語る「万華鏡」

(「疑う愛に迫る魔手」に書き足す)

疑う愛に迫る魔手(うたがうあいにせまるましゅ)

項目名疑う愛に迫る魔手
読みうたがうあいにせまるましゅ
分類必殺シリーズ

作者
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  • 公的データ
  • 必殺仕置人」第24話。
    観音長屋に立ち退き騒動が持ち上がった。
    その上、大家の秘密を握る黒い手が娘にまでも及んだ時 ― 住民である仕置人の怒りが燃えた!(おっぺ)
  • 感想文等
  • いよいよ仕置人も終盤。この話は、寧ろ後期仕事人でありそうな、父親と娘の情愛話であり、仕置人らしいエグさやインパクトは減じている。
    ここで印象深いのは、の正義感や激昂はいつものことなのだが、これまたいつものように飄々と無関心でいようとしていたの述懐の場面だ。
     観音長屋の立ち退きの件で、わいわい無責任に騒ぎ立てた半次おきんを始めとする長屋の住人達、そして結果として大家は悪党に弱みを握られた上で殺されていく。
     「てめえたちが! 無責任に騒ぎ立てるから!」
     怒りをぶつける。そして、それに続けてがしみじみと言うのだ。
     「無責任もいけねえが、おれみてえな無関心もあんまり褒められたことじゃねえな……」
     そして、徹底的に暴いてやる、と決意するのだ。
     仕置人という業を始めたその時から、のスタンスは一定して「情を廃す」ということに終始していた。「おれたちも頼まれなきゃあ見逃したかもしれねえが、頼まれちまった以上、こっちも商売なんでね」(「牢屋でのこす血の願い」)。憐憫や同情や怒りで動くわけではない。だから、兄弟のようにも思っていた芋安を裁くときも、頑として冷徹な仕置を自ら仕切っていた(「仏の首にナワかけろ」)。
     惚れた女が殺されたときも、「女郎が一人死んだんだ。それだけだ」と主水に向かって言った(「利用する奴される奴」)。
     が激怒し、涙を流すとき、は寧ろ無表情を貫き、あるいは薄笑いを浮かべて骨を外し砕いてきた。
     そのが、無関心はいけねえな、、、などと言ってしまうのは、いわば仕置人という業を背負おうとする者たちにとって何かしら変質し、終わろうとしている……そんな部分があった。
     そして実際、たちの仕置人グループは、あと2つのエピソードを持って崩壊してしまうことになるのだ。。。(おっぺ)
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  • 作家・監督等
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