項目名 | ターン(小説) |
読み | たーん |
分類 | SF小説 |
作者 | |
公的データ | |
感想文等 | 〈真希、しっかり〉の言葉を、お母さんに伝言ゲームで伝え、お母さんが涙をこぼしたシーンで泣けてきたのは、やはり「つながっているのだ」ということへの感情移入のせいなんだろう。。。とは思う。。。 「不毛なのは〈毎日〉ではなく〈わたし〉だった。そういう人間が、どうして生きている世界に戻れよう。」 私は今唐突に不毛なんじゃない。。。きっと、今までずっと不毛だったのだ。。。そのツケを払っているだけなのだ。。。と思う。。。(おっぺ) まず、なんだか、一人称のような気がしていた。「スキップ」は確かに一人称。けれど、「ターン」は二人称で始まっていた。「リセット」は三人称だったのかな? 「時」の三部作は、人称も三部作だったのかもしれない。(「リセット」を読み返してみたら、違いました(笑)) そして、「彼女へ」の二人称から、「彼」の一人称へ、そして、「彼女へ」の二人称がそのまま移り変わって「彼女」の一人称へ。そんな変遷があることも、全く記憶には残っていなかった。。。 だから、「スキップ」よりも重層で、そして、きついところもあった。 ただ、「ああ」と思ったのは、闖入者たる若者を、主人公はとうとうとうとう「君」付けで言うことをやめなかった。 先だって、映画版を観たのだけれど、ヒロインの造形は案外原作とそうは違っていなかった気もした。ただ、相手役のほうが、映画だとかなり弱かった。愛する。。。そうなる理由に欠けていたと。 「ターン」物語の『核』は、きっとそこにもあったはずだ。(おっぺ) |