語る「万華鏡」

(「怪盗X・Y・Z」に書き足す)

怪盗X・Y・Z(かいとうえっくすわいぜっと)

項目名怪盗X・Y・Z
読みかいとうえっくすわいぜっと
分類ミステリ小説

作者
  • 横溝正史
  • 公的データ
  • 先生、起きてください、先生!」 進が声をかけたが、永利はデスクにうつぶせになったままだ。そろそろ原稿をもらわないとまにあわなくなる。たまりかねた進は室内に入り、永利の背後からのぞきこんだ。だが次の瞬間、進は背筋の凍る衝撃を覚えた。原稿はあったが鮮血に染まり、デスクの上に血だまりができていたのだ……。
     探偵小僧の異名をとる、新日報社の少年社員御子柴進は、有名な画家永利俊哉の所へ随筆原稿を受取りに行き、恐ろしい事件に巻き込まれてしまった。
     事件の前後に出没する怪人X・とは敵か? 味方か? 探偵小僧御子柴進少年の大活躍を描く連作推理。
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