語る「万華鏡」

(「必殺仕事人III」に書き足す)

必殺仕事人III(ひっさつしごとにんすりー)

項目名必殺仕事人III
読みひっさつしごとにんすりー
分類必殺シリーズ

作者
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  • 公的データ
  • 1 殺しを見たのは受験生
    2 下駄をはかせたのは両替屋
    3 アルバイトをしたのは同級生
    4 火つけを見たのは二人のお加代
    5 夢の女に惚れたのは
    6 女牢に目をつけたのは主水
    7 捨て子をされたのは三味線屋の勇次
    8 際族に泣いたのは主水
    9 年末賞与を横取りしたのはせんりつ
    10 子供にいたずらされたのは主水
    11 恋の重荷を背負ったのは
    12 つけ文をされたのは主水
    13 婦女暴行を見たのはおりく
    14 加代に死の宣告をしたのは主水
    15 饅頭売って稼いだのはお加代
    16 花嫁探しをしたのは勇次
    17 上役の期待を裏切ったのは主水
    18 月の船を待っていたのは
    19 にせ物に踊らされたのはせんりつ
    20 赤ん坊を拾ったのは三味線屋おりく
    21 湯女に惚れられたのは勇次
    22 ギックリ腰で欠勤したのは主水
    23 三味線二重奏したのは勇次
    24 殺しを見られたのは
    25 嫁の勤めを果たしたのは加代
    26 厄払いしたかったのは主水
    27 暴力塾生にいじめられたのは順之助
    28 相撲取りに惚れられたのは加代
    29 老眼を買わされたのは主水
    30 スギの花粉症に苦しんだのは主水
    31 全財産をなくしたのは加代
    32 誘拐犯の娘に惚れたのは
    33 囮になったのはおりく
    34 大名になったのは同級生
    35 金融札に手を出したのはお加代
    36 ニセ占いで体力消耗したのは主水
    37 芝居見物したかったのはせんりつ
    38 淋しいのは主水だけじゃなかった
  • 世の中の 善と悪とを比ぶれば 恥ずかしながら悪が勝つ 神も仏も無えものか
    浜の真砂は尽きるとも 尽きぬ恨みの数々をはらす仕事の裏稼業
    へへっ お釈迦様でも気が付くめぇ
  • 必殺シリーズ 仕事人第3弾
  • 中村主水 : 藤田まこと
    : 三田村邦彦
    勇次 : 中条きよし
    加代鮎川いづみ
    西順之助 : ひかる一平
    おりく : 山田五十鈴
  • 感想文等
  • 1話は以前レンタルビデオで見ることができていたので、2話、3話……と、主に興味は新キャラ西順之助の描かれ方ですね。1話はね、私は実は悪い評価はしていないんです。以上に感情剥き出しの、いってみれば「裏返しの念仏の鉄」みたいな西順之助というキャラクターは面白かった。「仕事人IV」を毎週見ていた頃には、その辺りの葛藤とかが見受けられなくなっていたので(ギャグキャラになっていたもの(^^;)、今回IIIを初回から通しで見られるのはうれしい。
     というわけでせっせと見ていた2話、3話。
     2話では、順之助、模擬試験のために殺しを休みます(^^;。でも、それ以前に、みんなが殺しを断って、加代と二人だけで殺しに挑もうとソープランドに出かけていってのコミックリリーフ場面は、登場したての新米殺し屋(童貞)の描かれ方として、私は面白かったですね。むしろ、仕事に赴く前のアジトのシーンで、試験で加できないけれど、半分くらいなら……と言ったときに、いきなりおりくが「ふざけるんじゃないよ!」と怒鳴ったときの方が違和感がありました。おりくのキャラって、こんなだったっけ……? という感じで。おとわさんかと思った(^^;。
     が、むしろ意外に楽しめたのは、後々正直言って「面白くないよー」と思う話をたくさん作ってくれた篠崎好さんの第3話、「アルバイトをしたのは同級生」でした。こっちでは順之助が殺しをします。
     あ、ちゃんと必殺してる……と思ったのは、頼み人(順之助の同級生で惨殺された少年の姉。悪党の愛人になっていたようだ。順之助とも見知り)がその標的の1人に自分も加えて頼んだ時点ででしたが、例によって順之助がアジトに来て、「何をぐずぐずしてるんですか、正義のためにやりましょう!」とか気炎を吐く。
     主水がそこでひとこと、
     「おめえ、本当にやるんだな? その言葉、忘れるなよ」
     順之助はなんにも知らないので、明るい。
     そして、いよいよ仕事のシーン。スローバラードの主水の殺しのあと、のっそりと順之助がエレキテルを持って現れる。(ライデン瓶、が正しいのかしら??)
     で、相手のを見て、お互いに「あっ!」。
     慄える順之助
     結局は、半分自殺のような感じで、女は順之助の手に掛かる。
     アジトで順之助が、「こんな仕事やめるんだ!」と泣きわめいている。
     これなら……と私は思ったものです。これなら、十分「必殺」ではないか。これは、「アダルト」な殺し屋が出てくる「江戸プロフェッショナル」の「必殺」ではないけれど、思いっきり「必殺」でしょう。糸井貢をさらに純化してしまった、言ってみれば究極の「殺し屋になってはいけなかった殺し屋」像ではないか?
     「新・仕置人」や「仕事屋」のような、あるいは「仕置屋」や「からくり人」のようなドラマとは全く違っているし、望むべくもないものかもしれないけれど、これはこれで1つの「必殺」に違いないのではないか?
     そんなことを思ったのでした。(おっぺ)
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