語る「万華鏡」

(「アルバイトをしたのは同級生」に書き足す)

アルバイトをしたのは同級生(あるばいとをしたのはどうきゅうせい)

項目名アルバイトをしたのは同級生
読みあるばいとをしたのはどうきゅうせい
分類必殺シリーズ

作者
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  • 公的データ
  • 必殺仕事人III」第3話。(おっぺ)
  • 感想文等
  • 後々正直言って「面白くないよー」と思う話をたくさん作ってくれた篠崎好さん脚本の「アルバイトをしたのは同級生」。これが意外によくできていました。
     あ、ちゃんと必殺してる……と思ったのは、頼み人(順之助の同級生で惨殺された少年の姉。悪党の愛人になっていたようだ。順之助とも見知り)がその標的の1人に自分も加えて、自分自身をも殺してくれるよう頼んだ時点ででしたが、例によって順之助がアジトに来て、「何をぐずぐずしてるんですか、正義のためにやりましょう!」とか気炎を吐く。
     主水がそこでひとこと、
     「おめえ、本当にやるんだな? その言葉、忘れるなよ」
     順之助はなんにも知らないので、明るい。
     そして、いよいよ仕事のシーン。スローバラードの主水の殺しのあと、のっそりと順之助がエレキテルを持って現れる。(ライデン瓶、が正しいのかしら??)
     で、殺そうとする相手のを見て、お互いに「あっ!」。
     慄える順之助
     結局は、半分自殺のような感じで、女は順之助の手に掛かる。
     アジトで順之助が、「こんな仕事やめるんだ!」と泣きわめいている。
     これなら……と私は思ったものです。これなら、十分「必殺」ではないか。これは、「アダルト」な殺し屋が出てくる「江戸プロフェッショナル」の「必殺」ではないけれど、思いっきり「必殺」でしょう。糸井貢をさらに純化してしまった、言ってみれば究極の「殺し屋になってはいけなかった殺し屋」像ではないか?
     「新仕置人」や「仕事屋」のような、あるいは「仕置屋」や「からくり人」のようなドラマとは全く違っているし、望むべくもないものかもしれないけれど、これはこれで1つの「必殺」に違いないのではないか?
     そんなことを思ったのでした。(おっぺ)
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