語る「万華鏡」

(「悪魔の家」に書き足す)

悪魔の家(あくまのいえ)

項目名悪魔の家
読みあくまのいえ
分類ミステリ小説

作者
  • 横溝正史
  • 公的データ
  • 武蔵野の面影をとどめた杉並木に生暖かい夜霧が立ちこめた人けのない道。帰途を急ぐ新日報社の花形記者三津木俊助は、背後に尾行者の気配を感じてふと立ちどまった。意外にもそれは若い女だった。夜道の一人歩きが怖くて、と女は詫びた。
     うち解けた二人が善福寺池のほとりへさしかかった時、突然女が悲鳴を上げた。「悪魔が!」、と女が指さす杉木立の向こうには、グロテスクながボーッと浮かび上がり、無気味な笑い声が聞こえて来た……。
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