巡るわけです(笑)。 (おっぺ)
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