項目名 | アルバイトをしたのは同級生 |
読み | あるばいとをしたのはどうきゅうせい |
分類 | 必殺シリーズ |
作者 | |
公的データ | |
感想文等 | あ、ちゃんと必殺してる……と思ったのは、頼み人(順之助の同級生で惨殺された少年の姉。悪党の愛人になっていたようだ。順之助とも顔見知り)がその標的の1人に自分も加えて、自分自身をも殺してくれるよう頼んだ時点ででしたが、例によって順之助がアジトに来て、「何をぐずぐずしてるんですか、正義のためにやりましょう!」とか気炎を吐く。 主水がそこでひとこと、 「おめえ、本当にやるんだな? その言葉、忘れるなよ」 順之助はなんにも知らないので、明るい。 そして、いよいよ仕事のシーン。スローバラードの主水の殺しのあと、のっそりと順之助がエレキテルを持って現れる。(ライデン瓶、が正しいのかしら??) で、殺そうとする相手の顔を見て、お互いに「あっ!」。 慄える順之助。 結局は、半分自殺のような感じで、女は順之助の手に掛かる。 アジトで順之助が、「こんな仕事やめるんだ!」と泣きわめいている。 これなら……と私は思ったものです。これなら、十分「必殺」ではないか。これは、「アダルト」な殺し屋が出てくる「江戸プロフェッショナル」の「必殺」ではないけれど、思いっきり「必殺」でしょう。糸井貢や秀をさらに純化してしまった、言ってみれば究極の「殺し屋になってはいけなかった殺し屋」像ではないか? 「新仕置人」や「仕事屋」のような、あるいは「仕置屋」や「からくり人」のようなドラマとは全く違っているし、望むべくもないものかもしれないけれど、これはこれで1つの「必殺」に違いないのではないか? そんなことを思ったのでした。(おっぺ) |