語る「万華鏡」

(「首を買う女」に書き足す)

首を買う女(くびをかうおんな)

項目名首を買う女
読みくびをかうおんな
分類ミステリ小説

作者
  • 高木彬光
  • 公的データ
  • 松下研三が古道具屋の店先であぶらを売っている時だった。
     和服を着た三十前後の上品な女が入ってきて「芝居に使う小道具の男の生首はないか」と、突飛なことをいう。
     別段、頭が変だとも思えない。
     研三は訝りながら、警視庁勤めの兄の家へ立ち寄り、その奇妙な出来事を話題にした。
     兄はびっくりして、実は二日前、女たらしの元歌舞伎役者が首を斬りおとされているというバラバラ事件が発生、警視庁では密かに捜査をしていたという。
     犯罪捜査に鋭いカンと天才的な手腕をみせる名探偵・神津恭介シリーズ
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