項目名 | すべて閣下の仕業 |
読み | すべてかっかのしわざ |
分類 | ミステリドラマ |
作者 | |
公的データ | 古畑は町内の福引抽選会で当たった海外旅行を楽しんでいた。 そして、たまたま某国に立ち寄った際に、パスポートを猿にくわえられて持ち去られてしまい、紛失してしまう。部下の今泉、西園寺は予定通り日本に帰国出来るが、古畑一人が置いてきぼりに…。 仕方なくパスポート再発行のために大使館に出向く古畑。 さんざん注意をされながらも再発行の申請をするが、すでに飛行機は出てしまい、パスポートが取得できるまで大使館に宿泊することになった。 ところが、その大使館は、外務大臣の来訪のための準備に大忙し。大使もその準備に追われている中、参事官の川北が、貧しい人々の多いこの某国の中での贅沢の限りを尽くした大使の華やかな生活ぶりをマスコミに訴えると言い出した。大使と川北参事官は言い争いとなり、カッとなった大使は川北を撲殺してしまう。困り果てた大使は川北の死体を隠し、誘拐事件に偽装して難を乗り越えようと計画し、その準備を着々と進めていく。 そんな折、偶然大使館を訪れていた古畑は、この異様な雰囲気に事件のにおいを感じる。川北参事官の行方不明、そして誘拐説…。大使の説明に矛盾を感じた古畑はジワリジワリと大使を追い詰めていく―――。 |
感想文等 | 代わりに、第3シーズンで古畑も凌いでいるんじゃないのかという異常な安楽椅子探偵ぶりを発揮していた花田が登場。 面白いのは、安楽椅子探偵としてはあれほどの天才ぶりを見せていた花田が全く精彩なく、古畑の推理に対して異を唱えたり、他の面での有能さはそのままなのに、事件については真実が見えなくなってしまっていること。まさしく『傍目八目』の逆を行っているのだ。 個人的には、脅迫状の黒いコートのくだりが、『Y』のマンダリンを思い出させて独りで楽しめたのがよかった(笑)。 ガルベスくんのトリックは、和製ドラマのお約束を逆手にとっての楽屋落ち的叙述トリックとも言えようか。(おっぺ) |